椿あやか (Tsubaki Ayaka)

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椿あやか (Tsubaki Ayaka)

●文学修行中●第18回坊っちゃん文学賞大賞受賞★ショートショートガーデン→https://short-short.garden/author/807946 ★ベリショーズ(雑誌/定期寄稿)→ https://twitter.com/short_magazne ★その他雑誌掲載多数

マガジン

  • 日常・報告・その他まとめ

    日常やご報告、その他の記事をまとめていきます。

  • その他ショートショート(2000~4000字程度)

    2000~4000字程度のショートショートを纏めていきます。

  • ぺらいちショートショートまとめ

    ぺらいちショートショートまとめマガジンです。 ※ぺらいちショートショート  →原稿用紙一枚400字前後のショートショート(造語)です。

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【note始めました】

【note始めました】 こんにちは。椿あやかと申します。 noteを始めてみたはいいものの、なかなか更新出来ずにおりました。反省。 改めまして、こちらのコンテンツでは ・SS(ショートショート) ・イラスト&コラム ・マンガ などをコンパクトに纏め、順次掲載して参りたいと存じます。できれば新規作品も。 お越し下さいました皆さまに楽しんでご覧戴ける様な空間を目指します。 まだまだ手探りですが応援の程、 (サポート(投げ銭)・ご購入・ご依頼)、宜しくお願い申し上げま

    • まんが・写真・イラスト!! お知らせが3つございます。

      ◆【お知らせ その1】Fliptoon (縦スクロールマンガ)を発刊致しました。 AmazonさんよりFliptoon (縦スクロールマンガ)を発刊致しました。 ★ねこだまし/椿あやか こんな感じの、ごく短い&激ぬるいゆるふわ猫ねこまんがです。 ※無料ですので、通勤、休みの時間、就寝前のお供にぜひ〜✨ Fliptoon、ショートショートのまんが化にも相性良さそうなので、ゆるゆる続けていきたいです。 初回という事で数ページのお試し発売ですが、 今後自作のショートショ

      • ショートショート愛好家二人が『きょうも芸の夢をみる』について語り合った話

        まえがき(読み飛ばし推奨) 私は主にTwitter(X)にウロウロしているのですが、 先日、そちらのネッ友のぱせりんさんとショートショート&短編集『きょうも芸の夢をみる』が面白いよね。という話で盛り上がりまして、勢いでスペース(※)を開催。 あれやこれやと熱く語り合いました。 (※)補足致しますと、スペースというのはTwitter(X)に搭載されているラジオみたいな機能で基本的にどなたでも開催できますし、 Twitter(X)アカウントさえ持っていれば聴くこともできます。

        • 秋期ショートショート講座、ひきつづきお申し込み受付中&既刊宣伝です。

          ①【文学フリマ東京37に出展致します】ベリショーズ関東支部として 今回は10名の著者によるアンソロジーを新作として販売いたします。 テーマは【プチ快感】 『プチプチをつぶす』『書き終える時のEnterキーを押す瞬間』等々 私もアンソロジーに一作 タイトル:屋敷嫁 (お題:足跡のない雪への一歩目) ショートショートガチャに一作 それぞれ寄稿しております。 ◆ブース:東京流通センター第一展示場 ・ブース【P-42】 ★11/11(土) 12:00〜開催 ★入場無料 📕

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        • 日常・報告・その他まとめ
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        記事

          ショートショート講座、10月期(秋期)受付中

          ◆お世話になっております。椿あやかです。 お陰様でよみうりカルチャー横浜さまの「ショートショート講座」を10月期(秋期)も継続させていただく事になりました。 7月期からのひきつづきのご受講、ご新規さまの受講、大歓迎です。 見学、体験も歓迎致します。 受講者さま専用、メールでの補講(授業中に書いた作品への感想、アドバイス、質問への対応)もしております。 宜しければ遊びにいらして下さい。 ・場所は横浜そごう9階 ・第2・4土曜日 15:30~17:00 です。 初心者さ

          ショートショート講座、10月期(秋期)受付中

          ショートショート講座、ひきつづきお申し込み受付中&既刊宣伝です。

          椿あやかです。最近の出来事とか宣伝とかです。 ①【ショートショート講座、ひきつづきお申し込み受付中】 ◆僭越ながら、この度よみうりカルチャー横浜さまより御縁をいただき ショートショート講座を開催させていただく事になりました。 7月8日(土)から開講の連続講座となります。 現在まだまだお申し込み受付中です。 先週、第1回が開催されましたが、途中受講、見学も可能です。 受講者さま専用、メールでの補講(授業中に書いた作品への感想、アドバイス、質問への対応)もございます。 宜し

          ショートショート講座、ひきつづきお申し込み受付中&既刊宣伝です。

          ショートショート講座を開催させていただきます(お申し込み受付中です)

          椿あやかです。近況報告と宣伝です。 ◆僭越ながら、この度よみうりカルチャー横浜さまより御縁をいただき ショートショート講座を開催させていただく事になりました。 7月8日(土)から開講の連続講座となります。 現在お申し込み受付中です。 ・場所は横浜そごう9階 ・第2・4土曜日 15:30~17:00 です。 基本的にワークシート方式で進めさせて戴きます。 初心者さま向け講座です。 どなた様にも楽しんでいただけるような、楽しくポジティブな講座となるようがんばります。 【

          ショートショート講座を開催させていただきます(お申し込み受付中です)

          幅広い層の方、特にお若い方に作品をお読みいただくにはやはりTikTokや youtubeも試みてみるべきなのでしょうかねぇ……?

