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"勝負曲"とは

#私の勝負曲 というお題を見つけたのでせっかくだからそれについて書いてみる。隙自語になってしまうが、ひとまず自分と「音楽」について書く。
私は保育園の頃からエレクトーンを始め、途中でピアノに変えた。初めて教師になりたいと思った8歳の時、私にとって小学校の音楽の先生は本当に憧れだった。この当時の音楽の先生が、私だけのために弾いてくれた曲が、 flumpoolの「証」という曲である。この時先生が弾いてくれたピアノの音色を忘れることはきっとないし、先生が1番好きな曲だと言っていたこの「証」という歌を、今でもすごく聴きたくなる時がある。
なぜ私のために放課後ピアノを弾いてくれたのかがどうしても思い出せないあたり、私は本当に愚かな人間なのだが。


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"勝負曲"とはなんだろう。大事な勝負の前に聴く曲だろうか。緊張をほぐすために聴くのだろうか。自分を鼓舞するために聴くのだろうか。自分の活躍を願って聴くのだろうか。自分の過去の努力を振り返って聴くのだろうか。
一言でまとめてしまえば「今こそ、勝負の時!」というタイミングで聞く曲だろうか。
"勝負曲"と言われると、やはり浪人時代を思い出す。1年間続けた受験ブログの中で、私は何度かオススメの曲について書いたことがあるが、やっぱりその中でも"勝負曲"と言えるのはこれだろう。




ポルノグラフィティの「キング&クイーン」。大事な模試や試験の前はいつだってこの曲を聴いていた。歌詞を載せるとなんか妙にクサいnoteになってしまいそうなのであえて載せないでおくが、気になった方には聴いてほしいという気持ちも少しはある。

この曲を聴くと、さらなる高みへと手を伸ばしたくなる。この曲を聴きながら雲ひとつない青空に手を伸ばす時間がとても好きだった。(側から見たら変な人だけれどね)

私が通っていた高校は、校舎が文型棟と理系棟に分かれており、中央(屋外)には広いスペース(大きな階段と、くつろげるような広いスペース)があった。この階段のど真ん中で空を見上げるのが好きだった。(もう1度言うけれど側から見たら変な人だ)
空に手を伸ばせばどこまでも飛んでいってしまえるような気がしていた。時にはそのままどこかへ消えちゃいたいと思っていた。

もう1度あの場所に立ちたいなぁ。


私にとっての「キング&クイーン」は、誰よりも私を励ましてくれると同時に鼓舞してくれる曲だ。受験時代に励まされた曲はたくさんあるSuperflyさんの「Beautiful」とか、Mrs.Green Apple の「僕のこと」とか。だけどそれらの曲はあくまで自分を「支えてくれた」曲であって、決して「勝負曲」ではないのだ。

ここが勝負どき、頑張りどき、今までやってきた成果を出すとき!!
そんな瞬間を迎える前に、私は「キング&クイーン」を聴きたくなるのだ。



以前も何度か述べたことがあるが私が世界で1番好きな曲は鬼塚ちひろの「月光」である。だがこの曲はもちろん勝負曲ではない。
"勝負曲"は本当に大事な場面で、その時だけ聴くから勝負曲なのだろうか。
それとも普段聴き慣れている曲だからこそ、少し緊張している時に聴きたくなるからこそ"勝負曲"なのだろうか。
自分が勝利した時に、成功した時に聴いていた曲こそが、その瞬間"勝負曲"となり得るのだろうか。



私は「キング&クイーン」を聴いて勝負に負けたこともあるし、受験にも失敗したが、今後この"勝負曲"が自分の中で変わることはまずないだろう。(受験時代から聴き始めたくせに、よくそんなこと言えるよなって感じもするが)でもなんだか人は時に「妙に確信を持って言えること」というものがあるような気もするのだ。


空に手を伸ばしたくなる時にいつも頭の中を流れているのは、この曲だと良いなぁと思っている。


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