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【映画レポ】旅の飛行機、道中で見てほしい映画を3つ紹介するので旅前に映画を探してる方はどうぞ。(軽いネタバレも含む)

はじめに


お久しぶりでございます、最近更新が途絶えて申し訳ありません!!!

最近は仕事や資格の勉強に忙殺、オリンピック観戦に夢中、夏の遊びに没頭、夏季休暇でのオーストラリア旅行をエンジョイなどなど色んな理由でnoteを書けない状況が続いてしまい、、、。

要は7月、8月を楽しみすぎて中々記事を更新できていませんでしたw

というわけなのですが、久々の投稿をどこで書いているかというとオーストラリア・ケアンズ旅行の帰路の飛行機の中。(結局書き終わらず家で書いてます8/24)

オーストラリアの感想、前回の投稿が割と好評価だったことで書き始めた海外旅行地紹介など、たくさん書きたいことはありますが今1番書きたいのは飛行機で見た映画レポw

映画レポは初めてだけど、往路復路の暇つぶしで見た映画がすごい良かったので、今回この場で是非見てほしい映画を3つ紹介したいと思います!

家でも映画館でも見てほしいほど良かった映画ですが、飛行機の中で見たからこそより良かった映画だったとも思います。私の状況も踏まえて良かったポイントをレポしたいなと!

是非面白そうと思ったらAmazonプライム、NETFLIXなどで見れるので見てみてください!見たことがある方はぜひ共感や反論でもコメントお待ちしてます!

Amazonプライムに入っていない方はこちらのリンクから無料体験も始められるので是非どうぞ!学生は無料半年+月300円というお得さです!

このレポの後はオーストラリア旅行レポ久々の海外旅行の学び、旅行地の探し方など色んな記事を書く予定なので、是非その記事も読んでくれると嬉しいですw

それでは!
(↓映画レポは初めてですが、いつもこんな記事を書いております!最近の旅行地紹介も皆さんのおかげで1000pv、100スキを超えました!ありがとうございます!)

映画を紹介する前に

私の好きな映画をサラッと

初めての映画レポなので、サラッとですが私の好きな映画を紹介します。

私自身ゴリゴリのアウトドアなので元々映画を見るタイプではないのですが、コロナ時代での自粛期間、英語学習での洋画鑑賞などにより映画を見るようになりました。

それでも映画関連noteを書いている映画マニアの方と比べるとかなりのライト層なので、今回の記事はお手柔らかにという感じw

邦画と洋画どっちが好きかと言われると、洋画。
王道ばかりですが3つ好きな映画を挙げると、「グリーンブック」「Leon」「Codaあいのうた」かな。
 (Leonはネトフリ、2つはアマプラネトフリで見れるので興味がある方は是非見てみてください!)

グリーンブック(2019)
上流の黒人ミュージシャンと白人が黒人差別の激しいアメリカ南部を巡る1960年代の話。
私の映画の原点。
Leon(1994)
名作中の名作。
最強の殺し屋レオンと愛する弟を殺されたマチルダによる復讐劇&ロマンス。泣ける。
Codaあいのうた(2022)
耳が聞こえない家族の元に生まれた少女が色々の葛藤と苦悩を抱えながらシンガーを目指す物語。これも泣ける。

アクションとかも見ますが、どっちかっていうと社会派の映画や考察ができる映画、考察を視聴者にゆだねる映画の方が考える幅が広くて面白いなあと思いますね~

他にも「プライベートライアン」「ショーシャンクの空に」とか見た後に心が晴れ晴れする映画が好きなタイプですねw

飛行機の中で見たい映画ってどんな?