          幅広い層の方、特にお若い方に作品をお読みいただくにはやはりTikTokや youtubeも試みてみるべきなのでしょうかねぇ……?

          狸穴桜

          ショートショート  狸穴桜  ――生き場所を求めて、私はある山の麓までやってきた。  死に場所ではない。あくまで「生き場所」だ。 「山笑う」とはよく言ったもので、山全体が桜色に染まっていてなんとも美しい。  麓には花見客も多く行楽客は皆、幸せそうに楽しそうに笑っていて、はっきり言って一人スーツ、革靴姿の私はとても浮いていた。  だがいいのだ。私が求めている「桜」はここにはない。  ――狸穴桜。  満開の桜の中にただひとつだけ枯れた桜の大木がある。  桜の木のわりに胴回りが太

          人喰い沼の水、全部抜く。

          ショートショート 人喰い沼の水、全部抜く  俺が担当しているTV番組、「トツゲキ☆怪百景!」にヤバそうな香りのする視聴者メールが届いたのはある晴れた日の昼下がりのことだった。 『ボクの住むZ市に《人喰い沼》と呼ばれる沼があります。なぜ人喰い沼と呼ばれているかというと、生き物が入ると骨だけになって浮いてくるからだそうです。昔、調査に入ったひとがたくさん死んだという噂もあります。さいきんその近くで友達と遊んでいたら大切なおもちゃを沼に落としてしまいました。大人は危ないから沼

          人喰い沼の水、全部抜く。

          文学フリマ東京36参戦!&ショートショート講座開催

          ①文学フリマ東京36に参加いたしました。 ショートショートなお仲間、ベリショーズ関東支部の皆さまと文学フリマ東京36に参加致しました。 ベリショーズ関東支部 文学フリマ東京36 私は「猫ねこショートショート集 猫目椿」を作成いたしました。 会場分の「猫ねこショートショート集 猫目椿」はお陰様で完売致しました。 ②通販を開始しました。 →申し訳ありません。完売いたしました。秋頃補充予定です。 ③ショートショート講座を開催させていただきます。 ◆僭越ながら、この

          文学フリマ東京36参戦!&ショートショート講座開催

          ショートショート『神ノ音』

          ショートショート 『神ノ音』  カチ・力チ・カチ……。  チ・チ・チ・チ・チ……。  いつの頃からか「その音」は世界に響きわたっていた。 「その音」が鳴り響くと世界から突如として「何か」が消え、あるいは「何か」が現れるのだ。  それは一個の家の場合もあれば、巨大な建造物の場合もある。  そうかと思えば道路や森などの場合もあるし、巨大な樹が突如として現れる場合もある。  ある村は一夜にして消え、かと思えばある村は一夜にして現れた。  人々は恐怖した。 「その音」の対象は徐々

          ショートショート『神ノ音』

          ショートショート『アインシュタインの蝶』

          ショートショート 『アインシュタインの蝶』 【 昆蟲宝石専門店・インシュタインの蝶】――そう刻まれた店の看板の前に若い男女が 硝子ケースのようなものを抱き、佇んでいた。  空は墨色と藍色。闇のグラデーションに染め上げられ、夜も深い。  闇だけではなく誰もが最も眠りの深い時間帯だ。  店先に灯っている 燈りはマーブルの色ガラスがなんとも妖しく美しい雰囲気を醸し出している古色めいた 洋燈である。  どこに潜んでいたのか、ゆらぐ燈りに誘われるように絶え間なく羽蟲が集っては、去って

          ショートショート『アインシュタインの蝶』

          ショートショート『蚕珠サマ』

          ショートショート 『蚕珠サマ』  初めて蚕珠サマを目にしたのは小学校、確か三年生の頃だったと思う。  ウチは貧乏で、そのうえ父親も早くに死んで居なかったけれど、母親が妙にのほほんとした性格だったせいか悲壮感は無く、また俺自身が時には高学年に間違われるほどガッチリとした体格だったので、いじめられたりする事もなくごくごく普通に暮らしていた。 ある年のクリスマス・イブの事である。 「実。これクリスマスプレゼント」  父さんが死んでからというもの我が家でクリスマスプレゼントを貰え

          ショートショート『蚕珠サマ』

          ショートショート『視線の星』

          ショートショート 『視線の星』  或る星で大規模な疫病が流行った。  私を含む一握りの生存者たちは已むなく生まれ故郷の星を棄て、余所の星へ移住すべく旅立った。  ――チキュウ。  目的とすべき星は彼らの文明よりもだいぶ遅れをとっていたが、彼らが住む星とあまりにも環境が似ていた為、文明が成熟するまで侵略せずにおいたのが功を奏した。 這う這うの体でチキュウに降り立った十人に満たない男女──私たちは、その瞬間から好奇の視線が降り注いでいる事や先住人たちの「気配」を感じてはいたが、

          ショートショート『視線の星』

          ショートショート『真昼の月』

          ショートショート 『真昼の月』 あの人に連れられてこの部屋にやって来たのは桜が終わり、新緑の季節に移ろう頃だったわ。  小さな公園にたくさん植えられた灌木の側で、いつもぼんやりと空を見上げて真昼の空に浮かぶ白い月を眺めていたっけ。 私はひとりで居るのが好きだった。  だって自分が醜いとわかっていたから。  公園に遊びにくる男の子達がいつも私に向かって「気持ち悪いヤツ」「本当だ! キモー」などと囃し立て、とりまきの女の子達も一緒になってきゃあきゃあ騒いで随分私を悲しい気持ち

          ショートショート『真昼の月』