言葉にできない"宝物"
全部言葉にできないからこそ美しいんだということを以前書いた記憶がある。
今でもその考えは変わらない。
最近思うのは、「言葉にできない感情を取っておく箱がほしい」ということだ。
言葉にできない感動がある。
言葉にできない喜びがある。
言葉にできないほど自分の心に響いた出来事は、忘れないはずだ。
それなのに、それなのに
人はいつか忘れてしまう。
あんなに
言葉にできないほど輝いていた瞬間を
いつか人は忘れてしまう。
心が動いた瞬間を、忘れてしまう。
ずっとずっと記憶に残していきたいのに、
どんどん記憶は薄れていってしまう。
だから大切な感情を、
言葉にできないほど大切でかけがえのないものを、
大切に大切に箱にしまっておきたい。
ずっとずっと、いつでも思い出せる状態にしておきたい。
忘れたいことほど忘れられなくて、
忘れたくないことほど忘れてしまうことがある。
なんてなんて、悲しいことなんだろう。
今日も私は1日歳をとって
今日も大切な記憶が薄れていく。
大切だったあの瞬間に、
戻りたいというよりは
戻りたいというよりは....
忘れたくないだけだ。
その瞬間を大切にしたい。
その瞬間と一緒に生きていたいのだ。