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ワーキング・ママの二極化

コロナ後の今、グローバルにすごい勢いで淘汰が行われていることは確かです。

私はコロナがようやく明けた昨年、約2年間留守にしていたニューヨークに出戻り。元の大家さん宅に預けていた荷物を取りに行って、様変わりした街の様子に絶句しました。

ハーレムの隅っこながら、南はセントラルパークに隣接。西にワンブロックでアッパーウェスト(インテリ系上流の居住地区)。セントラルパーク警備の警官コップがやたら多い土地柄です。

あんまり自慢できないけど、近所のスーパーに暴漢が出れば、瞬く間にコップが飛んできて、3件に1件は逮捕されてました。(とても日本の家族には言えない……)

アフリカン・アメリカンが主流の住民は、大家さん始めフレンドリーで気のいい人ばかり。夜にはストリートに大音響でラップ・ヒップホップ系の音楽がかかります。

最初は「うるさいなぁ」と閉口したけど、すぐに慣れました。たまに音楽が聴こえない夜には「あれ?今日は音楽はないの?」と物足りなくなるほど。

選曲のセンスも良く、かけているのは崩れた感じがない若者たち。私はセントラルパークを庭のようにして、スリルの中を楽しく過ごしていました。

それが久々に行ってみたら、路上には虚ろな目をした(一目でジャンキーとわかる)人がうようよ。夕暮れ後にもかかわらず、音楽はかかっていませんでした。

行きつけだった近所のヴィーガン・レストランも、グルテンフリー系のスイーツが秀逸だった駅前のおしゃれカフェも閉店。

こちらの物価高や治安の悪化は、日本でもある程度知られているようです。日本の場合、一連のデータ改ざん事件からもわかるように、メディアはいい数字しか流布せず、実情を掴むのは難しそう。ですが貧困率では、二極化が顕著なようです↓。アメリカより大きな格差とは、相当なもの。

人目を気にする日本人は、貧富に関わらず誰もがユニクロを着て、スタバに行きます。だからニューヨークのようには、問題が表面化しないのでは……。

アメリカでは、社会的弱者といえば人種。ですが単一民族の日本では、それは女性なんですよね。生き物が集まれば、必ず差別は起こりますから。

私の今の家は、マンハッタンに引っ越す前の古巣。アイリッシュ系の居住地区です。以前と比べて、大型アパートなどに確かに寂れた感は出ているものの、ハーレムほどの劇的な変化は見られません。

今週末はアイリッシュの記念祭”セント・パトリック・デイ🍀”。ワンちゃんたちもアイコンカラーのグリーンでおめかし!

これが「白人と黒人の差」なのかと、切なくなります。日本の女性の窮状にも通じそうで……。

前回も引用させていただいたX のワーキングママさんの投稿↑によれば、「優秀な人がどんどん離職するので新人が入るけれど、誰も業務を教える余裕がない」(スレッドお読みください)

人手不足の悪循環で、しわ寄せが弱者たる女性に行っているよう。有能な子持ち女性が持ちこたえられずに、退職を余儀なくされる構図です。

人手不足は日本の全体的な傾向↓なので、子育て女性全体の状況も上記Xと類似であると考えられます。

企業の人手不足感は非常に強いものの、生産活動の停滞や物価高に伴う個人消費の弱さを反映し、宿泊・飲食サービス業以外の業種では、企業の求人意欲にやや陰りが見られる。

ニッセイ基礎研究所’23年10月

従来のマミートラックとは、フルタイム勤務から外れるケースを指したよう。ですが昨今は、時短の社員にもフルタイムと同様の責任を割り振らなければ仕事が回らないのが実情のようです。(1990年代子育て中の私もそうでした)

ワーキング・ママは、私の娘のように時短を含めた正社員のグループと、非正規やパートなどのグループに分かれる方向が見えます。

こうなれば、待遇面では明らかに二極化。ですが私は、正社員勤続以外のグループを「マミートラック」といった言葉でひとくくりにすることに、違和感があるのです。

なぜなら、子育てママに限らず、自身や雇用先の都合での離職は誰にでもありうるから。「マミー」というジェンダー用語でくくるのは、今の世ではハラスメントに当たるのではと感じます。

