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"どうして結婚したくないの?"と面接で問われた話。

最近結婚しないという人も増えてきているし、子供を産む人の数も減ってきている。「特に女性にとって、結婚が全てではない」、という考えは少しずつ少しずつ浸透していくと良いなぁと思っている。

夫が働いて、妻が家や子供を守る。そんな考え方は古い。
妻が子育てをしているとき、夫が「手伝うよ」と言うのは良くないらしい。夫は家事や育児をするのは妻の役目だから、とどこかで考えてしまっているのか。妻からしてみると夫の発言は「言い方が他人事」と感じるようだ。

だからこそ男性も育児休暇を取得できるという制度がただあるだけではなくて、それが推奨されていて その制度を実際に使っている方が多い、というのは必要だよね。


少し話が横に逸れたので本筋に戻す。何か人生のプランを話すときに「○年後にどうなりたい」というような言い方をすると思うが、この際に「結婚するかどうか、子供を産むかどうかの話をすること」は必要なのだろうか。

キャリアプランだったら、必要ない気もする。ライフプランだったら、必要な気もする。
「結婚して寿退社」を会社側は懸念しているのだろうか。でもあくまで出産や子育ての際は休暇を取得したいだけで、辞める気は特にない(その後のキャリアも考えている)人に対して、そんなに何歳で結婚したいかとかを尋ねる必要ってあるのかな?

おかしいと思う点は2つある。
まず、「結婚したくない理由」を尋ねられることだ。結婚しようがしまいが私の自由だし、そんなことを尋ねる権限が目の前の面接官にあるのだろうか。
仮に目の前の学生が「結婚したい」と言ったとしたら、この面接官は「どうして結婚したいのか?」と、「結婚したいと思う理由」を尋ねるのだろうか。
この人はどこかで「(女性の)結婚は当たり前」だと思っているのではないだろうか。

次に、「恋人の有無」を尋ねられることだ。こちらは私自身が直接尋ねられたことではないが、この辺はもはやプライバシーの領域ではないだろうか。質問の意図は分からなくはないが、「今恋人がいて結婚したいと思っているならすぐ辞めそう」とか、転勤が多い会社なら 結婚したタイミングで辞められそうとか、想像するのは別に悪いことではない(個人の自由)と思うが、それをもっと遠回しに尋ねることはできないのだろうか。

「結婚したいかどうか」、とか「子供を産みたいかどうか」というのはその人の根幹の部分、特に家族や周囲の人との関わりに触れることになるということだと思う。そういう価値観は自分の身近な人からまず生まれる可能性が高いと思うから。例えば両親がすごく仲が良いから私もそういう家庭を築きたい、と思う人がいるだろう。一方で経済的な問題を考えると結婚できても子供を産むことが自分たちの幸せにつながるのか分からない、と思う人がいるかもしれないし(別居婚とか)。

きっと色々な価値観があるはずで、そこをそんなに掘り下げる必要があるのだろうか。

実際に面接では「本人の自由であるべき事項を聞くこと」はタブーとされている。

によれば

私生活に関する事項は憲法でも保障される自由であり、募集企業も尊重しなければなりません。「結婚のご予定はありますか」「お子さんができても仕事を続けますか」のような質問も私生活の自由であるべき事項であり、タブー質問です。ハラスメントという観点からも不適切な質問と言えます。

とのことらしい。特に異性から面接でこの質問をされると、独特の気持ち悪さを感じてしまうよね。

とりあえず選考、辞退してこよう。


以上ただの愚痴....。