本岡美保子

保育士から大学院生に、そして今は保育学の研究と保育者養成をしています。わらべうたによる…

本岡美保子

保育士から大学院生に、そして今は保育学の研究と保育者養成をしています。わらべうたによる保育実践「わらべうた保育」に関する記事を提供しようと思います。読んだ本の紹介や社会人院生の経験についても書きます。https://researchmap.jp/mihoko-motooka

マガジン

  • わらべうた あのね

    わたしの好きなわらべうたを、わたしからの視点でご紹介します。口ずさむだけでも、心が柔らかくほぐれていくから不思議です。うたって遊ぶと、さらに楽しいですよ。

  • わたしは「こう読んだ!」現象学的?読書記録

    保育士から研究者になりました。研究する中で参考にした本を、わたしがどう読んだのかを紹介します。あくまで、どう読んだかなので、内容の詳細な紹介はないです。読んでみたいなと思う本を見つけてもらえれば幸いです。

  • 研修エッセンスのおすそわけーこんな研修に参加してきましたー

    学会や研修会の中で、大いに参考になると思ったお話を、あくまでわたしのメモとしてお話しします。詳細は、その先生のご著書をしっかり読んでいただければと思います。

  • 研究者になってくわたし 保育者から大学院生 そして大学教員に

    最近、リカレント教育とか、学び直しとかいうことばが、盛んに聞かれるようになりました。それらはどちらかというと、わたしには、いわゆる意識高い系の人たちのステイタスだったり、キャリアアップのため、という印象があります。わたしが経験したのはもっと、切羽詰まったものでした。この先どうやって生きていくか・・・そう考えた時に、まず浮かんだのが、大学院への進学でした。大学院への進学から院での生活、研究職について、などなど、ゆっくり書いていきます。

  • 保育士的読み方のススメ 子どもたちと楽しめる絵本の紹介

    絵本の読み聞かせのボランティアや小学校教員、保育者として、子どもたちと絵本を楽しんできました。通り一遍の読み方ではなく、どうやったら子どもたちと楽しめるか、その絵本ごとの読み方を含めて、1冊1冊の絵本を紹介したいと思います。絵本は、子どもの世界とわたしの世界がつながる場でもあるのです。

最近の記事

「わらべうた あのね」vol.1  ♪どうどうめぐり

「わらべうた あのね」vol.1 で紹介した、♪どうどうめぐり の音源です。

    • 「わらべうた あのね」 vol.1  ♪ どうどうめぐり

      わたしは今、わらべうたの実践書を作っています。構想していた頃から数えたら、かれこれ7年にもなります。その本が、いよいよ出来上がりそう・・・。 友人にお願いして、実際にわらべうたで遊んでいる動画を撮ってもらい、本のおまけとしてつけることにしました。その動画がとても素敵で・・・。わたしもうたっていたら、なんだか涙が。そのうたが、この「どうどうめぐり」です。 ♪どうどうめぐり どうどうめぐり どうどうめぐり かっちんこ わたしのわらべうたの先生は、堂々巡りをしていても、いつか

      • わたしは「こう読んだ!」Vol9. 『保育的発達論のはじまり』 川田学

        保育学会文献賞を受賞された『保育的発達論のはじまり』です。2021年の6月にFBに書いた記事を、ほぼそのまま掲載します。川田先生には、某学会に来ていた書店でお声がけしたことがあり、(図々しくてすみません・・・)そのときはまだこの本が出ていなかったこともあり、別の本を勧めてくださいました。その本もとてもいい本です! その後、保育学会のオンライン受賞式や、オンラインの研修会ーこのことは研修エッセンスのおすそわけに書いています、オンライン読書会でご一緒させていただきました。オンラ

        • 研修エッセンスのおすそわけ Vol.2 川田学先生の研修会に参加して

          2021年の6月に、広島県乳幼児教育支援センター主催の研修会があり、その時の講師が川田学先生でした。その時の感想をFBに載せていたので、そのまま掲載します。とてもいいお話に感激して、語気が強めです(笑) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 広島県乳幼児教育支援センター主催の研修会で、川田学先生のお話を聞きました。川田先生のご著書、以前から大好きだったので、今日はとても楽しみだったのです。 主体性を関係から見るということを、具体的な事例を

