野上桜禅 NogamiOuzen

僕の見る世界のお話

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記事一覧

同時並行世界の捉え方

ー357個目の世界から君へ。ー  前提として、あの日を境に随分と違う世界へ来ました。  随分と美しすぎるのです。毎日が少しづつ変わって、いつの間にか葉が色づいている…

男がロジカルに考えるのは、たぶん小便器のせい。

論理的思考と立ち小便機(正しくは『器』)。変換機能も追いつかないほどの組み合わせを朝昼夕食の前後、お風呂に浸かりながら、電車の移動中に読んでみてほしい。 女性が左…

コントラスト 

光のない世界に生まれた。遥か昔に光は消えた。光のない世界では、影もない。違いがない。みんな一緒なんだ。 光に憧れることもあった。それはみんなきっと同じだ。でも光…

窓の外と景色と昼と 

ある冬の暖かい昼のこと、私はあの老人に会った。 その人は、改札を通って直ぐの正面にある窓の前に立ち、遠くを眺めていた。あの人の目では一体、なにが見えているのだろ…

兄弟姉妹 

兄弟は何にも変えられない宝で、生涯一番何があっても、付き合う人なのだと思う。 自分と同じ血を持って、同じ人に育てられて、同じところで育って、こんなに長く一緒にい…

その一 

ここに満月があります 人がいます たくさんいます 今日が終わります 明日はきます きっときます みんながいます だから生きます

夕焼け 

朝日が見えなかった今日を生きるのは、普段よりも綺麗な夕焼けに期待してるから。

四季

一年は365日。と聞くと長いように感じてしまうこともあります。なんて言ったて365日もあるのですから。 一ヶ月は約30日。これが12と聞くと長いような短いような。 一週間は…

オジサンとおじさんについて 

最近はオジサンたちに虐められることが増えました。オジサンと言っても親戚の叔父さんではありません。街中に溢れ返ったあの、オジサンです。 意地悪な人があるのは、とう…

ベンチ 

「まあ、そう深い意味はない話だが、聞いてくれ。」そういうと男は、太く、静かな声で話しはじめた。 「40年位前に、高校2年の時のクラスの集まりがあった。」老人の昔話…

月 

「おはよう。お月様。今日はどんな日になりますか?」 少し間が空いて、そうしてお月様はにこっと笑った。 「それは、貴方次第なんじゃないかしら?」 そう言って、まだ暗い…

同時並行世界の捉え方

同時並行世界の捉え方

ー357個目の世界から君へ。ー

 前提として、あの日を境に随分と違う世界へ来ました。
 随分と美しすぎるのです。毎日が少しづつ変わって、いつの間にか葉が色づいているかのように。今日、僕は今いる世界が色づいていることに気がつきました。

 357/291/239どれも明日には変わってしまう数字のようです。
 二つ前の世界の君は変化のあるものだと言っていました。でも、永遠のようにも感じます。不揃いな

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男がロジカルに考えるのは、たぶん小便器のせい。

男がロジカルに考えるのは、たぶん小便器のせい。

論理的思考と立ち小便機(正しくは『器』)。変換機能も追いつかないほどの組み合わせを朝昼夕食の前後、お風呂に浸かりながら、電車の移動中に読んでみてほしい。

女性が左脳(感情的)に考えることが多いのに対して、男は右脳(論理的)に考えることが多いそうだ。それゆえお互いが話し合えば話し合うほど、溝が深まると言ったような、いわゆる『事故』が発生することも少なくない。
相手を責めてばかりいてはよくないし決め

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コントラスト 

コントラスト 

光のない世界に生まれた。遥か昔に光は消えた。光のない世界では、影もない。違いがない。みんな一緒なんだ。
光に憧れることもあった。それはみんなきっと同じだ。でも光になるのは恐い。誰かが光になるのも怖い。だから誰もならない。
「光を生んではいけない。同時に影も生まれるから。」そう言わんばかりの声に包まれて、ある意味守られて生きてきた。何も怖くなかった。
でもあの夢を見てしまってからは違った。そこには光

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窓の外と景色と昼と 

窓の外と景色と昼と 

ある冬の暖かい昼のこと、私はあの老人に会った。
その人は、改札を通って直ぐの正面にある窓の前に立ち、遠くを眺めていた。あの人の目では一体、なにが見えているのだろうか。陽の光が射しているせいで、黒く見える老人の姿を見て、私は思った。そればかりが気になった。
「何を見ているのですか。」そう聞いたのはほとんど無意識の内だった。
「君には何が見える。」窓の外を眺めながらその人は私に聞いた。
「何も見えない

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兄弟姉妹 

兄弟姉妹 

兄弟は何にも変えられない宝で、生涯一番何があっても、付き合う人なのだと思う。
自分と同じ血を持って、同じ人に育てられて、同じところで育って、こんなに長く一緒にいる。
この子たちがどんなに大きくなっても自分が長男。このくらいの位置から見ていられるような人になりたい。

その一 

その一 

ここに満月があります
人がいます たくさんいます
今日が終わります

明日はきます
きっときます
みんながいます

だから生きます

夕焼け 

夕焼け 

朝日が見えなかった今日を生きるのは、普段よりも綺麗な夕焼けに期待してるから。

四季

四季

一年は365日。と聞くと長いように感じてしまうこともあります。なんて言ったて365日もあるのですから。
一ヶ月は約30日。これが12と聞くと長いような短いような。
一週間は7日。これが52。すると、不思議なことに短く感じてしまいます。

季節は4つあって、色々な分け方があるようですが、いずれの分け方でも3ヶ月で季節は変わるのです。
この間まで赤かった紅葉の木が、知らない間に枯れていたり、この前まで

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オジサンとおじさんについて 

オジサンとおじさんについて 

最近はオジサンたちに虐められることが増えました。オジサンと言っても親戚の叔父さんではありません。街中に溢れ返ったあの、オジサンです。
意地悪な人があるのは、とうの昔に知っていましたが、こんなにも沢山居る事は最近になって知った事です。
虐められるにも、原因があると言いますが、オジサン自身が何か家庭の、または、世の中に対してのフラストレーションが溜まっていて僕を虐めるのか、僕自身の態度や見た目に問題が

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ベンチ 

ベンチ 

「まあ、そう深い意味はない話だが、聞いてくれ。」そういうと男は、太く、静かな声で話しはじめた。

「40年位前に、高校2年の時のクラスの集まりがあった。」老人の昔話か、とも思ったが、全く興味がないわけでもないので、聞いてみることにした。

「その時はまだ、卒業して10年も経ってないのに、初めて見たような顔ばかりだったんだ。10年会わないと、こうも忘れてしまうものなのかって、少し悲しくもなった。」1

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月 

月 

「おはよう。お月様。今日はどんな日になりますか?」
少し間が空いて、そうしてお月様はにこっと笑った。
「それは、貴方次第なんじゃないかしら?」
そう言って、まだ暗い私たちの世界を、もう直ぐ太陽の昇る反対側の空から明るく灯(て)らし続けた。