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50代の就職 その1

一般的に、
50代の就職は、厳しいと言われています。

でも、私の場合、
前職のキャリアを活かせば、

そう難しくはないだろうと、
多少の自信がありました。

福祉系の学校で働いていたので、
まず、手始めに、
福祉系の派遣会社にいくつか登録しました。

その中から、一社、
すぐに返事が来て、
書類選考通過と面接の連絡を頂きました。

これはラッキー。
すぐに仕事が決まるかもしれないと、
期待しました。

その面接は、zoomで行われました。

面接が、
ほぼ終わりかけたところまで、
手応えを感じましたが、

最後の質問を答えた時から、
雲行きが怪しくなっていきました。

ワクチン接種はもう、お済みですか?

私には、卵アレルギーがあり、

欧米では、
接種時に、卵アレルギーの人達が、
アナフィラキシーの副作用で、
亡くなったとニュースになりました。

卵アレルギーの人達が、みんな、
副作用で亡くなるわけではないですが、

もし少しでも、リスクがあるならば、
私の大切な体を、
危険な目に遭わせたくありません。

接種はしてないこと、
これからも、しないことを
正直に話しました。

医療ケアが必要な子供達もいるのですが、
それでも、接種はする予定はありませんか?と
つっこまれました。

面接後の、次のプロセスへの進み方に説明もなく、
面接は終了し、

その数日後に、
断りのメールが来ました。

最初は、なぜ落とされたのか、
わからなくて、
自分を否定された気がして、
落ち込みました。

大袈裟ですが、最初の面接で落とされたら、
がっかりしますよね。

福祉系は、もうダメだろうと思い、
事務系の派遣会社に登録しました。

妹から、
海外滞在歴20年ならば、
英語力を活かして、

派遣の貿易事務だと、時給が1800円の仕事が、
たくさんある、と
言われました。

実は、私、
事務と英語を使う仕事は、
やりたくないのです。

大学卒業後に、
貿易事務をしていましたが、

流れ作業が、つまらなくて、
上司から、評価が悪く、
その時に経験したトラウマが、
未だに残っています。

英語は、海外滞在歴20年間といえど、
発音がいいわけでも、
自信があるわけでも、
ありません。

これは私に限ったことではなく、
海外に住む多くの私の友達にも言えることです。

国際結婚して、
ほとんど家庭内で過ごし、
生活英語には不自由しなくても、
ちょこっとのパートだけでは、

英語の上達も自信も
それほどつかないものだと、
私は感じました。

英語に、苦手意識があるものの、

仕事探しの幅を広げるために、

次は、英語塾に応募しました。

すぐに面接のお知らせが届き、

中学英文法、高校英文法の試験を経て、

それが合格ラインならば、面接へと進む形式を取ると
メールに書かれていました。

英文法なんて、もうすっかりご無沙汰で、
プレッシャーを感じました。

書店へ行き、

中学英文法の本を開き、
解いてみると、

難しくて、解けません。


海外で20年暮らしてきて、

子供達の学校の連絡や宿題も
私が見ていて、

新聞や雑誌、本を英語で読むことも
ありましたが、

中学英文法が解けなくても、
ちゃんと読めていました。

ここで、日本の英語教育に
疑問を感じました。

中学、高校の英文法は、
何のために勉強するのだろう?

必要と感じない英文法を、
私が教える違和感を覚え、

面接の直前まで、面接を断ろうと思っていました。

家族から、やってみたら?と言われて、
もし、受けなかったことで、
後悔するのは嫌だと思い、

試験/面接を受けに行きました。

結果は、中学英文法の合格ラインに満たさず、
落ちました。

やっぱり、面接なんて、
受けにいかなければ、よかった。

自分でもわかっていたのに。

今度からは、自分の声に従って、
行動しようと思いました。

つづく








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