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研究者になっていくわたしvol.1  自己紹介

キャリアのスタートは小学校の教員でした。結婚退職したのち、子育ての間は専業主婦の傍ら、おはなし会運営のボランティア団体を立ち上げたり、自宅で子育て支援のオープンスペースを開いたり、親子わらべうた教室に講師として参加させてもらったり・・・。きっと、何かやっていないとだめなヒトだったのでしょうね。

子育てがある程度ひと段落して、ひょんなことから保育の仕事をすることになりました。幼稚園教諭の免許は持っていましたが、それまで幼稚園教諭の経験はありませんでした。やってみてびっくり!考えてみれば当たり前の話ですが、小学校とは違う文化、考え方なのです。それを肌で感じ、保育の仕事はわたしの天職だと思いました。そこで保育士資格を取得したのです。子どもと生活を共にする中で、自分がどんどん豊かにしてもらっていることを実感する毎日でした。もちろん葛藤もありましたし、つまづきもありました。それでもやっぱり、保育の仕事は本当にいいなと思っていたのです。

そんなわたしでしたが、ある理由から保育士を辞めるという選択が現実的なものとなった時、この先どうしたらいいのだろうと考えて思いついたのが、保育士養成をするということでした。もっともその当時は、恥ずかしくて口には出せませんでした。そんなの無理でしょうと一蹴されるのが嫌だったから。それでも、そこから大学院修士課程の入試を経て、入学、修了、そして博士課程への進学・・・と続き、現在の仕事である大学教員になり、保育士養成に携わるようになりました。そして今は博士号を取得して、養成だけでなく保育学の研究にも夢中になって取り組んでいます。

研究内容などは、research mapをみてください。主な研究は、乳児保育におけるわらべうたの研究ですが、ほかにも、保育記録や保育者研修、自分の経験を研究する方法論の研究なども行なっています。ここでは、保育士が大学院に入ること、大学院で学ぶことについて、わたしの経験から書いていきたいなと思っています。そしてわたしの記事を読んでくださったひとに、社会人として大学院に入ることや研究をすることを、身近に感じてもらえたらといいなと思っています。

子どもたちがほぼ巣立っていった今、子育てをした経験は何にも変え難い、良いものだったと実感しています。今でも時々、小さかった頃の子どもの写真を眺めながら、子育て真っ最中だった頃にかえりたいなと思うこともあります。でも、時の流れを遡ることはできません。これまで子育てや保育の仕事に注いできたエネルギーを、これからは保育学の研究と保育者養成に注いでいきたいと思っています。



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