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僕らは僕らでした

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〜汗と涙と笑いと感動の青春時代を転がるのだ‼︎〜 大人になった今、青春時代を振り返ってみようと思います。 そんな僕らの時代。自伝的エッセイ。
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記事一覧

僕らは僕らでした vol.3  〜豪徳寺の夜のスタンドバイミー〜

僕らは僕らでした vol.3  〜豪徳寺の夜のスタンドバイミー〜

「ここからボール蹴ったらあの階まで届くかな」

親友Tちゃんの意を決した愛の告白に、そいつはそう答えたらしい。

村上春樹ばりの遠回しな謎の回答は、それからしばらくの間Tちゃんを苦しめることになる。あまりに苦しみすぎたTちゃんを見かねたわたしはある日、Tちゃんをレコーディング現場に連れて行き、当時のプロデューサーさんに話を聞いてもらった。
Tちゃんの悩み相談に対してのプロデューサーNさんの回答が、

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僕らは僕らでした  Vol.2 〜OKコンピューターは好き?〜

僕らは僕らでした  Vol.2 〜OKコンピューターは好き?〜

当時、私たちはUKロックに夢中だった。
高校3年生の時、はじめてwhateverを聞いた瞬間に世界が変わったのを覚えている。

はじまりはスピルバーグとヒムロック

その頃わたしはカセットのMTRで宅録をする宅録少女だった。
音楽をはじめたのは小学校4年生の時。映画がとにかく大好きな小学生で、特にスピルバーグ作品の大ファンだった。
そんな映画少女はよく家の8ミリカメラを持ち出し映画を撮影していた。

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僕らは僕らでした  Vol.1 〜ユーカリが丘の民 〜

僕らは僕らでした  Vol.1 〜ユーカリが丘の民 〜

昨夜中学校からの同級生たちとオンライン飲み会をした。
久しぶりだし(3年ぶりとか10年ぶりとか)、お互い生活スタイルも違うだろうし、海外に住んでいる人もいたから、だいたい2時間くらいかな、って思ったらまさかの8時間もやっていた。

一人はバンクーバに住んでいるから時差が日本と16時間程度。
日本では19時30過ぎからスタートし、終わったのは夜中の4時前だったけれど、あちらは夜中の3時からスタートし

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