小暮沙優

声楽家 | 小説家志望 | 執筆・楽曲、絵画制作 | NHK「若冲を発掘したアメリカ人…

小暮沙優

声楽家 | 小説家志望 | 執筆・楽曲、絵画制作 | NHK「若冲を発掘したアメリカ人」主題歌担当 | シリーズ・「小説家として商業出版」に向けて https://note.com/sayukogure/m/m4192f7a4b8d8 週一回更新中

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  • シリーズ・「小説家として商業出版」に向けて

    子供の頃からの夢であった、小説執筆を仕事とするため、小説家として商業出版することを目標にしています。その過程を綴っていくnoteのまとめです。

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自己紹介

声楽家の小暮沙優です。歌う仕事のほか、楽曲制作・絵画制作にくわえて文筆活動をしています。小説家として商業出版することを目標としています。 また、ADHD×ASDという自己分析をしており、統合失調症とパニック障害を持病として持っています。病気とは10年以上共存しながら、音楽活動を続けてきました。 プロフィール小暮沙優 声楽家。1978年生まれ、東京都出身。 東京藝術大学卒業、同大学大学院修士課程修了。昭和音楽大学大学院博士後期課程修了。博士号(音楽)取得。 これまでに多く

    • 一歩、踏み出しました

      小説執筆を仕事にしたい。そのために、小説を商業出版したい。幼い頃からの夢であり目標にむけて、一歩踏み出しました。 シリーズ・「小説家として商業出版」に向けて「小説家として商業出版」に向けて、というタイトルでシリーズをはじめました。 長い道のりになることは理解しています。その泣き笑いの過程もすべて、書き記していきたいと願います。 いま、ふたつの文学賞に向けて作品を執筆中です。また、noteでも週に一度掌編小説を公開していこうと思います。 これまでに書いた小説これまでに完

      • 「小説家として商業出版」に向けて・1

        声楽家の小暮沙優です。小説家志望で、小説家として商業出版を目指しています。 ……と、はじめて文字にしました。どきどきしますね! 小説家になること、文章を書く仕事をすることは、幼い頃からの夢でした。その夢を、夢物語で終わらせるのではなく、明確にビジョンを描いて、小さな目標を設定していきながら、その先の目標である「小説家として商業出版」に向かっていきたいと願っています。 その挑戦の過程をnoteに不定期シリーズで記していこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 『

        • これまでに書いた小説

          これまでに書いてきた小説のご紹介です。 駒込珈琲物語(2020年)コロナ禍真っ只中の2020年。結婚を機に越してきた駒込を舞台に、Facebookページ「駒込を楽しみ隊」で週に一度の連載をはじめました。 〈作品紹介〉  新しい人生を始めたい。そんな思いを抱えて食品会社に勤める栞は、駒込への引っ越しを決めました。しかし物件探しは難航します。心が折れかけた栞を救ったのは銀髪ショートヘアで鮮やかな口紅が印象的な「マダム」澤松時子。世界の歌劇場で舞台美術家として活躍する彼女は、西

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          1本

        記事

          足るを知る

          まだ体調に波はあって、やすみやすみ日常を送っている状況ですが、心の調子は穏やかになってきました。これもご理解、ご協力いただいているまわりの皆様方のおかげです。本当にありがとうございます。 すこしずつ、さまざまな事柄が好転しはじめています。心穏やかにすごせるということは、すべての基本なのだなあとあらためて感じています。 ずっと果てない欲に駆られていた幼い頃から刷り込まれた思考もあって、「もっと成長しなくては」「もっと立派にならなくては」という思いにずっとせきたてられていまし

          足るを知る

          透明な管にもどる

          noteの毎日更新をはじめてこのところ、noteを毎日更新しています。療養ですっかり心が縮こまってしまった自分自身のリハビリのために、毎日文章を綴ることを日課にしはじめました。 ほかに日報も書き始めました。これも、ようやくパソコンをさわれるようになったおかげです。この数ヶ月ずっと、パソコンを開くことすらできませんでした。 noteにはその日の気分でテーマを決めて、フリーライティングしています。構成などなにも考えず、画面に向かいながらいっしょに考えていく感覚です。ジャーナ

          透明な管にもどる

          暮らしの仕組み化

          最近ようやく、自分の暮らしを仕組み化しはじめることに成功しつつあります。これまで秩序ある生活に憧れながらも、ADHD×ASDという自分の特性もあってカオスになりがちでした。けれど「これまでのやり方の延長線上ではなく、新しい生き方を選ぶ」と決めてから、少しずつですが日々の暮らしが変わりつつあります。 きっかけは珈琲急須先日、珈琲急須をいただきました。挽いた珈琲豆を急須に入れて、2分ほどお湯で抽出したものをいただく珈琲急須。まろみがあって美味しい珈琲を簡単に淹れられる手軽さもあ

          暮らしの仕組み化

          サイゼリヤとエレクトラ、そして日曜美術館──ある週末の気づき

          週末に本屋さんに出向いたところ、『サイゼリヤの法則』という本が目に飛び込んできました。創業者の正垣泰彦さんがお書きになられて、発売されたばかりの本です。サイゼリヤが好きなので、買って帰りました。 『サイゼリヤの法則』この本のなかで繰り返し説かれている思いが「人のために生きましょう」ということ。正垣さんはお母さんからこの言葉の真髄を学び、サイゼリヤの経営で実践していきました。そして今日のサイゼリヤの発展の礎を築かれました。 印象に残ったエピソードで、サイゼリヤの第一号店の立

