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noteの栞

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これから読みたい物語の栞。主に創作大賞用の作品を拝読しています。 マガジンのお知らせに驚かせてしまっていたら、すみません🙇‍♀
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#創作大賞2024

夢と鰻とオムライス 第1話

◇  飛んできたのは五百円玉だった。  よりによって一番攻撃力の高そうな硬貨の側面が、俺…

花丸恵
5日前
105

【連載小説】「北風のリュート」第1話(#創作大賞2024/#ファンタジー小説部門)

第1話:遠いうねり    そこは世界の蝶番のような場所だった。  東と西の大地の深くえぐれ…

deko
1か月前
118

残夢【第一章】①手錠

女は髪を振り乱して俺から逃れようともがく。手首は白くて折れそうに細い。 俺はそのコートか…

豆島  圭
8日前
43

黒田製作所物語 第1話 #創作大賞2024

(あらすじ)  紀元前から現代まで五千年の時を超えて人の営みを支え続ける技術が溶接である…

福島太郎
3週間前
45

人魚屋敷の脳先生 (第1話/全26話)

01  文机に向かって終日原稿を書いていた。  あの日から毎日書いている。書き続けている…

「カモメと富士山」 1

2001年8月  待ち合わせの時間まで、まだ少しある。バスを降り、ロサンゼルスの日本街 リトル…

may_citrus
4週間前
91

小説❤︎春風に仕事忘るる恋天使 第一話

『春風に 仕事忘るる 恋天使』  仕事に向かう道中、上司からそんな念報(メールみたいなもの)を受信した俺は首を傾げた。  ——どういう意味だろう?  まあ、職場につけばわかるだろうと足を早める。  会社に着くと、いつもと違う天使が受付をしていた。 「キューピッド株式会社へようこそ。お客様ですか?」 「一応社員だよ」 「そうでしたか。それでは、こちらで魂認証してください」  その声を受けて、俺は社員用ゲートに向かい念を放つ。  すると、俺の魂を認証したゲートが俺の情報

小説「弦月湯からこんにちは」第1話(全15話)

【あらすじ】 * 第1話 * ──「お目覚めかね、イチコ」  いつもの低いしゃがれ声が聞…

小暮沙優
2か月前
73

日本で一番小さな県で育まれる愛のサイズ【一話】【創作大賞用】

完読時間目安:50分 あらすじ ◇ 去年の今頃は、まさかこんな状況になって桜を眺めているだ…

宝積たまる
1か月前
107

小説:当店は9月17日(日)をもって閉店します 1

あらすじ 青葉市の大型ショッピングモール『アオモ』南館一階にあるゲームセンター『アミュー…

苑田澪
1か月前
16

【#創作大賞2024】骨皮筋衛門「第一章:我が名は骨皮筋衛門」(2252字)

第一章「我が名は骨皮筋衛門」 帳面町の犯罪発生率約0%。 この驚異的数字はある男の活躍に…

はそやm
1か月前
53

「嘘つきたちの幸福」第1幕

青野晶「噓つきたちの幸福」 ■第1幕 第1場  アビー王子が革命家の女を殺そうと誓ったの…

青野晶
2か月前
66

メリー・モナークin大原田 第一話

 ずっしり空気の重くなったリビングのコタツで、その引力に負けたように父さんが急に頭を下げ…

とき子
1か月前
73

【創作小説】会津ワイン黎明綺譚(第1話)

(あらすじ)  美しい日本の原風景、そして日本の心が残る福島県会津地方。日本ワインの産地として福島県会津地方はメジャーとは言えないかもしれません。しかし50年以上前からワイン用葡萄の生産が行われており、近年の会津ワインの品質の高さは国内外のワイン業界において注目されつつあります。  会津という土地を愛し会津ワインの原料となる、高品質な葡萄作りに挑戦し新たな産地としての道を開拓した若者たちの始まりの物語。  3年間という期間限定の職員として役場に採用された女性が地域の人たちに誇