七歳の七五三のとき、茄子紺色の着物が気に入った私は、赤とかピンクの着物にしたい母と呉服屋でケンカになった。ある作家もどこかのエッセイで、着物の色柄を巡る母と娘の意見の相違について書いていた。大人っぽい色柄を希望する娘と、娘らしい色柄を期待する母。その溝は永遠に埋まらないらしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?