佐藤美郷|ローカルエディター

「衣食住美」を軸にし、福島の魅力を〝見つけて、紡いで、届ける〟ローカルエディター。ここ…

佐藤美郷|ローカルエディター

「衣食住美」を軸にし、福島の魅力を〝見つけて、紡いで、届ける〟ローカルエディター。ここでは日々の雑感を綴ります。〝お手紙予約〟のguesthouse Nafsha/エシカル系Webメディア『ff_私たちの交換日記』/多拠点クリエイティブチーム nacre

マガジン

  • ff_私たちの交換日記

    『福島から〝私たちのエシカル〟を発信する』をコンセプトに、「衣食住美」を通してサステナブルな暮らしを見つめるWebメディア。発信の裏話や記事になる前のもやもやとした状態のキモチもこちらに残していこうかと。

  • ふくしま暮らし

    このマガジンでは、福島県にJターン移住した佐藤の雑感記事をまとめています。

  • nacre

    地域の魅力を〝見つけて、すくって、表現する〟をコンセプトにした、場所を選ばない多拠点クリエイティブチーム。活動への想いやイベントのお知らせなどを中心にまとめるマガジンです。

  • guesthouse Nafsha

    空き家をリノベした一日一組限定の宿。私たちなりの「地産地消」を目指して、地元の作家さんと協力し合いながら作り上げました。消費型の観光とも移住とも違う「旅と暮らしの間」をテーマにしています。ご予約は〝お手紙にて〟承ります。

  • Nafshaのリノベ日記

    guesthouse Nafsha のリノベーション忘備録。

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福島移住5年目。「ローカルエディター」と名乗ってみる。

こんにちは。佐藤美郷です。 このページでは、はじめましての方向けに、私の日ごろの活動やなぜそれをしているのか、そしてそれら名前のつきにくい活動の諸々をまるっとまとめて、「ローカルエディター」と名乗ることにした経緯について、ご紹介していこうと思います。 少し長くなりますが小見出しからスキップもできますので、ぜひお好きなところから見ていただければ幸いです。 まずは、簡単なプロフィールから。 【地元嫌いが地元に戻るまで】 福島県南相馬市小高区(旧:小高町)出身で、高校卒業後に

    • 福島には、女の言葉が足りない。

      この文章はローカルエディターである私、佐藤(門馬)美郷が、自身の運営するWebメディア『ff_私たちの交換日記』で綴ったコラムからの抜粋です。フルバージョンは記事下記のリンクからお読みいただけます。 この数か月、何をどう書けばいいのかが分からず、文章を書くということから意識的に遠ざかっていた。昨年の暮れに弟が死に、それ以前と以後での私のすべてが変わってしまった。弟がいなくなってしまった世界で、自分の中から出てくる言葉がどんなものか、自分自身でも知るのが怖かった。彼の死から3

      • 2023年まとめ~Webメディアと民泊と飲食と~

        今年もよくがんばった。 自分だけでなく、世界中の2023年を乗り切った人々にそう言いたい。 そう、私たちは本当によくやったのだ。 37歳になった今年。35歳⇒36歳より、36歳⇒37歳への精神的ジャンプ率の方が断然高いということに気づいた今年。毎年のごとく“あっ”という間の一年でしたが、ひとまずこれをやっておかなきゃ納まらない、といことで本年の振り返りをしてみようと思います。 【1~3月】まったりからの補助金&出店申請年が明けて毎年1月はまったりモード。だいたい秋から12

        • 「不妊治療」への長い問い(と見解)。

          37歳・子なし・流産経験ありSNSでも公言しているし、周りの知人・友人にも必要があれば伝えているのですが、私たち夫婦は不妊治療を受けています。私が34歳の頃にはじめたので、かれこれ3年は経つでしょうか。3年を長いか短いとするかは、個人差のある不妊治療の場合、なかなかハッキリと言い難いところではあります。 私たちの住んでいる福島県須賀川市には不妊治療をしてくれる病院・クリニックがないため、まずはじめは隣の郡山市の個人クリニックへの通院からはじめました。郡山市はいわき市と並んで

