織部
看取り人をまとめました! 随時更新しています!
あらすじ 宗介は、末期癌患者が最後を迎える場所、ホスピスのベッドに横たわり、いずれ訪れるであろう最後の時が来るのを待っていた。 後悔はない。そして訪れる人もいない。そんな中、彼が唯一の心残りは心の底で今も疼く若かりし頃の思い出、そして最愛の人のこと。 そんな時、彼の元に1人の少年が訪れる。 「僕は、看取り人です。貴方と最後の時を過ごすために参りました」 これは看取り人と宗介の最後の数時間の語らいの話し。 本編 19,991 19,992 宗介は、白い天井の節
おはようございます。織部です。 自分の中で大事件が起きて以降、随分とご無沙汰になってしまいました。 つぶやきでも書きましたが現在、新作進行中です。区切りの良いところまで来たら随時投稿していく予定です。 そんな中、昨日、中秋の名月を迎え、どうしても作品を書きたい欲が抑えらせず筆を取りました。当初は看取り人かクールで知的なオミオツケさんはみそ汁が飲めないの短編を書こうかと思ったのですが看取り人は最近書いたばかり、オミオツケさんもコラボ作品で登場させたばかり、そう思った時、ふと
「月が見えないですね」 夕暮れが過ぎ、キッチン馬車の中で使い終えた皿や調理器具を片付けていたカゲロウは聞こえてきた声に思わず顔を上げる。 鳥の巣のような髪のせいで目元こそ見えないが顎髭を生やした口は驚きに丸く開く。 目元の見えない視線の先に街灯の灯りに照らされたピンク色のワンピースを着た金色の髪の整い過ぎるくらい整った顔立ちの華奢な少女が挑みかかるように青い目を鋭くして厚く黒い雲に覆われた空を睨みつけていた。 その横には六本脚の大きな黒馬、スーやん……彼女がスーちゃん
おはようございます😃 織部です! 絶賛新作作成中ですが、夕方くらいにとある作品の番外編を上げます! 喜んでもらえたら幸いです!
おはようございます☀ 織部です! ようやく身体が軽くなってきました! 今日から少しずつ活動再開していきます! ただ、皆様に届けるのがまた遅れるかも・・すいません!お待ちください!
おはようございます。 織部です。 こんな朝早くに何事だ?と思われることでしょう。変な小説ばかり書いてるからきっと頭も変になったんだよ、と思われる方もいるかもしれません。 しかし、そう思われても仕方がないことが起きました・・・。 結論から言います。 冷血御君と竜頭尾の花嫁のデータが全て消えてしまいました(泣) ・・はっ?と思われた方、本当にすいません! ここから情けない言い訳に入ります。 実はその一週間ほど体調を壊して寝込んでいました。熱が40°を超え、鼻は詰ま
温かい温もりが冷たくて千切れそうだった私の頭を優しく労わるように包まれ、ゴシゴシと刺激される。 「ほら、これでもう大丈夫ですよ」 タロスケは、そう言って温くなったタオルを取って穏やかに私に微笑みかける。 その顔はゴブリンなのに今の私に取っては空から降りてきた天使が微笑んでいるように見えて再び泣きそうになる。 「うん……ありがとう」 私は、泣くのを堪えて、震える声でタロスケにお礼を言う。 足元に目を向けると小さなゴブリン達がお湯のはった桶に入った私の足を優しく揉むよう
こんにちは! 織部です! 山根あきら様が文学マガジンに諸作"冷血御君と竜頭尾の花嫁"を掲載してくれました! ありがとうございます😊 まだ、始まったばかりの小説ですが応援よろしくお願いします! https://note.com/piccolotakamura/m/m9b4f37e2e82b
私は、ローブをぎゅっと握りしめる。 やはり彼が冷血御君! 私は、ローブの裾の中に手を入れる。 「御君……」 私は、きっと彼を睨みつける。 「死んでください!」 私は、隠し持った短剣を抜くと彼に向かって走る。 絨毯の霜が薄い靴を貫き、冷気が皮膚を裂く。 それでも私は速度を緩めず御君へと駆け寄り、短剣の切先を突き出した。 彼は、逃げるどころか表情一つ変えずに眼鏡の奥の黒曜石のような目で私を見る。 短剣の切先が御君の身体の中に吸い込まれた……ように見えた。 パ
"冷血御君は死体を喰らう" そんな事を言われ出したのはいつの頃からだったろうか? 確か私が五歳くらいの頃、街の外れの孤児院に捨てられた頃だったと思う。 少なくてもずっと昔からのお伽話なんかじゃない。 それなのに街の人たちは語り継がれた逸話のように果物屋さんの軒先で、パン屋さんのレジで、そして酒場の片隅でそんな話しをして盛り上がっていた。 話の内容はこうだ。 夕暮れの落ちる山の向こうに冷血御君は住んでいる。 道に迷った旅人を朽ち果てた屋敷を棲家とし、入ってくるの
おはようございます。 織部です。 今日の7時ごろに新作を少しずつ公開していきます! タイトルは"冷血御君と竜頭尾の花嫁" 以前、お伝えしたのとは違う作品です。 連載方式の書きながらのアップなので途切れ途切れになるかも・・ 楽しんで読んでくれたら嬉しいです!
こんにちは。織部です。 新作がうまく進まず凹む中、こんなのが届きました! comicスピラ編集部の注目作品に選ばれました! 『エガオが笑う時』 https://story.nola-novel.com/novel/N-edbd51ad-ada5-43f9-8b4b-afbf815ef1ee 皆様の応援のおかげです! ありがとうございます❗️
おはようございます。 織部です。 朝、5時に起床。 この何年かは朝起きるとnoteを開く習性がついており、今日もいつも通りに開いたら一件の通知が。 note仲間であるさくらゆきさんから諸作【看取り人】のヒロイン、先輩を描いたと報告を受け、顔を洗う前に目が覚めてしまいました! そのクオリティーの高さにびっくり! なにせ私の頭に描いた先輩のそのままでありながら、それ以上の美人さんに仕上がっていました。 しかも、金髪時代のピアス痕まで・・・ 先輩を、【看取り人】という作
おはようございます。 織部です。 看取り人新エピソードを読んでいただきありがとうございます。 今回は非常にシンプルで短い話しとなりました。 このエピソードを思い至ったのは投稿する1日前、新作の出だしに悩んでいる時にあったとある出来事からです。 その事に関してはひどくプライベートなことなので内容は割愛させてもらいますが、そのエピソードが私にとってはとても強く印象に残り、形に出来なかった愛と命を私の拙い文章で表すことが出来ないか思い、看取り人に協力を仰いで筆を取りました。
暗く沈んだ静寂の中をパソコンのキーボードを叩く音が駆ける。 エアコンで冷え切った空気、薬品と体臭の混じった臭い、視界の端に見えるゆっくりと落ちる点滴、そしてキーボードの音の隙間から聞こえる微弱な呼吸する音……。 看取り人は、キーボードを叩く度に走っていく文字の羅列を追いながら神経を部屋の中の隅から隅まで張り巡らせた。 ここはホスピス。 末期の癌や難病により死を間近に迎えた人が死を迎える場所。 そこには治療はない。 苦痛もない。 ただただ、穏やかに安らかに最
こんばんは。 織部です。 皆様、忘れていないでしょうか? 現在、新作作成中とお伝えしましたが、少し思うことがあり、既存の作品のショーのストーリーを上げます。 一話完結なので是非、お付き合い下さい。