こんな感じ好きな映画をサラッと挙げたところで、多くの映画の中でも飛行機で見たい映画に選んだ基準はどんな感じ?と思うので、軽くそのポイントを挙げると、

①見た後に心が晴れ晴れするような映画
②海外の文化や旅に関連する映画

みたいな感じの方が、他の映画より楽しみやすいのかなと思いました。

ぶっちゃけ映画なんてその人の好みを見るのが一番なんですけど、そんなん行ったら本末転倒じゃないですか。(私がこういう映画が好きなだけかもしれないですけどw)

やはり旅の前はゆっくりしたりリラックスしたりしたいと思う一方で、何か映画とかで時間を潰したいとおもうはず。

そうなるとホラーとかゴリゴリのアクション、グロイ系よりも、見た後に見てよかったなあってなるような日常系の方がダラーっと見れていいですよねw

映画を見て心がほっこりしてそのまま寝たら目的地に到着!みたいなムーブが一番気持ちいいとおもいますw

あと海外に行った後って日本にいるときよりも、いろんな文化に寛容になっている気がします

そうなったときに見る洋画って日本で見るよりもスッと入ってきたり、お洒落な英語の言い回しを聞いてかっこいい!ってなったりするので、ぜひ海外帰りに洋画や旅関連の映画を見るのはすっごいおススメです!

映画紹介の前に長くなりましたが、こんな感じの流れでアニメ映画を1本、洋画を2本紹介したいと思います!

1.BLUE GIANT

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CH6M6YG3/ref=atv_dp_share_cu_r

↑アマプラのリンクです、気になった方は是非見てみてください!

一本目に紹介するのは、漫画が原作になっているアニメ映画
「BLUE GIANT」

映画が公開された時もアマプラ、ネトフリに登場した時も見ようと思っていたのですが、なかなか見る時間が無くやっと見れた映画。

正直「なんで映画館に行かなかったんだ馬鹿か俺は!」と思うくらい、良かった映画です。

行きの飛行機で見たのですが、見終わった後の高揚、心のほっこり感、耳の心地よさ、どれをとっても最高。あんま映画で泣かないのですが、後半部のシーンでは心が熱くなって泣きました。

正直映画レビューも書いたことのない私が他の投稿をほったらかして、この投稿をしたきっかけはこの映画が良すぎたからなんですw

以下であらすじと、良かったポイントを紹介します。

あらすじ
ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大。雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈と出会う。「組もう。」大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。

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JAZZ、音楽の素晴らしさを感じる映画

上のあらすじを読むと、ジャズ?音楽?そんなん興味ねえわって思う人もいっぱいいると思いますが(私もその一人)、見た後はジャズのライブとか行ってみたい!と思うほどの素晴らしさでした、、、。

それくらいジャズ、音楽の魅力を教えてくれる映画です。

私は漫画が大好きなので、昔この本を立ち読み程度読んだことがあるのですが、音楽をモチーフにした作品って漫画だとその良さが全て表現できない。

(BLUEGIANTは音が聴こえる漫画だと言われるがそれでも) 映画だと作中の音楽が全て綺麗に表現されていて、より感動します

また「BLUE GIANT」って映画は青色がモチーフになっていて、作中で何度も青色が使われます。特にライブシーン。

夜の飛行機の中。この中で心地よい音楽、映画を見る。最高のフライトでした。

私はこの映画を22時発東京~ケアンズ着の飛行機で見たのですが、夜になると飛行機の中は真っ暗になり青のライトが薄暗く光ります。

目をつぶりながらノイズキャンセリングで外部の音を遮断して心地よい歌を聞き、その高揚の中で目を開ければ薄暗い青の中にいるあの感じ。

あの夜の飛行機の空気間と映画の雰囲気がマッチしすぎてて、本当に最高の映画を独占した気持ちになりました。

三人の人物の成長していく過程と冒頭との対比

作中の音楽が素晴らしいのは勿論ですが、この映画の魅力は三人の主人公の成長過程とその心情表現です。

サックス歴が三年間だがひたすら努力し続ける主人公宮本大、18歳にして大を驚かせるほどの天才ピアニスト雪折、大に感化されドラムを始めたド素人玉田の三人がバンドを組み、ジャズで高みを目指すのがこの映画。

見てわかるが、三人の状況も成長過程も苦悩も全員バラバラ。全員が苦悩を乗り越え、それぞれの成長を遂げる姿、それらが多くの人に認められる姿は心にグッとくるものがある。