私も両立困難による発狂寸前で、愛した仕事を辞めたことがあります。でも、安易な「トラック」に移るというよりも、新しくできることを始めようというオープンな気持ちでした。

高速道路でいえば、マミートラックは左側のスロー車用の車線。そうではなく、高速は降りて景観豊かな一般道でルート開拓とか、空飛ぶ車に乗り換えて別次元を飛ぶイメージです。

離職ではなく時短の場合も、勤務時間が「時短スロー」なだけ。実際は昼休みを返上したり、仕事を持ち帰ってサービス残業したりの「時長」。時間内に仕事を終えるため、ハイスピード路線にいるフルタイム車よりよほど飛ばしています。

私と同じ気持ちで働き方を変えるママに「ラクな格下トラックに行くのね」みたいな言葉をかけるのは、同じ道路で走る前提での差別。

ワーキング・ママは見方によっては二極化であっても、周りの反応だけは好意的であれば……と願うのです。「子どもを持ったせいで社会的ランクが下がった」というジャッジは、失礼だし的外れ。

そんな世間の冷たさを見れば、私のような子ども嫌いの未婚女性たちは、ダッシュで結婚から逃げるでしょう。

185K views · 5.7K likes | かおるこ | アラフォー独女の本音と日常 on Instagram: "@kaorukojirase ←もっと夢が見たい💭 \もっと夢が見たい/ こんばんは、かおるこです🤓 なんで結婚、出産したくないのか。 そこにメリットを感じないから。 良くも悪くも今はネットで情報が入る時代。 ネガティブな情報ばかり飛んでいて ポジティブな情報は本当に少ない。 この国全体で結婚出産のネガティブキャンペーンでも やってんのかな?って思うくらい。 もっと結婚出産って良いもんだよって 言ってくれる大人が増えて欲しい。 甘くない事は分かっててももっと夢が見たいんだ。 皆んなの感想をぜひコメント欄やDMで教えてね🥹🫶 🏷️𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣🏷️ このアカウントでは アラフォー独身OLの リアルな日常、独身生活を楽しむマインドを 発信しています☘️ 井戸端会議をするノリでガールズトークしましょう🤭 \Follow me/ @kaorukojirase ☁️𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣𖤣☁️ #アラフォー #アラフォーOL #アラフォー独身女子 #アラフォー女子 #40代女子 #アラサー #30代女子 #独身ol #一人暮らし #ひとりぐらし #一人暮らし女子 #独身貴族 #派遣OL #派遣社員 #生涯独身 #独身女子 #結婚 #出産" 5,706 likes, 703 comments - kaorukojirase on February 23, 202 www.instagram.com

ところでハーレムの元大家さんは、息子さんの招きでアリゾナ州に引っ越していきました。大家さんには実は娘さんもいることを、私は最近知りました。口を開けば息子さんの話しかしないほど、大家さんにとっては自慢の息子さん。

私も一度お会いしましたが、細身イケメンの歳若いアフリカン・アメリカンを至近距離で拝んで感動。コロンビア大学卒の大家さんが「私より金持ち」と言う通り、いかにも有能そうな、清廉な気を発する青年でしたが……。

その後さらに成功なさったようで、大家さんのためにエレベーターつきの大邸宅を建てたそう。こうして荒廃のハーレムからは、デキる人材が流出していく淘汰が進行しているんだ……と実感しました。

さて、日本の淘汰はどうなっていくのでしょうか。

ネオ離職ママはそのチャンスに、余裕でスキルアップ。育児に思いきり手をかけたり、読書やビデオ鑑賞などで心を豊かにするのも素敵。

忙しいは「心を亡くす」と書きますね。全ての源なる母が、心を亡くさずに居られる未来でありますように。せめてアメリカのように、子育てママに優しい社会であればと願います。