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何者でもない私が、ライターとして働き続けられた理由ってなんだろう。振り返ってみた

 本日、ライター界隈ではレジェンドとして崇められている(と勝手に思っている)、まむしさんのニュースレターが届いた。

 まむしさんは、メガベンチャーにてWEB編集者として活躍されている方である。

ニュース記者経てメガベンチャーでウェブ編集者。メディアのあり方が大きく変わる中で、「編集人材が活躍できる道を探りたい!」と試行錯誤中。「誰も教えてくれない 編集力の鍛え方」著者

まむしさんのプロフィール


 まむしさんとは過去にスペースで少しお話ししたくらいの関係なので、本当のことはわからない。けれど、SNS、ブログや文章を見る限り、どれも押し付け感がなく、お仕事を楽しんでいる印象がある。(※違ってたらすいません)

 だからなのか。不思議と、すっと言葉が心に入り込んでいく。

 おそらく、私の同業者さんは、ほぼ彼のニュースレターを登録している気がする。どのタイトルも目を引くものだし、内容も濃い。

 なんと、そんなニュースレターが無料で届く。いい時代だ。ありがとう、インターネット。令和の時代に生きててよかったーーーーー!

 今日まむしさんから届いたニュースレターのタイトルを見た瞬間、心の奥をぐっと掴まれた気がした。そのタイトルは、ずばりこれだ。

「何かの専門家たちがライターに進出。そのとき、「何者でもない人」の戦い方」

 まさにこれ、私のためだけにまむしさんが書いてくれたお手紙ではないかと思った。

 私はライターとして長く続けてきた方だと思うけれど、決して誇れる専門性がある訳ではない。

 ライターを始めた頃、私は婚活ライターとして活動していた。

 昔は合コンに1000回通ってたし、アメブロでは「コンパの女王と呼ばれて」というタイトルでブログを書いていて、それなりにPVも取っていた。

 あの頃は、彼氏ができたとブログに書けば、50人の見知らぬ人から「おめでとう」とお祝いされたこともある。そんな、すぐに溶けてなくなりそうな自慢にもならないネタを、誇らしげに語っていた。

 それを自分の売り文句として、営業を重ねていたように思う。愚かだと思った方は、ここで笑って欲しい。けれど、売りのない私は無理やり「自分の売り」を作るしか他なかったのだ。

 時には婚活パーティーに変装して、潜入したこともある。

 声をかけられやすいフレンドリーな雰囲気のせいもあってか、不覚にも男性にモテてしまった。パーティーに参加している女性からも、「これからお茶しない?」と声をかけられ、なぜか私が恋愛アドバイスを受ける羽目になる。あなた、よくわかってるじゃない。独身女性から、上から目線で褒められた。

 そんなことを繰り返しているうちに、気づけばズルズルとライター歴だけが長くなった。同期はライター界の猛者的な方ばかりだが、揃いに揃ってみんな謙虚で、優しい。

 今関係が続いている方で、コミュニケーションにおいてストレスを感じた人は1人もいない。三位一体というか、色んな要素を兼ね備えた人が、きっと長く活躍し続けているのだろう。

 じゃあ、自分もそうなのかと言われると、そこは自信がない。そもそも、私の場合はコミュニケーションが決して上手い訳ではない。

 それでもなんとか続けてこれたのは、真面目で一生懸命だったからかなと自負している。別にスクールへ通った訳じゃないけど、人から学ぶ姿勢を忘れなかった気がする。

 人のブログで気になるタイトルがあれば、即クリック。文章に目を通し、何か学べるものがないか。SNSが上手いと感じる方がいれば、その方がなぜ好かれているのか。愛されているのか。俯瞰して観察し続けた。真似できるものは、こっそり取り入れた。

 もちろん誰かの真似ばかりでは、オリジナリティは出ない。自分らしさを演出するために、その日に気づいたものはメモし続けた。そのネタを、時には記事やブログに取り入れることもある。

 ここ最近、同業者さんたちとお話をする機会をたくさんいただく。どうやら私は、話しかけやすい雰囲気があるらしい。そういえば、ライターさんたちのコミュニティ的なものにも、仲間に何度か誘ってもらったことがある。

 これからどうしようと思うタイミングで、不思議と仲間から声をかけられる。それって、もしかして私の強みではないだろうか。

 まむしさんのニュースレターには、自分が得意だと思っていたことが少しだけ紹介されていた。ほっとした。

 これまで私には、得意なことなど何もないと思って生きてきた。専門性を持つライターの方々を、羨望の目で追いかけていたこともある。

 けれど、まむしさんのニュースレターを読んで、ふと気づいたことがある。私は私で、もしかするとそれなりに武器を持っているのかもしれない。それにしても、文章で誰かの背中を押せるっていいな。

 文章は扱うものによって武器にもなれば、人を支える御守りのような要素もある。私も、彼のように誰かの心をそっと押すような文章を書けるようになりたいと思う。

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