素人が苦悩しながら努力する姿、それが客に認められるシーン、天才が苦悩するシーン、その殻を破る姿、三者三様の努力の過程と苦悩があり、それが非常にリアルなのが良い。

音楽の良さとも通ずるのだが、最初と最後の演奏では素人目で分かるくらいその成長が感じられる。私は素人だから音楽面に至っては全然分からないが、詳しい人ならその対比や技術力が分かるはず。

特に音楽の素晴らしさ、苦悩し悩みながら努力するシーン、そして衝撃のラストとラスト10分のライブ、は本当に心に来るものがある。

ネタバレになってしまうので、このシーンがこうだったとか、は詳しく言えないが、逐一語りたいくらい本当に見てよかった映画。

夜の飛行機に乗るたびに思い出しそうなほど記憶に残る映画だったと思う。終わり方も良い。耳も心地よい。気持ちも心地よい。何かを頑張りたいときに見たくなる。こんな感じで一生忘れないようなライブに行ってみたいなあとこの映画を見て思った。

noteなんて小さな書き物だけれど私の記事を読んだ誰かがこの映画を見た私みたいにいいな、また読みたいなと思えるような記事を書きたいなとこの作品を通じて思えた。

2.ノマドランド

他の二作品と比べればあまり有名な映画ではないが、ゴールデンクラブ賞など大タイトル数多く受賞した洋画「ノマドランド」。

衝撃のラストもどんでん返しもないが、旅のリアルさと人生で大事なことを教えてくれる映画だと思う。上と同様にあらすじと魅力を語る。

あらすじ
ネバダ州の田舎町の経済崩壊を受けて、ファーン(フランシス・マクドーマンド)はヴァンに荷物を積み込み、アメリカ西部の広大な景色の中で自由な放浪の旅に出る。道中、彼女はほかのノマド(放浪の民)たちと固い絆を育む。人間の打たれ強さを描いた心揺さぶる希望の物語。監督はクロエ・ジャオ。共演はデヴィッド・ストラザーン。

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旅、移住のリアルを教えてくれる映画

「BLUEGIANT」は行きの夜の飛行機で、「ノマドランド」「グリーンブック」は帰りの飛行機で見ましたが、ケアンズをエンジョイした後の帰りの飛行機で見たこの映画は色々と考えるもの、こみあげるものがありました。

主人公ファーンはアメリカを車で放浪しながら生活する「ノマド」と呼ばれる人々。ファーンの生きざまを描く映画だが、これは一人の女性のドキュメンタリーを見ているよう。

海外に行った後は多くの人が「海外で生活したい。」「定職につかず、一生旅をしていたい。」というかもしれない。そういう人にはぜひこの映画を見てほしい。

この映画はアメリカの風景美とともに、旅をしながら生きることの厳しさとリアルも教えてくれる。

家にも定職にもつかずに生活することは、他の人とは違う人生を歩むということ。共感できる人は少なく世間の目は厳しい。そして孤独な時間にも一人耐えなければいけない。

印象に残っているセリフは「ホームレスじゃなくてハウスレスかな。」というセリフ。(吹き替えで見たので少し原文とは違うかも)

旅をしているからと言って、家が無いのではなくただ”定住する場所”が無いだけということ。別に定住する場所が無くとも、大事な価値観、こだわりに従って生きる人生はかっこいいかなと。

旅は美しく残酷だということをこの映画を通じてしみじみと感じる。

そして旅は楽しいだけじゃないというのリアルさと同時に、旅をし続ける限り人生に別れはないこともこの映画は教えてくれる。

ずーっと旅をしていれば、「さようなら」ではなく「またどこかで。」になる。

老師の「この旅をしていると、お別れはないことがわかる。いつかまた会える。さようなら、じゃなくて、またどこかで、を去り際に言うんだ」みたいな言葉も印象的。結局まわりまわって、どこかで会いたい人と会うことができる。

一度煙草をあげた青年に数年後もう一度たまたま会い、彼からライターをもらうシーンは非常に印象的。本当の別れは無いとともに一度あげた恩はいつか自分にいい形で返ってくると思うことができた。人生はギブアンドテイクだなあと思ったり、、、。

自分のやりたいことに忠実に

この映画は旅の厳しさ、別れはないということ、そして人生は短く自分のやりたいことに忠実に生きようというメッセージを私は感じた。
(多分人によって感じるポイントは違うからこそ、他の人がどんな印象を持ったか気になる。)