        「わらべうた あのね」vol.1  ♪どうどうめぐり

        「わらべうた あのね」vol.1  ♪どうどうめぐり

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        • わらべうた あのね
          1本
        • わたしは「こう読んだ!」現象学的?読書記録
          9本
        • 研修エッセンスのおすそわけーこんな研修に参加してきましたー
          2本
        • 研究者になってくわたし 保育者から大学院生 そして大学教員に
          2本
        • 保育士的読み方のススメ 子どもたちと楽しめる絵本の紹介
          1本

        記事

          わたしは「こう読んだ!」 Vol.8 『他者と「共にある」とはどういうことか 実感としての「つながり』 藤井真樹

          2021 年の5月にFBにあげた記事をそのまま載せます。ちなみにその後、2023年の12月に、著者である藤井真樹先生にお会いすることができて、感謝に気持ちを伝えることができました。博士論文を書く上で、とても参考になったからです。丁寧な先行研究のレビュー。そして、対象者やその場に関与しながらの丁寧な観察とその記録。現象学への理解。深い考察。どれ一つとっても、素晴らしくて、何度も何度も、読ませていただきました。 以下、FBに書いた記事です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

          わたしは「こう読んだ!」 Vol.8 『他者と「共にある」とはどういうことか 実感としての「つながり』 藤井真樹

          研究者になっていくわたし Vol.2 もともとあった大学や大学院とのつながり

          わたしは、その後入学することになる大学院のあるまちに、住んでいました。我が子の入っていたスポーツ少年団の試合が大学のグラウンドで行われることもありましたし、大学祭や、大学のけん玉サークルに参加させてもらったこともありました。それに、わたしがカナダの子育て支援プログラム「ノーバディーズパーフェクトプログラム」を主催する際に、県の計らいで、大学の施設を貸していただいたこともありました。ちなみに、その時お世話してくださったのが、その後、わたしの指導教員になってくださった先生なのです

          研究者になっていくわたし Vol.2 もともとあった大学や大学院とのつながり

          研究者になっていくわたしvol.1  自己紹介

          キャリアのスタートは小学校の教員でした。結婚退職したのち、子育ての間は専業主婦の傍ら、おはなし会運営のボランティア団体を立ち上げたり、自宅で子育て支援のオープンスペースを開いたり、親子わらべうた教室に講師として参加させてもらったり・・・。きっと、何かやっていないとだめなヒトだったのでしょうね。 子育てがある程度ひと段落して、ひょんなことから保育の仕事をすることになりました。幼稚園教諭の免許は持っていましたが、それまで幼稚園教諭の経験はありませんでした。やってみてびっくり!考

          研究者になっていくわたしvol.1  自己紹介

          研修エッセンスのおすそわけ Vol.1  「親と子どもの主体性が出会う子育て」 根ヶ山光一先生 (公益財団法人 前川財団主催)

          公益財団法人 前川財団主催のセミナー「親と子どもの主体性が出会う子育て」に参加しました。以前から、根ヶ山先生の考え方に惹かれ、著作も読んできました。直接お話が聞ける、それもzoomで無料、聞かない手はないと思って参加しましたが、あっという間の1時間半でした。 先生のこれまでの研究の成果から、ヒト以外の類人猿とヒトとの子育ての違いをわかりやすく説明していただきました。その決定的な違いは、ヒトの子育ては集団による子育て、アロマザリング(母親以外による養育行動)です。それはヒトの

          研修エッセンスのおすそわけ Vol.1  「親と子どもの主体性が出会う子育て」 根ヶ山光一先生 (公益財団法人 前川財団主催)

          保育士的読み方のススメVol.1 『11ぴきのねこ』 馬場のぼる

          保育士養成をする中で、この絵本はこう読んでほしいな、と思うことが度々あります。そして、こう読んでほしい、と思うような絵本はとてもいい絵本、すなわち、子どもたちと楽しめる絵本だと思うのです。そんな絵本を読み方も含めて紹介したいと思い、少しずつ書いていくことにしました。最初は『11ぴきのねこ』です。シリーズになっていますから、ご存知の方も多いのでは? 表紙には、ねこの絵が書いてあります。『11ぴきのねこ』なのですから、当然、11ぴきいると思いますよね。みなさんは、ちゃんと数えた

          保育士的読み方のススメVol.1 『11ぴきのねこ』 馬場のぼる

          わたしは「こう読んだ!」vol.7 ちょっと一息・絵本の紹介

          現象学の本ばかり続いたので、少し違った本も紹介します。 2021年4月のFBから ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今年から増えたわたしの担当授業の1つに、「子どもの理解と援助」というものがあります。去年のうちから、教科書をいろいろと見てはみたものの、しっくりとこず・・・。それは、わたし自身の実感から来たものではないからなのだろうと思い、教科書類はわたしの参考程度にとどめ、毎回、絵本や自分の論文を使って授業をしていくことにしました。  子ど

