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不登校のカテゴリ別タイプ分け

不登校を4つのカテゴリーでタイプ分け


皆さんこんにちは♪『ミライラボ』のヨシタカです😊

今回は、不登校にまつわる4つのカテゴリーでタイプ分けしてみました。
延べ5000人を超える不登校の関係者と話をする中で、不登校の当事者とご家庭に個性があるのは、複数の要素が絡んでいるからだと考えました。
『不登校』『親』『子ども』『教育の環境』の4つのカテゴリーに分けて、それぞれのご家庭のポジションを確認できればと思います✨

それぞれのカテゴリーの中でのタイプは、常に一定ではなくて変化していきます。何なら、複数もしくは全部が当てはまる場合もあります。
定期的に『今の自分の状態』をチェックしてみるといいと思います🌈

『不登校』のタイプ

【明瞭型】

明確な理由をもって不登校になるタイプ。
ざっと理由を書いていきますね~

【学校生活にまつわる理由】
・いじめ
・学業不振
・教師との関係性
【当事者による理由】
・病気
・特性(障害)
【家庭による理由】
・家庭内不和
・家庭環境の変化
・親子関係

学校生活にまつわる理由の場合、状況の改善によって解決する場合もあるし、納得いかないけど、時には当事者が転校などを余儀なくされる場合があります。

当事者による理由の場合、特別クラスなどの対応や通院・治療などをする方法があります。

家庭による理由の場合は、カウンセリングなどを通じて、家庭環境を改善する方法があります。また、DVなどの可能性も存在しているため、現認など一定のルールが必要となる場合もあります。
※現認とは、教師が不登校当事者を直接目視確認することです👀

【沈黙型】

不登校の理由が明確でないタイプ。
大きく分けると理由は3つ。

①:様々な要素が組み合わさって、一言で言えない
②:当事者本人がうまく説明できない
③:親や教師との関係が悪く、説明したくないと当事者が考えている

①,②の場合は、当事者本人に寄り添って原因を探ること、時には本人が答えを見つけるまで探らないことも必要だと思うんです。
そして、③の場合は、当事者との信頼関係を回復する必要がありますよね。
そのために必要なのは子どもと話すことではなく、同じ境遇の親御さんと話したり、話を聴くことだったりします。

【選択型】

選択型は、当事者もしくはその親が不登校を選択するタイプ

①親による選択
学校での学びでは物足りないため、学校外に学びを求める家庭があります。
インターナショナルスクールに入学したり、家庭での学習を進めるご家庭など、様々なパターンがあります。

②家庭による選択
スポーツ、そのほかプロを目指すお子さんのために、学校に割く時間を練習の時間などに充てるご家庭があります。

③当事者による選択
学校での学びや生活のスタイルなどが合わないため、本人が望んで学校以外の学びを選択するご家庭もあります。

選択型の場合は、当事者やご家庭での考えの中で学校以外の場での学びを選択しているため、義務教育の場合は学校に籍だけ置いている場合もあります。

『子ども』のタイプ

【反応型】

色々な質問や投げかけに対して反応を示してくれるタイプです😉
ただし、1点注意がありまして、必ずしも大人が望むような反応とは限りません!
①聞いたことに対して、そのまま答えてくれるタイプ
②暴言や破壊など、何かを傷つける反応を見せるタイプ
③寝る、お風呂に入らないなど、行動『しない』ことで反応するタイプ

①は主に大人に対して、信頼や期待、安心がある状態
②は大人に対して不安があり、反応を確認したり、混乱している状態
③は強制や変化を嫌い、心を安心させてほしい状態
の時に多く見られる反応のようですね。

【内在型】

質問や投げかけに対して、反応を拒否するタイプです🤐

①引きこもる(自室やトイレ、お風呂など)
②大人の目の届かないところで行動する(一部の昼夜逆転など)

内在型は、ものすごく考えている状態です。
よく分からない不安や、自分自身への嫌気、それらから逃れようと色々やってもモヤモヤがとれず、正解や将来や社会や自分についてものすごく考えているときの反応です。

その理由もいくつかありますが、『うまく表現できていない』という場合は、アウトプットのサポートが必要ですし、『親が理解してくれない』とあきらめてしまっている場合は、親子の信頼を立て直す必要があります。

