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★連載13★管理職に就いて体感したコミュニケーション                

☆目標だった管理職に就いてからの私


資格を取得し、管理職に就き、私は「言える立場」を手に入れました。そして、職員の指導や教育をできる立場になれたのです。

これで、私が考えていた介護の現場を作る事ができると期待していました。

今まで、一般の介護職員として働いてきましたが、管理職に就き、仕事も現場から事務仕事と、管理業務がメインとなっていきました。

その職場は、初めての管理職として転職したには最初からハードだったのですが、前任者からの引継ぎが一切ない状況でした。

訳アリで退職されたようでした…。

引継ぎなしで就いたので、教えてもらえる人もおらず、私は色々と調べたりしながら何となく形にしたり、書類の整理をしたり、業務をこなす事に必死でした。

ですが、念願の管理職に就いた事で、モチベーションはマックスでした。分からないなら調べれば良いんだ。と黙々と書類の整理や調べものをしていました。

管理職に就いて、現場から事務仕事に就いて、私は事務の仕事も以外に好きかもしれないと思いながら処理していました。

そして、現場の管理も並行して行う事になるのですが、いざ、できない、わからない職員の場面を見ては、教えていこうとするのですが、自分自身の感情が瞬間湯沸かし器のように、怒りが込み上げてきてしまい、言葉にして、教えたりする事ができない状態を感じるようになったのです。

指導する事や教える事に自信があった私には、想定外な出来事でもあったのです。頭の中では、何を教え、何をするかなど説明する自信があったから、尚更でした。

まさか、この怒りの感情が出てきて、邪魔をするだなんて、想定外でもありました。

指導する事はおろか、言葉にして説明をしたり、伝える事ができずに躓いてしまったのです。

自分のしたいと思っていた事ができない自分を感じる事となりました。

出来ると思っていた事ができない自分にショックもありました。

そして、できると思って管理者になったのに、注意や指導ができなければ、管理者を続けていって良いのだろうか?という事にもぶつかりました。


☆やりたい事、できると思っていた事ができなかった


あれだけできると思っていたのに、なぜ私はできないのだろう?なぜ、言葉にできずに、詰まってしまうのかが疑問でした。そして、その原因が何かを知りたいと考えるようになったのです。

相手が分からないから教えようとしているのに
相手が分からないから伝えようとしているのに

私の何がいけないのか?

これは克服していかなければならない、自分自信の課題だと感じたのです。

それからの私は、注意する時など、自分自身を観察するようになり、気付く事があったのです。

それは私の感情でした。
私は怒りの感情が沸きあがり、注意する事ができなかったのです。

私は、注意する職員を見ると、怒りの感情が先走り、言葉にする事が出来なかったのです。

もし、この怒りの感情のままに職員を注意するとしたら、それは単に、私が「怒っている」という事を表現してしまうからです。

怒りを感じている時に発する言葉や態度は、私が怒っている事を説明するかのような言葉にもなるので、相手に届くものは指導や教育の為の学びの言葉としての内容ではなく、単なる私の感情である、「管理者が怒っている」だけが伝わってしまうのです。

コミュニケーションを学んでいた私は、その事を知っていたのです。怒りで発する言葉は、相手に届かない事は理解していました。

怒るのではなく教える事
怒るのではなく伝える事

これが大切なのです。

ですが、そのような場面になると怒りを感じ、また言えない自分になってしまいます。言えないというか、この感情のままに怒りをぶつけてはいけない事が分かっているが故、伝えられない自分に苛立ちを覚えるようになるのです。

この怒りの感情があるが故に、私は職員に教える事や注意する事ができないという事に気が付いたのです。

ですが、なかなか、この怒りの感情をコントロールする事が難しかったのです。

私は職員の指導や教育をしたくて今まで頑張ってやってきたのに、いざ、できる環境になったのに、できない自分に気が付き、ショックでもありました。

そして、私は感情のコントロールが必要であると感じたのです。

怒りの感情の処理の仕方を学ばないといけないと思ったのです。

この事をきっかけに、再度、自分自身の為の勉強の為にも、必要だと思う事を学んでいこうと思ったのです。

自分自身のコミュニケーションの見直しなのだと気付くきっかけとなり、コミュニケーションについて学ぶきっかけとなりました。

いざ、管理職に就き、目標としていた、職員の働きやすい職場を創るには、職員に正しい知識や技術を教え、しっかりと私は指導や教育をしていかなければならない。

私の目標を達成する為にも、私がもっと、指導や教育する為に必要なスキルを身に着けていく必要があると感じたのです。

怒りの感情を上手く処理できなければ、今後、職員と感情でぶつかりケンカをしかねないとも思ったのです。

怒れば、相手も怒りますから。

それに、私はケンカしたい訳でも無いのです。教えていきたいのです。その職員が仕事をしやすいようにアドバイスをしたいのです。みんなが仕事をしやすい環境になれば、心にゆとりができ、利用者へもゆとりのある介護を提供する事ができるようになると思うからです。

どちらかだけが良いというのではなく、どちらも良い状況になるという事がバランスが取れていて良いと思うのです。

そんな事を感じてしばらく経った頃に、私に転機が訪れたのです。

管理職として指導や教育が出来ずに行き詰っていた所に、良いタイミングで、長期間の研修に参加するという機会がやってきたのです。

専門的な研修でした。ですが、その研修は会社に入った頃から、参加したいと考えていたものでした。

それは、管理職に就いてから2年の月日が経過していました。研修期間は約3か月間でした。

そこで、自分の感情の何が原因で起きていたのか、はっきりと分かった事と腑に落ちた瞬間が、講義を聴いて突然、直感のように感じたのです。

あの腑に落ちた瞬間って、何ても言えない感覚でした。

自分の欠点も、自分の不足も、全て、私は素直に受け入れようとしました。そして、受け入れる事もしています。

失敗から学んだ事
失敗から気付いた事

それは、今では私の糧となっています。

失敗をしなければ、成功も分からないですし、
成功を知らなければ、失敗も分かりませ。

もう、学ぶ事は無いと思えば、気付く事も無いでしょう。

私は常に人生は勉強であると思います。

そして、魂の勉強も同様です。常に魂の学びを意識し、今に至っています。


一人でも多くの人が、最期まで自分らしく、幸せに過ごせますように

最後までお読み頂きありがとうございました
次回もお逢いしましょう♬


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