          わたしは「こう読んだ!」vol.7 ちょっと一息・絵本の紹介

          わたしは「こう読んだ!」vol.6 『現象学入門』竹田青嗣

          2021年4月の読書記録です。 まだ現象学の入門書を読んでいますね。 我ながらしつこい・・・実は今も、その類の本を読んでいますが、面白いからでしょうか、難しいからでしょうか。 手が届きそうで届かない、届かなそうで少し届く、ヴィゴツキーの発達の際近接領域さながらです。 以下、当時の文章です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4月の読書記録です。 『現象学入門』  これまで、現象学の入門書を色々と読んできましたが、切り口はさまざま。おかげで

          わたしは「こう読んだ!」vol.6 『現象学入門』竹田青嗣

          わたしは「こう読んだ!」vol.5 『現代現象学 経験から始める哲学入門』

          2021年の3月にFBに載せたものです。この頃は、博論を書くために、とにかく現象学を知ろうとしていました。少しずつわかってきて、面白いと感じ始めていたんじゃないかな。今もまだ、ちゃんとわかったとは言えませんが、わたしなりの現象学的保育研究を打ち立てたい!と思っています。 ここからは、当時の記録です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「読書記録をFBに毎月あげよう!」という目標を、勝手に立てたのはいいけれど、読みきれないままに、気づけば3

          わたしは「こう読んだ!」vol.5 『現代現象学 経験から始める哲学入門』

          わたしは「こう読んだ!」Vol.4 『あいだ』木村敏

          この本も、FBに書いた時はまだ、半分しか読んでないんです。書いたのは2021年2月です。最終的にこの本は、博論でも引用しました。名著だと思います!今でも何度も読み返します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この本は、生き物は「生命一般の根拠」とつながることで生きているという仮説から始まります。前半の「ゲシュタルトクライス」「ノエマとノエシス」の説明のところは、以前報告した『体・こころ・生命』にもありますが、それよりもっと丁寧に説明してく

          わたしは「こう読んだ!」Vol.4 『あいだ』木村敏

          わたしは「こう読んだ!」Vol .3 『現象学入門ー新しい哲学のために』

          こちらは2021年2月のものです。FBに載せたものをほぼそのまま載せています。当時は、博士論文を書くために現象学について学んでいる最中でした。元々なんの知識もなく、何を読んだらいいのかもわからず・・・。その時たまたま広島大学の生協で見つけたのが、この本でした。黄色くて目立つから、手に取ったのかな?FBに書いた時ははまだ、途中までしか読んでいませんが、その後、ちゃんと最後まで読みましたよ。以下、その時の文章です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          わたしは「こう読んだ!」Vol .3 『現象学入門ー新しい哲学のために』

          わたしは「こう読んだ!」Vol.2  『コロナ後の教育へーオックスフォードからの提唱ー』苅谷剛彦

          こちらも2021年1月に書いたものです。コロナ禍真っ只中でしたね・・・。 以下、FBに書いていたものを転記します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第一部の中心トピックは、日本の教育改革のたびに繰り返されてきた思考の習性。それは、根拠のない理想論から演繹的に導き出し現場に下ろすというものだと、苅谷は述べています。予想できない未来を、私たちはどう主体的に乗り越えてきたのかを検証することで、これからの未来を生き抜くために必要なものが見えてく

          わたしは「こう読んだ!」Vol.2  『コロナ後の教育へーオックスフォードからの提唱ー』苅谷剛彦

          わたしは「こう読んだ!」 Vol.1 『からだ・こころ・生命』 木村敏 

          大学院生時代、「こう読んだ!」と残しておきたくて、FBを活用して読書記録を書いていました。どう読んだかを他の人に伝えようとすることで、自分の記憶にも定着するのではないかと思って始めたものです。博論を書くうちに、それどころではなくなって1年ほどで書くのを辞めてしまったのですが、その後新たに読んだ本も少しずつ追加して、ここに書いていこうと思います。もちろん、読むもの全てを書くことは難しいので、一般書籍を中心に書いていきます。 あくまで「こう読んだ!」なので、内容はほとんど書いて

          わたしは「こう読んだ!」 Vol.1 『からだ・こころ・生命』 木村敏