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吉本ばななの本を読んで。「心の自由って、案外、微調整で勝ち取れる」の話。

吉本ばななの『小説家としての生き方100か条』という本を読んだ。
これを読んでいると、「そうそう、私もそう思って行動してる」というような話が結構あって、おこがましくも、感覚が似ているな、と思うところがあったので、備忘録的にメモしておく。

寒くて雨の降り続く祝日。娘と近所の図書館へ行き、たまたま見つけた『小説家としての生き方100か条』。

その中で、29番に書かれた内容が、「ああ、私はわりと吉本ばななさんよりの考え方してるわ」と思ったので引用してみる。

心の自由って、案外、微調整で勝ち取れる。
「もうこんな生活は苦しくてつらい」「通勤が嫌だ」とか言っている人の話を聞くと、意外とギリギリでなんとかできることをしてない場合が多い。
たとえば朝5時に起きて会社に行っちゃうとか。車で通うとか。会社のそばに家をかりちゃうとか。いろいろ方法はあるのに、一個も試してないことが多い。
他にも、前後に仕事を頑張って、有休をたくさん取るとか。
「いやいや、でも、みんなの顔色を見たらとても取れない」とか言うのを聞いていると、案外頑張ってないなと思う。
意外に、自由は小さいことで勝ち取れるもの。

『小説家としての生き方100か条』吉本ばなな

私がこれを読んで思ったことは2つある。

一つは、「案外頑張ってない」とばななさんがいう、例えばみんなの顔色を見て有休を取らない人って、本人はすごく頑張っているつもりだと思う、ということ。
通勤がつらい人も、つらいのを我慢して頑張ってるんだと思う。たとえば、家族のことを思って、引っ越しとかもできないし、我慢してる、とか。
でも、それってきっと、ばななさん的には、「頑張る方向が違うよ」っていいたいんだろうな。

いやなことを我慢するんじゃなくて、いやじゃない方向に少しでも工夫して改善していくことが大切だって話。

もう一つ思ったことは、
私はこのばななさんの考え方に則り、ずいぶん働き方を変えてきたな、ということ。私は辛抱強くなく、嫌だなと思ったら変えていくタイプ。
だから人間関係とかもそんなにこじれたりしたことがない。
嫌だなと思ったら距離をおいちゃうから。

いまはフリーランスの看護師として働いているけれど、この働き方も、少しずつ自分がラクだなと思う働き方に変えてきた今の働き方に落ち着いた。
その働き方については、noteでも何度か書いてきた。

日本人は真面目な人が多く、私の周りでも正社員としてずっと働き続けて頑張っている人もたくさんいる。
すごいな、と思いつつ、私はそう我慢強くないので、毎日グチをこぼしつつも同じ会社で働き続ける、ということがどうしてもできない。
これは私の性分だと思って割り切るしかない、というくらい。

その分、これはいやだと思う感性は鋭い方。
それに対する対策も、いろんな形で取っている。

人間関係で言えば、嫌な相手も好きな相手とも、
着かず離れず。という感じで。
あとは、職場をいくつか掛け持ちして、分散させることで、
リスクを回避している。

***
でも、ばななさんのこの本を読んだら、
もっと改善できることがあるかもしれないな、と思った。
働く時間とか、もう少し時給を上げた仕事をして、
働く時間そのものを少なくしたりとか、
もっと落ち着いて働ける職場を探すとか。

***
看護師の仕事を、正社員ではなくて、
3つ4つの職場に分散させて働くことで、
私はずいぶん心の自由を勝ち取ることができました。
ばななさんの言う、「微調整」ってそういうことかな、
って思ったので、記事にしてみました。

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