【主体型】

自ら目的や目標を立てて、自身のタイミングでアウトプットするタイプ。
このタイプには基本的に見守る形で良いんだなと思います。
特に、ママさんたちは下記の点を見守っているということをよく聴きます。

①子どもの命にかかわることは、全力で止める
②子どもが不安であるときに、とにかく一緒にいる
③失敗しそうでも止めたり反対せず、失敗しても大丈夫とフォローをする
④本人が何か言ってくるまで、見て見ぬふりをして『見守る』

車の助手席に乗ってるイメージで、本当に危ないとき以外はむしろ『安心して乗っている』っていう姿勢の方がよいです。
子どもたちもそれを見てさらに安心できると思います✨

『親』のタイプ

【強制型】

子どもの意見は置いておいて、親の意見や想いを子どもに押し付けるタイプ。
結構いろいろな要素が絡まっていたりするのですが、ざっと以下の理由かと思われます。

①自分(親)は過去に学校に行っていて、現在仕事もしているのだから、子どもが行くのも当然という『固定観念』
②周りの子たちが行っているのに、うちの子だけが不登校なのは不安という『自分自身の中にある同調圧力』
③家族や親せきの中からうける「義務教育なのに」「親なのに」「学校に行かせるべき」という『周りからの同調圧力』
④子どもの学力は、コミュニケーション力は、将来は、という実態のつかめないことに対する『親の不安』
⑤親が経済的・精神的・肉体的な理由から、自分のことで手いっぱいで余裕がなく、どうしても強制的になる『余裕のなさ』

これらのどれか、またはいくつかを子どもに押し付けている場合が多いようです。
実際、親が強制型であっても、子どもがうまくいっている(と周りからは見える)場合もあります。ただし、親子の間での信頼関係がない状態ですので、何かしら問題が浮上した場合は、ほぼこじれます😱

【寄り添い型】

子どもの言動に寄り添って対応し、子どもの成長や変化に応じて親自身もともに成長していくタイプ。
これも、いくつもパターンがありますね。

①親がまずやって見せるパターン
 ┗親が学んで、親が楽しんで、親が失敗して、親が立ち直って
②子どもにさせてみるパターン
 ┗やりたいと言ったことはなんでも、いつでも、どこでも、いくらでも
③背中を押すパターン
 ┗失敗しないアドバイスや、そもそも失敗していいんだよと伝えたり
④あえて見ないパターン
 ┗みられると緊張しちゃうから、あえて目を背けることもあったり

寄り添い型は子どもにとっては理想ではありますが、大前提として親側の心に『ゆとり』があることが必要となります。
常に寄り添えないこともあると思いますし、それが当然だと思います。

ゆとりがあるときは、自然とこの寄り添い型でいられるようにはしておきたいですね♪

【無関心型】

子どもに対して無関心なタイプ。
これも、理由がいくつかありますし、さらにはそう考えるようになった原因が複雑に入り混じっているようです。

①そもそも子どもに対して興味がない
┗子どもという存在を『かざり』としてしか考えていなかったり
 子どもとの暮らしが自分の理想と違っていた、など
②自分自身のことに手いっぱいで、子どもにまで関心が回らない
┗経済的・精神的・肉体的理由など要因は様々
③子どもの主体性に任せすぎ
┗『自由』や『放任』をはき違えていたり
 他人の自由を尊重できていなかったりする、など
④『子どもの優しさ』に気づけていない
┗親の言うことだけを聞いているだけ(無思考)
 親の言うことはすべて正しいと思っている(親崇拝)
 その子どもを見て、親が勝手に『この子は大丈夫』『この子はいい子』と安心して無関心になる

①や②の場合、子どもは愛情不足を感じ、自己肯定感を下げてしまう場合が多いようにみられます。
③や④の場合は、子どもたちは『親の正義』や『親の常識』のために生きようとしてしまい、何か問題が浮上した時に絶望を感じ『裏切られた』と思うことが多いようです。
無関心型の一部には、親が自らを『寄り添い型』だと勘違いしているパターンも散見しています🤔

『環境』のタイプ

環境のタイプは、親の仕事や友人関係、親と祖父母との関係や住んでいる場所など『親の社会的な立場』に左右されることが大きいと思います。
それらに加え、親の精神・身体的な状況や、性格的なものが付随してくるため一様に捉えることが難しいです。