          サイゼリヤとエレクトラ、そして日曜美術館──ある週末の気づき

          自分の取扱説明書をリニューアルする

          昨日あらためて、自分の特性と持病のことを書いてみたら、気持ちが楽になりました。 これまで世間体や体裁を保つことを考えて、ここまで詳らかに書くことはありませんでした。でも、さまざまなことをプレーンに戻して、ゼロベースで考えていきたくなったみたいです。これまでの自分のつくりあげたイメージやちっぽけなブランドを大事にする生き方よりも、これからの自分が生み出していくものの方を信じてみたくなったというか。はじまりの春なのでしょうね。 すこしずつ新しい人生にシフトチェンジしていく過程

          自分の取扱説明書をリニューアルする

          ADHD×ASD、統合失調症とパニック障害

          自分で自覚している特性と、抱えている持病をタイトルにしたら、ものすごくゴツくなってしまいました。字面に圧倒されると共に、こういうものを抱えてよくここまで生きてきたねえ……と、自分をよしよししてあげたい気持ちが湧き上がってきました。 子供の頃からずっと生きづらくて、世の中で求められる「普通」がわかりませんでした。二十代まで自分には「普通」がわからないと泣き続けた時期もありました。 そうしているうちに、ネットストーキングを受けて統合失調症を発症して。発症後、文字を読めるように

          ADHD×ASD、統合失調症とパニック障害

          ADHD×ASDの家計管理

          自分はADHD×ASDのコンボだと自己分析しています。その特性もあって、様々な物事の管理が本当に苦手だとも考えています。 なかでも苦手なのが、お金の管理。四十数年にわたってずっと試行錯誤してきましたが、ようやくパチっとはまる感覚の管理術の基礎ができてきました。とても嬉しいです。大げさでなく、ようやく人並みに生きていける基礎が整ったという感覚です。ここまで長い道のりでした。 これから書くのはあくまでもわたしの中での基礎。これからまた変化があるかもしれませんが、現時点での記録

          ADHD×ASDの家計管理

          人生にささやかなごほうびを

          毎日、さまざまな物事に心を注ぎすぎて息切れしてしまった。 春は確実に近づいているのだけど、どうにも心が動かない。 もしかしたら、 冬の間すこしがんばりすぎてしまったのかもしれませんね。 あなたは優しすぎるから、 いつも心を周りの人のために使いすぎているはず。 すこしだけ、 心と体がキャパオーバーになってしまったのでしょう。 今日はすこしでいいから、 自分のために手間をかけてあげてください。 たとえば、いつもよりも丁寧に珈琲を淹れてみるとか。 お昼ごはんで本当に食べ

          人生にささやかなごほうびを

          春分の日に

          今日は全国的にお天気が荒れ模様と聞いているけれど、いまの東京は青空。午後からは雷が鳴ったりするみたいだけど、この貴重な晴れ間の時間に書いておけたらいいなと思って、キーボードに指を走らせています。 ひと月前に比べると、ずいぶん元気になってきました。統合失調症にパニック障害の発作も加わり、去年の夏頃からずっと寝たり起きたりで過ごす毎日が続いていました。布団から起き上がるのもつらい日々が続いていましたが、最近ではずいぶん動き回れるようになって、電車に乗るのも怖くなくなってきました

          春分の日に

          新しい季節

          新しい季節が始まったような心持ちです。 体調の関係で延期しようと考えていた音楽個展。 素晴らしい共演者の方との出会いに恵まれて、動き出す気力が生まれました。 新作の台本を書き上げることもできました。 これから音楽を制作していくのが楽しみです。

          新しい季節

          モノオペラ「夜の底で」台本

          登場人物…ひとりの、名前を持たない〈女〉。人生の悲嘆にくれている。 編成…ソプラノ、ヴァイオリン、ピアノ * (ヴァイオリンの高い音色。ピアノ椅子に腰掛けた〈女〉、ぽつりぽつりと歌い始める) 〈女〉: 夜の底で、私は 夜の底で、私は 夜の底で、私は── (ピアノ、アルペジオ。しばらくヴァイオリンとの二重奏。やがて、ヴァイオリンが時計の速度でAの音を奏で始める) 〈女〉: 時計の秒針が鋭く響く まるで私を切り刻むように まるで私をついばむように 小鳥の

          モノオペラ「夜の底で」台本

          生きているだけで立派なのよ

          ずっと、「立派にならなくてはならない」という呪いに縛られてきました。 立派な人にならなくてはならない。 人より優れた人にならなくてはならない。 立派なことを成し遂げなければならない。 子供の頃からずっとそれに縛られてきましたが、大人になるにつれて何者にもなれなかった自分を責め立てる気持ちも大きくなっていきました。 お前は何事もなし得ていないではないか。 もっと努力を重ねなければ、立派なことなど成し遂げられない。 もっと寸暇を惜しんで、立派な使命に邁進しなければな

          生きているだけで立派なのよ