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先生の本音

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SOSを受けとれない 〜休職に至るまで②〜

SOSを受けとれない 〜休職に至るまで②〜

そんな3年を過ごし、この仕事を辞めるかどうか迷い始めていた。
迷っていたけれど、これから結婚もしたいし、子どもも授かりたいし、家も購入したい、とこれからの人生プランを考えると勇気が出なかった。

そのかわり、一人で抱えるのではなく、
SOSを出すことにした。

今の心の状態では、担任は持てないこと。
担任から一旦離れて、専科(理科なら理科の授業を受け持つ先生)や他の立場で子どもたちと関わりたい 

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違和感に隠れていた、本当に大切にしたいこと

違和感に隠れていた、本当に大切にしたいこと

昨年9月末からお休みをもらいはじめ、ちょうど今日で1年がたった。

お休みをもらってからずっと、先生になるという道を選択して正解だったのだろうか、と考え続けていた。

小学4年生の時、担任の先生に憧れて、先生になりたいと思った。
それからずっと先生を目指して、中学、高校、大学と進学。
ところが、大学生の時に、初めて自分が先生になるということに違和感を覚えた。

ボランティアや教育実習で学校現場に行

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私、先生なのに、教室に行けなくなりました

私、先生なのに、教室に行けなくなりました

4年間新卒時代から続けてきた小学校教諭。
仕事の忙しさ、大きな責任に押しつぶされそうになりながらも
なんとか耐えてきた日々。

その日々に追い討ちをかけるかのような時代の大きな変化。
突然の休校や、これまでとは全く異なる教育体制を一から作り上げなくてはならない状況、行事も何一つできない、やりたいことを計画しても白紙の戻ってしまう、感染への不安を抱えながら教壇に立たなければならない毎日。
変化に次ぐ

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教室で本当に大切にしたかったこと

教室で本当に大切にしたかったこと

誰に一人置いていかない教室にする
しんどい子に寄り添える教室にする
子どもたちひとりひとりを大切にする

当たり前のように聞こえるけれど
実際はなかなか難しくて。

授業をしていると
どうしても進まなければならない時がある

一人一人に寄り添いたいのに
時間も気力も体力も
他の業務で精一杯

もっとゆっくり話を聞いて
もっと一緒にしんどさの原因を考えて

あの子の表情が気になる
あの子の行動が心配

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先生辞めても、きっと大丈夫

先生辞めても、きっと大丈夫

先生を手放すことはとっても怖い。
所属している安心感
同僚や保護者、子どもたちとの繋がり
それを自分から手放すことが怖い。

だけど、続けることに対しての違和感がどうしてもとれなくて。
また先生として、働いているイメージが全くわかない。

先生という仕事が嫌いになったわけではなくて、
学校でしかできないこと、教室でしかできないことがたくさんあるのもすごく実感している。

だけど、今の私は、学校に戻

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泣きながら仕事に行っていた自分に、今伝えたいこと

泣きながら仕事に行っていた自分に、今伝えたいこと

小学生のころからずっと憧れていた先生という職業。
その夢を叶えたはずなのに、
なぜか、現実は苦しい。

「夢を叶えた自分」はもっとキラキラしてるはずだった。
周りの先生は、教育に情熱をもっていて
教育でやりたいことがたくさんあって。。

それに比べて私は、
できればやりたくないこと、
どうにか仕事する時間を短くしたくて時短術ばかり身につける毎日。

どんなことがしたい?と同僚の先生に聞かれるのが怖

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子どもの心に寄り添いたい

子どもの心に寄り添いたい

宿題を忘れたとき
遅刻をしてきた日
何かトラブルが起きたとき

ついつい、見えていることだけを切り取って
叱ってしまう時がある。

でも、実は
見えていないところが大切だったりする。

どうしたの?何かあった?
と声をかければ
本当の理由が見えてくる。

お家で下の子の世話をして
時間がないのかもしれない

習い事が毎日たくさんあって疲れきっているのかもしれない

お家でたくさん叱られてイライラし

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先生の仕事は子どもの花を咲かすこと

先生の仕事は子どもの花を咲かすこと

先生という仕事と聞くと
何か教えきゃ、間違ったことをしたら叱らないと、
トラブルを起こさないようにしてあげなきゃ、、と
ついつい、いろんなことを考えてしまうけど、

一番は、子どもたちの花を咲かすこと
いやいや、子どもたちの花が咲くのをお手伝いする
イメージかなと思っています。

子どもたちはそれぞれ、
生まれ持った個性という種をもっていて、
それを、大事に大事にお家の方が
小学校に入るまで育てて

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何のために先生になったのだろう?

何のために先生になったのだろう?

職場に通勤する車内で
運転しながらよく考えていました。

「私は、なんのために先生になったのだろう‥」
「何をしに、学校に行っているのだろう‥」

先生になる前に思い描いていた理想の先生とは
ほど遠い自分の生活。

しんどいことは覚悟していたけど
毎日、生きていくのに精一杯になるほど、毎日が辛い。

そして、その辛さがどこからくるものなのか
何が苦しいのか 言葉にできないからこそ
さらに苦しさが増

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無理して頑張る先生に伝えたいこと

無理して頑張る先生に伝えたいこと

先生として働いた5年間

保護者の方々や子どもたち、同僚の先生の中で
「はずれの先生」って思わたらどうしよう

「はずれ」だと思われないようにがんばらなくちゃ‥

これが、心の中にずっしり沈んで
何をするにも考えてしまうことでした。

クラスが荒れたら はずれの先生だと思われてしまうから
必死に学級経営をする。

授業がへたくそだと、はずれの先生だと思われてしまうから
必死に授業をしようとする。

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先生だけど 教室が苦しい

先生だけど 教室が苦しい

自分が小学生のころからなりたかった”先生”といういう仕事だけれど‥
いつもどこか”先生”であることに息苦しさを感じてた。

特に教室で過ごす時間が苦しい。
先生なのに、こんなこと思っちゃいけない。
そんな風に自分のことを責めたこともあったけれど、
その苦しさの後ろには、自分にとって大切なことが隠れてた。

それは、「子どもにもっと寄り添いたい」という想い。

教室では、先生として
子どもたちを引っ

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先生なのに‥子どもを好きになれない罪悪感

先生なのに‥子どもを好きになれない罪悪感

小学校の先生なのに‥
私はどうして、子どもが好きになれないんだろう。

そうずっと思っていました。

”子どもが大好き”
”子どもたちのためなら なんでもできる”

そんな風に言える同期のことが とにかく羨ましかったし
そんな同期と比べて、

自分のことが情けなかった。

子どもたちに申し訳なかった。

やっぱり私って先生向いてないんだ 

そうやって自分を責めていました。

だけど‥先日、職場か

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私には無理…が口ぐせ

私には無理…が口ぐせ

先生を辞めたい と考えた時に
真っ先に浮かんだのは

"私には無理"

そんなことが頭をぐるぐる。

きっと先生辞めた人たちは、才能があった人だ。
やりたいことが明確にあって、なりたい自分もはっきりしてる人だ。

そうやって思って、私とは違う世界の人って決めてました。

いや、納得させようとしてた。

だって、、
私と同じような"普通"の人でも、
先生辞める決断ができたっていう事実を知ると 納得さ

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