【共同型】

教育に対して、両親が協力していくタイプ
①役割分担型
┗家事と同じく、両親の得手不得手に合わせて教育の分担をする
 外遊びはお母さん、おうち学習はお父さん とか
 文系はパパ、理系はママ、体育会系は二人で とか
②役割共有型
┗時に片親、時に両親で、その時にできる状況にある親が教育をする

このタイプは親子間だけでなく、夫婦間を通しても両親が成長します。
両親ともに時間、空間、経済、思考に柔軟性と多様性とゆとりのあるご家庭がこのタイプでいることが多いように思います🍃

【ワンオペ型】

子どもの教育に関して、一人の親が担うタイプ
①死別や離婚などの『経験』を経て、シングルになる
②片親の仕事の関係で、ワンオペの形をとる
③夫婦の役割分担において、家計を片親が、家族をもう一方が担う
④片親が子どもの教育に関して無関心でワンオペになってしまう

①~③は選択および状況の変化がもたらすもののため、同じ境遇の仲間と話すことで、見える光だったり開かれる道が見えてくると思います✨
④は向き合うべきは自分のパートナーとなるため『自分の意思』を固めたうえで話し合う、もしくは話し合う関係性の構築から必要だったりします。

【ノンオペ型】

子どもの主体性に任せるタイプ
①見守り型
┗子どものやりたい事、好きな事を伸ばせるように
 時にアドバイスをしたり、背中を押したりする
 あくまでも、子どもの主体性を保ったままのサポート
 子育ての手法や学びの場に関する知識、コミュニティなどの情報が必然と
 集まっている方が多い傾向にあります。

②完全放任型
┗子どもが何をしても放任する
 親がブレーキを踏むのは、親に何かしらのデメリットを感じた時のみで、
 『子どもにも責任を取る力が必要』という言い方も聞いたことがあります
 子どものことは子どもに全任せのため、子育ての知識や経験に乏しい一方
 で、(親)自身を守るために、法律やルールなどの知識は多い傾向が見ら
 れます

完全に真反対の二つの方がある『ノンオペ型』。
子どもの不登校を語るときに、主語が『子ども』で語られるのが①の見守り型、主語が『親』で語られるのが②の完全放任型の傾向ですね。

【集団型】

祖父母や親せき、ご近所も参加して子育てをするタイプ。
地域性や、血縁者との関係性によってこのタイプも存在している。

①教育熱心型
┗祖父母などが教育熱心なあまり、当事者への学習や生活に対して介入する
 当事者の親が守れないモンスター型の場合と、当事者の親が無関心なため
 祖父母が介入する場合とがある

②おせっかい型
┗親戚やご近所が『不登校を心配する』という建前でアドバイスをしてくる
 当事者にとっては『おせっかい』であるだけでなく、自己肯定感を下げる
 結果にもつながってしまうこともあります
 また、大人や社会に対する不信感にもつながるため、親がある程度のとこ
 ろで止める必要があります

③見守り型
┗祖父母や親戚、ご近所が当事者のことを尊重してくれている
 平日に当事者がいることを『日常』であり『普通』と捉えていて、
 当事者本人が『監視』や『差別的目線』を受けることなく、自然と外に
 でられる状況、関係性である環境
 この環境を作るためには、親の決意と(不登校を受け入れる)覚悟が大切
 で、この環境にいるお子さんはとても伸び伸びしています。
 

まとめ

ここまで見てくれてありがとうございました🥰
4つのカテゴリー内をタイプ分けしてみましたが、いかがでしょうか!

最初の方にも書きましたが、人であれば考え方も変化しますし、環境や周囲との人間関係などに大きく左右されるものも多いので、それぞれのタイプどれか一つと決めることは難しかったり、全部当てはまるっていう場合もあると思います。

ときおり、自分自身を振り返るためにも使ってもらえると嬉しいです😄

そして、このタイプ分けは完成形ではありません。
皆さんの中で、「こんなタイプもあると思う~」や、「カテゴリが足りない~」など思うところがあれば、コメントお願いします。
たくさんの経験と意見があわさった素敵なモノになると思います♪

不登校に関するお悩みのある方は、カウンセリングも行っていますので、
↓の『ミライラボ』のリンクからぜひ一度お話しに来てみてください🌈

『ミライラボ』ってナニ?
と興味を持って下さった方、こちらの記事もよろしくおねがいします♪
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