上記で挙げたように、旅をしながら生きることは楽しいだけじゃなく、リスクやら嫌なこともたくさんある。

でもそんなリスクにビビらず、自分の好きなこと、やりたいことに忠実に生きよう、刺激的な人生を生きよう、ということを教えてくれる。

50~60歳の主人公とその友人のスワンキー(どちらも老婆)が元気に旅を楽しんでるシーンから、人生を楽しむのには年齢なんて関係ないし、周りの目を気にする必要もない。

やりたいことをやっている人はかっこいいし、見ていて気持ちいい。そんな人になりたいと思う。

そして、一度決めたこともやりたいことが変わったら変えてもいい。主人公の友人デイブがノマドを辞め通常の日々に戻り幸せそうにしているシーンから、一度決めたことだから!と昔の自分に頑固にならず、自分の今のやりたいことに素直に柔軟に生きることが大事だなあと思った。

人生はそんなにうまくはいかないけど、常に自分のやりたいことを意識することが大事なのかなあとこの映画から思ったり。

実際この映画は大学二年生くらいの時に映画館で観たのだが、その時思ったのはなんか考えさせられる映画だなあ、正直むずかしいなあ、くらいだった。

しかし、世界を周り、旅の厳しさと移住への憧れを持った今見てみると本当に感じるものが鮮明になった気がする。

実際金欠旅は厳しいし、セブであったロシア人の友人とは最近日本で再会することができた。別れはないし旅は厳しく美しいことが本当にリアルに感じられる。

いろんな経験を思い出しながら、この映画を見てみるとより映画が見る人によってリアルなものになってくると思う。

口コミは高評価だが、見る人によっては退屈だと思うし何も感じられないかもしれない。また数年後色々な経験をしたのちに見てみたら、どんなことを想うんだろう、、とか思うと数年に一度見たい映画だなと思う。

3.グリーンブック

3本目は数々の映画大賞を受賞している名作洋画「グリーンブック」

これは私の好きな映画トップ3に入るほどの大好きな映画で、色々なものを学ぶことができる映画です。これも二年前に見たのですが、この映画のおかげで洋画の奥深さ、教養、言い回しのかっこよさを知った。

1960年代のアメリカが舞台で、南部の黒人差別をモチーフにしている。普通の生活の中でこの映画を見るのと、海外で少し生活した後に見るこの映画は少し感じ方が違うと思う。

私は海外に行くと文化の違いに寛容になるし、海外の文化がいつもより身近になる気がするのだが、帰りの飛行機でこれを見るとアメリカ文化をよりリアルに感じられ、この映画での問題提起を他人事に感じられなくなる。

海外帰りで見るこの映画はより作品への理解が深まるし、ほっこりするシーンに旅の疲れが癒されるものだ。こんな感じで同様にあらすじと魅力を紹介する。

あらすじ
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。

(C) 2019 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

色々な学びを得ることができる映画

この映画は1960年代の黒人と白人を描いた物語。当時の南部アメリカは黒人差別が厳しく、南に行くなんてそれはそれは危険。そう言う前提知識があると、より面白さを感じることができる。

前提知識があると面白さが増す映画であるが、何にも知らなくても映画を楽しめる。むしろ、映画を見終わった後に当時の黒人差別のリアルを知り、何かを学んだ気になる。

南部アメリカは黒人差別が激しいという知識だけを持っていても、黒人専用のホテルや黒人は夜間の外出不可、バーにいるだけで袋叩きにされるなど、その差別の深刻さを知る人はほとんどいないだろう。

白人がそんなに当たり前のように黒人に差別するのも1960年の時代ではLGBTの理解がないため男同士でsexをすると逮捕されるのも、この映画を見るまで全くわからなった。その意味で見る前と見た後じゃ、当時のアメリカの差別の理解度が段違いだ

この映画を通して製作者は今なお時折問題となる黒人差別やLGBTに問題提起をしているんだと思う。差別の描写は衝撃的でかつ心が痛くなるが、問題の深刻さを知って初めて人種差別やLGBTなどの問題を深く考えられるのではないだろうか。

