“はじめどき”が分からない時は
最近考えることが多かったからか、4000文字レベルのnoteばかりを書いていた。「こんなん誰が読むのかな~」と書きながら自分でも思っていたくらいなので、今日はサクッとコンパクトにいこうと思う。
2023年2月の新月。
今年の目標を「コツコツ続ける」にしてから、4回目の『月のお便り』となる。
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ゲストハウスの開業をしてから今年で丸3年、次の4月で4年目を迎えようとしている。コロナの大流行と同時にオープンさせたので、この3年はとてもスローな営業となった。
しかし、この“のんびり”とした営業の中でも、さすがに3年も続けていると、自分でも知らないうちに「蓄積」みたいなものが溜まってきていることに気がづく。多少のノウハウや、「ああなったらこうする」みたいな自分なりの対処法が、以前よりも身についてきたようだ。
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guesthouse Nafshaをはじめたのが、33歳のとき。若い!と思うかまあまあいってるな…と思うかは見方次第だが、民泊も自営もやったことのないズブの素人が「えいや!」と思い切り飛び込んだこと自体には、とても価値があったと思う。
中古物件のリノベーション、宿のサービス設計、広報、実際の運営…。夫婦単位のザ・小商いなので、仕事の守備範囲は「ぜんぶ」だ。しかし、小さいながらもスタートアップから実際の運営までをまるっとやってみることで、私の生きる力はぐっと上がったように思う。
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よく「将来〇〇したいです」と言う人がいる。
もちろん、将来の目標を持つことは素敵だし、その目標に向かって行動するならなお素晴らしい。しかし一方で、いつまで経っても「いつか〇〇したい〜」と、口より先が動かない人もいる。そうゆう人たちは大概、何かの講座に通ったり学んだりするのは好きだが、その後のアクションに繋がることがない。余計なお世話だろうが、こうゆう人たちを側から見ていると「めちゃコスパ悪いよなー」と感じてしまう。高いお金と有限な時間を消費して、生み出すものがゼロなのだから。
周りを見渡しても、何かを変えていく人や動かしていく人は、すべからく手を動かしている。体を使って実際にやっている。別に学歴がモノを言う特殊な業界を目指しているのでなければ、学位も修士号も結局は意味がない。もちろん、本気で学んだことや身に着けた知識なら役に立つだろう。しかし、「学んでる俺・私」がゴールになってしまっているとしたら、残念ながら学びの本質に辿り着くことは、永遠にないと思っていい。
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そうゆう意味で、あなたにもしやりたいことがあって、でもはじめの一歩を踏み出せないのだとしたら、ちょっとその原因について真剣に考えみる必要があると思う。もちろん、明らかな実力・勉強不足ではチャレンジしにくいというのも分かる。だけど一方で、知りすぎても動けなくなるという現実があることも忘れてはならない。「その塩梅が難しいのよ」ということかもしれないが、そんな時こそ純粋に、シンプルに心の声に耳を傾けて欲しいのだ。
「みんながやってるから」「学び直しが流行ってるから」ではなく、「たくさん悩んだけど、やっぱりどうしてもやりたい…!」という、ふつふつとした想いのタネが消し去れないのだとしたら、それを感じた時があなたの“はじめどき”なのだと思う。
guesthose Nafsha
Misato