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「フォトギャラリー」でご利用頂いた記事(2020.9~)

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みんなのフォトギャラリーで共有した写真を使って頂いた記事をまとめました。使ってくださった方に感謝を込めて...!
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#小説

公募ガイド社、第30回・高橋源一郎先生「小説でもどうぞ」にて「最優秀賞」を受賞しま…

☆公募ガイド社、第30回・高橋源一郎先生の「小説でもどうぞ」にて「最優秀賞」受賞この度、20…

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邪宗抄[短編小説]

 都の中で中納言の藤原通家様ほど信心深い貴族がいらっしゃいましょうか。  毎年何があろう…

柳川海月
3か月前
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明〜ジャノメ姫と金色の黒狼〜第8話 慈愛(4)

 (何でこんなことになったんだろう?)  アケは、広いお風呂の中で窮屈さと居心地の悪さを感…

織部
4か月前
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豆腐料理専門店しば奴(しばやっこ)柴犬の着物女将がおもてなし

  晩秋の古い街並みを ひとりふらりと散策しながら ふと見つけた薄い麻色の暖簾 柔らかい午…

いろどり川。時代の流れに押し流されるように、古い昔からの産業はいつの間にか滅びて…

「自分にもっと力があれば・・・」 と奈月は心の底から思ったことがあった。 「でも、どうにも…

【感情紀行記】パッチ

 書き出しが思いつかない。数日間。いや、数週間、気を病みに病ませていた。浮世離れしたよう…

雑貨屋『このは』のお話。その6「ポスター」

「もみじさん、喜んでくれるかなぁ」  私は出来上がったポスターとお土産の入ったバスケットを手に、雑貨屋『このは』に向かう。  定休日の二日間と、私の本業の関係で都合がつかなかった二日間の、合わせて四日ぶりの『このは』。なんだかすごく久しぶりに感じてしまう。 ーーもみじさん、私のこと忘れてないよね?  夏休み明けの登校日のような気分。ドキドキしながら、店の扉を開ける。いつものドアベルの音が響く。 「こ、こんにち……ぅわあッ!?」  私は思わず荷物を落としそうになった。い

歴史小説『はみだし小刀流 一振』第6話 傾奇者

宇喜多直家はその後、戦国の梟雄と呼ばれることになっていく。たった一人から始まった彼の復讐…

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銀色の恋人

銀色の恋人  ロボットの登場するSF小説です。  とはいえ、難しいことは、ほとんどありませ…

弟切千隼
1年前
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【第2章】運命の薬との出会い

青森の大学生活1997年春。 僕は青森で大学生になった。 遅い春だった。 都内の国公立大学も…

彩人
2年前
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800文字日記/20220314mon/010

猫に起こされる。6時41分。東の空は赤い。昨晩飲んだ風邪薬が効いたか体調は良くなった。雀(…

ペンギン図鑑 【ショートショート】

私はまったくのうわの空だった。 目の前にいる上司の言葉は、 右から左へ通り抜けていく風と同…

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2022/03/21

保坂和志『未明の闘争』を読む。保坂和志の世界は一作ごとに進化/深化しており、そこに頼もし…

踊る猫
2年前
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かたちを変えても そばに置きたいもの

礼装の際に使用する「袋帯」 私には、ずっと気がかりな袋帯がある。その帯は、銀糸で織られた、袋帯のなかでも格の一番高い黒留袖用の帯だ。つまりは、人生の中でそうそう出番の来ない帯ということだ。 持ち主である母はもう他界しており、仮に自分が使用するとしても、何十年も先になるであろう息子の結婚式の時になるだろう。 さて、どうしたものか。 もう一つ私を困らせているのが、その帯の柄。一般的な正倉院文様や吉祥文様ならそのまま箪笥に眠らせて置くのも手だが、可愛らしい椿の文様なのだ。プ