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        記事

          同級生は〝ふるさと〟 だった。22年目の再会。

          中学の同窓会に参加してきた。 卒業後、数回開催されていたという会に一度も参加したことがなかったので、ゆうに21年ぶりの同級生との再会となった。 母校の名は、小高町立小高中学校。2005年の市町村合併の後は南相馬市立小高中学校となっている。私たちが卒業したのは2002年のことだ。 小高中(おだかちゅう)と言えば、知る人ぞ知る吹奏楽の強豪校のひとつでもある。あまり知られていないのだが、福島県の沿岸部である「浜通り」は、中高含めて全国レベルの吹奏楽部がうじゃうじゃしいる。中でも中

          同級生は〝ふるさと〟 だった。22年目の再会。

          市議会議員選挙に本気(マジ)で参加してみた

          去る8月6日(日)、私たち夫婦の住む福島県須賀川市にて、市議会議員選挙が行われた。前回の選挙が定員未達成ということで無投票となったため、前々回からゆうに8年ぶりの選挙戦となった。 市政に関しては、以前に夫の友人でもある、兵庫県高砂市のとある市議会議員のHP制作を請け負って以降、より身近に考えるようになったトピックのひとつであった。一方で制作にあたり、〝市政〟という私たち市民に一番近しい政治について、自分がほとんど何も知らないという現実にも愕然とした。そんな背景を受けての今回

          市議会議員選挙に本気(マジ)で参加してみた

          軒先フリマ『すかがわ軒先市』で大切なものを見つめ直す

          モノを介したやり取りって、不思議だなと思う。 その代表例が「買い物」だと思うが、ほぼ毎日行っているであろうこの行為を「やり取り」と感じている人は、いったいどれほど居るだろうか。 先週末、とある取り組みに参加させてもらった。 『すかがわ軒先市』と名付けられたその取り組みは、須賀川市の個人店が文字通り“軒先”に好きなものを並べ、お気軽に売ってみましょうというものだ。簡単に言ってしまうと「フリーマーケット」や「蚤の市」といった感じだろう。ただこの取り組みには、そのお気軽な響き以上

          軒先フリマ『すかがわ軒先市』で大切なものを見つめ直す

          闘うべきか、受け入れるべきか。

          先日、とある人から手紙が届いた。宿泊予約のためのお手紙ではなく、その人が書きたい想いが綴られた、本当に純粋なお手紙だった。 タイミングもあり、その内容がとても深く心にささったので、今日はその手紙を受けて私が感じたことを、ここに書かせてもらおうと思う。 「妥協しない」の先にあるものNafshaを開業するまでの道のりは、闘いだった。素人がやる初めてのリノベーション、初めての開業、初めての宿泊業…。故郷である福島県とは言え、上京してから12年以上経った私たち夫婦の感覚は、思った以

          闘うべきか、受け入れるべきか。

          多拠点で「クリエイトする人」として生きる。

          昨晩、居酒屋で大声でしゃべりまくった4時間+のお陰様で、今朝から声がひしゃがれている。朝一番の自分のおっさん声ほど気分萎えるものはない。夫が一緒だったため私がハンドルキーパーとなり、ノンアルで過ごせたこと(酔いが残っていないこと)が唯一の救いだろうか。 自分よりも20も30も年上の方々と、僭越ながら同席させていただいた昨晩の飲み会。たくさん興味深い話を聞くことができたのだが、一番印象に残ったのは、「ああ自分もいっぱしの大人みたいな飲み方ができるようになってしまったな」という

          多拠点で「クリエイトする人」として生きる。

          好きな服を着ること。自分を知ること。

          3月の中旬頃、私はひとり東京へ出た。いつもながら半年に一回の通院がメインの目的だったのだが、これまたいつも通りにそれはただのダシで、通院にかこつけて行きたかった・見たかったあれこれを存分に旅程に詰め込んだ“Just for fun”な旅となった。 今回足を運んだのは私のかつてのHOME、つまり東京の西側エリア。大学時代に小田急ユーザーだった私の一番の聖地は何と言っても下北沢で、就職した後の一時期をのぞいて、ほぼずっと、かれこれ15年近く通い続けている。 だいすき下北沢下北

