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「女子力」という言葉が時代を作る?【企画参加】#私の思う女子力

普段、何気なく見聞きする言葉「女子力」。

あらためて「女子力って何?」と問われると、
使用されるシーンや立場によって解釈の幅の広いの言葉だなと。

「男をその気にする力でしょ?」と思う方もいれば
「マーケットの消費を促すために謳われる言葉」だと思う方もいる、そんな気がします。

“仮に「女子力」という言葉が「女性らしさ」と同じ内容を意味するならば、あえて「女子力」という言葉は使う意味がありません。”

山根あきら様記事より


私が「女子力」という言葉について考えたとき、
浮かんだのは以下の3点でした。

【女子力】
◆男性からの"押し付け言葉" ではない……
◆"女性の主体性" を感じさせる……
◆「女子力」という言葉が時代を作っている…かも?


面白いトピックなので、
ちょっと深堀りしてまとめてみます。♡



│男性からの"押し付け言葉" が多い中…

「奥さん」とか「人妻」とか、
男性目線で語られた"女性にまつわる言葉" って 、
とても多い気がします。

「女子力」を浮かべた時に個人的に思ったのが
「男性サイドからの押し付け感がない」ということ。

マーケットの需要喚起のために「男性からモテる力」として「女子力」を謳う場合もない訳ではありませんが、
男性発の言葉だという印象は少ないです。
まずこの点が興味深い。


│「女子力」に感じられる"女性の主体性" 

「女子力があるね」「女子力が高いね」
なんて使い方をするように思う、この言葉。

女性ならではの気づかいや、
料理が上手だったり、髪を巻いてメークして可愛く身ぎれいにしている……そんな様子を褒める際に使う言葉かなと、個人的には思います。


"女性らしい" という言葉は昨今では忌避されがちかもしれませんが、

女性同士で認めたり、自認したりする"女性らしさ" には、前向きで朗らかなものを感じます。
女性ならではの能力やそれを楽しむ気概みたいなものが、「女子力」という言葉には含まれているのかもしれません。


歴史的に、女性は有形無形、男性から与えられることが多い存在です。
良くも悪くも所有物にされがちだったりしますし…。

でも「女子力」には 「女性自身の主体性」が込められている。

個人的に、強くそう感じる言葉です。


│「女子力」という言葉の由来は?

調べれば大抵のことは出てくるのがネット検索。

「女子力  由来」でググッたところ、

2000年、女性ファッション誌『VOCE』で
漫画家・安野モヨコさんが連載エッセイで使用したのが始まりだとされる。

参照:「女子力」って? -フォーラム-  朝日デジタルより


と出てきました。

安野モヨコさんって、女性がひと目でキュンとアガるような
お洒落〜♡で可愛い〜♡イラストを描かれるお方。
私もよく存じてます♡


2000年……。
バブル景気が終わって"貢がれる時代" も終焉、
女性の社会進出が進み、女性就業率も上がる中、

当時の女性たちは
自分自身を、そして、自分の人生を楽しもうという気概が強かったのかしら?

「女子力」って
そんな機運の中で、現代まで徐々に定着していった言葉なのかしら?なんて思います。


│「女子力」という言葉が時代を作る

言葉は時代の写し鏡だといわれます。
あるいは、言葉が時代を作る、とも。

昨今、 #MeToo運動 ではセクハラを実名で告発する動きも出てきていますよね。
それ以外にも、コロナ禍で職業差別を受けたり、
経済的に困窮された女性が、「これは社会のシステムがおかしい!」と街頭デモを行ったり……。

長年にわたり、女性を取り巻く社会環境を追い続けているジャーナリスト・武信恵美子さんのご著書で、そんな実態を知りました。


そんな最近の機運って
もしかしたら「女子力」という言葉に後押しされて高まったものかもしれないな……と、

そして
「女子力」という言葉が、女性主体の世の中を築く拠り所となっているのかもな……と、

深読みしすぎといわれそうですが、
私は「女子力」という言葉にそんなことを思ったのでした。




時代に新しい風を吹かせてくれた「女子力」。


長くなりましたが、
 
私は「女子力」という言葉を
"新しい時代の女性像" を重ねたくなるような、
女性にとって気持ちのいい言葉
だと捉えています。


山根様、今回も素敵な企画をありがとうございます!

□追記 11/24   ご紹介もありがとうございます!


#私の思う女子力
#山根あきらさん



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