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わたしは「こう読んだ!」vol.6 『現象学入門』竹田青嗣

2021年4月の読書記録です。
まだ現象学の入門書を読んでいますね。
我ながらしつこい・・・実は今も、その類の本を読んでいますが、面白いからでしょうか、難しいからでしょうか。
手が届きそうで届かない、届かなそうで少し届く、ヴィゴツキーの発達の際近接領域さながらです。
以下、当時の文章です。
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4月の読書記録です。
『現象学入門』
 これまで、現象学の入門書を色々と読んできましたが、切り口はさまざま。おかげで、色々な角度から現象学を知ることができました。この本を読んで、やっと、現象学の扉を開けることができた気がしています。というのも、主観から出発するという現象学の基本的な考え方が、ストンと胸に落ちたからです。
 客観があると考えることを取り払って、主観から出発すること。この本で繰り返し言われていることなのですが、客観があると考えてしまうのは思考の癖なのか、取り払うのがとても難しく、苦戦しました。でもそこがわかると、現象学特有の「還元」「超越」「内在」「妥当」「明証性」と言った言葉の意味も、これまでよりは、わかってきました。何度もページを行ったり来たりして、確認しながらですけどね。
 この本は、フッサールの『イデーン』と『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』を読むための解説書でもあります。今度は扉の中に入って、本家に挑戦してみよう!という気持ちになりましたよ。

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