          好きな服を着ること。自分を知ること。

          “はじめどき”が分からない時は

          最近考えることが多かったからか、4000文字レベルのnoteばかりを書いていた。「こんなん誰が読むのかな~」と書きながら自分でも思っていたくらいなので、今日はサクッとコンパクトにいこうと思う。 2023年2月の新月。 今年の目標を「コツコツ続ける」にしてから、4回目の『月のお便り』となる。 ✴︎ ゲストハウスの開業をしてから今年で丸3年、次の4月で4年目を迎えようとしている。コロナの大流行と同時にオープンさせたので、この3年はとてもスローな営業となった。 しかし、この“の

          “はじめどき”が分からない時は

          私がヨガを続ける理由

          先日、本当に久しぶりにヨガのレッスンを受けに行った。郡山の駅前エリアの、普段は空きスペースとなっている商業ビルの一角にて、ブルーシートを敷いただけの簡易的なヨガスタジオだった。 実にゆうに二年ぶりのレッスンだった。 講師の先生のことは以前から知っていて、というよりもご挨拶をした流れでなぜか一緒にご飯も食べたこともある、という関係性だった。先生のスタジオには残念ながら未だに行けていないし、それ以降はリアルで会うこともなかった上に、初対面の時にはする必要のなかったマスクをつけて

          温度の伝わる関係性

          ※この記事は、2021年4月に書いたものを筆者の投稿忘れにより、2023年2月に公開したものです。およそ2年の熟成期間を経てもなお「なんかいいな」と思えたので、思い切って公開します。時系列を考慮してお読みいただけますと幸いです(笑)。 ✴︎ 4月に入り、Nafshaもゲストハウスとしてのグランドオープンを迎えました。「予約はお手紙で承ります」なんて言ってしまって、本当に大丈夫かな…という不安もあったのですが、有難いことに少しずつお手紙が届くようになってきています。 ポスト

          福島には30年後の日本の未来がある。

          最近、読んでいる本や見聞きする情報の中で、「身体性」という言葉によく出合うようになった。身体性に関する様々な見解に触れながら久しぶりに感じるところがあったので、ここにどうしても書いておきたいと思い、今PCに向かっている。 私にとっての身体性立派な肩書を携えた賢そうな人たちの言葉を聞くとき、昔から私がまず思うのは「この人、今日なに食べたのかな?」だ。身奇麗にして人前に出て、どこかの本か論文か、はたまた誰かの受け売りかでインプットした小洒落たワードでプレゼンテーションをするその

          福島には30年後の日本の未来がある。

          過疎地住まい2年目夫婦が思うこと。

          ゲストハウス開業から三年目、今ようやく向き合えること。2023年になってから、夫は去年の秋口から通っている週末大学院の授業が大詰めになり、私もひそかに始めている新しい試みへの準備などで、割と密度の高い時間の過ごし方をしてきた。どちらの取り組みも、「私たちの住んでいる岩瀬地区の過疎化について」を避けて通ることができず、夫婦なりの現時点での解を探しているところでもある。 ここ、須賀川市岩瀬地区へ越してきたのが2020年はじめ頃。そこから丸一年と3カ月をかけてゲストハウスの開業準

          過疎地住まい2年目夫婦が思うこと。

          過疎地って何が問題?私たち幸せですよ。

          さて、2023年一番はじめのnoteです。 一昨年にやっていた「月のお便り」。満月と新月の日に記事を公開するという試みでしたが、「やっぱ自分のペースで更新したいな~」と言うことで去年は一旦お休み。ですが、ここにきて「やっぱり決まりがないと書けないな~」という気持ちが再び芽生えて、もしかしたら今年は復活させるかもしれません。ひとまず、本年初めての満月の日にこのnoteを更新しておこう、ということでPCに向かっています。あっぱれ行ったり来たり精神。 今年はじめての記事は、なんと

          過疎地って何が問題?私たち幸せですよ。