そしてこの映画が描いているのは黒人と白人の対立(黒人vs白人)だけでなく、ドクのような上流階級の黒人と社会階層の下にいる黒人との対立(黒人×黒人)も描かれている。

白人は黒人より優れているという白人の考え方とそのような待遇が当たり前になったことで黒人は白人より劣っているという黒人の劣等感が二つの対立を生んでいるんだろうと思う。

だからこそ、上流階級にいる黒人ドクは「私は黒人でも白人でもない。」というセリフに繋がっており、このドクとトニーの喧嘩のシーンは心が痛くなる。

ドクの孤立感をありありと描いてるからこそ、最後の演奏のシーンはスッキリ。最後のバーでのシーンはドクが普通の黒人になれたようでいいし、映画のラストシーンはトニーの黒人差別が完全になくなったように思われ、心が温まる。

こんな感じで書いてると差別描写が多い真面目な映画かと思われるが、このようなリアルな表現があるからこそトニーのドクや黒人に対する関係性や姿勢の変化が鮮明で非常に心地よい映画になっている

2人の主人公の関係性の変化に心がほっこり

学びがあるとか差別について理解が深まるとかそんな真面目なことばかり語ったが、この映画の醍醐味は主人公トニーとドクの関係性の変化や掛け合い、心情表現だと思う。

映画の中で特に注目してほしいのは黒人ピアニストドクと白人用心棒トニーの関係性の変化。最初は黒人に抵抗があった主人公のトニーも教養のある黒人ミュージシャンドクと共に旅することで段々変わっていく。

主人公の白人トニーは冒頭では黒人に対する差別が酷く、普通に黒人をニガー呼ばわりするほど。そしてドクもトニーの用心棒、交渉力の実力に一目置きながら、そのやんちゃさや短気な性格に良い印象は持っていなかった。

しかし、トニーはドクの天才的なピアノの実力やその所作などからドクをリスペクトし、ドクもトニーの純粋さや素直さ、嫁への愛などから信頼を置くようになっていく。

リスニングが苦手なので詳細はまだわからないが、トニーの英語も作品が進むにつれて綺麗な英語に矯正された気がするし、性格や黒人への対応、言葉遣い、手紙などなど多くの点でその変化を見ることができる。

そして面白いのは、変わるのが白人トニーだけじゃなく、黒人のドクも変わっていくところ。ドクが庶民派音楽を知ったりケンタッキーを食べたりなど、庶民の白人トニーと上流の黒人ドクがお互いの文化を知って変わっていくのはそれはそれは心地よいシーン。

また、白人トニーは言葉遣いも悪いしイラっとするとすぐ手が出るようなキャラクターだが、嫁や子供想いでゲイが発覚したドクにも差別はしない良い奴なのが魅力。差別されるドクを常に気にかけ、徐々にお互いが認め合っていくのが目に見て取れてよい。

特に手紙のシーンやケンタッキーのシーン、映画ラストの黒人バーとパーティーのシーン、はほっこりする。

この映画も見たのは二回目で3年ぶりに改めて見た映画だったが、いつ見てもやはり良い映画。洋画独特の面白さと心地良さ、その中で学びを得られるeducationalな映画だと思う。

一回目に見た時から私は海外に行き色々な文化を知ったからこそ、人種差別という今も世界で残っている問題を扱うこの映画で思うことは色々あった。黒人は黒人しかわからない差別を常に受けているが、そのような事実だけはなくそういう人の目線に立ってみることが差別の愚かさを知ることにつながるだろう。

まとめ

初めて映画レポートを書いたが、気づけば8500文字ともっと長尺のnoteになってしまった。ネタバレをしないように意識しながら書くことは非常に難しかったが、もしこの投稿を見て映画を見てくれたらとてもうれしい。

好評なら他にも好きな映画レポ等書きたいので、皆さんの好きな映画やこの三作品の感想や気になるコメントお待ちしてます。

最近まで更新が途絶えてしまいましたが、最近のオーストラリア旅や海外旅行関連記事を書いていきますので、ぜひこれからもスキやフォローのリアクションよろしくお願いします!


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