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ビジョンは変わっていい?〜ティール組織をやってみた「存在意義2」

「会社ではできないことをしよう!」そんな想いで6年前から、会社と真逆の組織のカタチに挑戦している私たちは、「ティール組織」という考えを参考にしながら試行錯誤しています。

この実体験を通して、ティール組織のエッセンスをみなさんにお届けすることで、少しでもステキな組織が増えばうれしいです。

今回も、ティール組織の説明については、忙しいワーママや子育て世代に超オススメの音声メディアVOOXの嘉村賢州氏(東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授)のとってもわかりやすい説明を使わせていただきました。

前回の続きのティール組織のエッセンス「存在意義」。今日は目的の誤った使い方のふたつめを説明します。(ひとつ目は、以下の記事をご覧ください)

目的を飾り立てすぎてない?

前回に続き、フレデリック・ラルーさんはとんがったことをおっしゃいます。

組織は、ビジョン・ミッション・バリューなど、目的を飾り立てすぎているのではないか?

どういうことかというと、組織は、目的=かっこいいビジョン・ミッション・バリューを掲げることで、採用のしやすさや、社員のまとまりを狙っているのではないか?こういった目的のために、ビジョン・ミッション・バリューを飾り立てすぎているのではないか?

前職の経営企画でも「ビジョン・ビジョン」と言っていた経験からも、本当におっしゃるとおりです。でも、それの何がいけないのでしょうか?

一生を決めてしまうなんてもったいない!

ティールを組織を解説する嘉村さんはわかりやすい例をあげてくださっていました。

例えば、20歳の大学生が、「私はこれから20年間、xxを目指します」と言うとします。
そうすると、「ええっ!今20年間を決めちゃうの!もっといろいろな経験積みながら、考えてもいいんじゃない?」と思いませんか?

企業もそれと同じで、「うちは20年、これに向けていきます!」と決めてしまうなんてもったいない、ということです。

いまいまは何が目的かわからなくても、人生のだいぶ後半になってから、「ああ、、私の人生はこのためにあったのか・・」と気づく人も多いでしょう。

組織も人間と同じで、ああでもない、こうでもないと、長年歩んできた結果、ようやく「私たちはこのために生かされていたんだ」と気づけばよいのではないか。
つまり、目的をつくりだすのではなく、歩んできた道に目的は生まれるのではないか。

ビジョンを活用してもいいんじゃない?

なんという自然体なのでしょう。(ティール組織は、組織を生命体とみなすそうです)ある程度長期間、同じメンバーで顔を合わせる組織なら、これは理想のようにも思います。

ただ、私たちのように、1年ごとに多くのメンバーが入れ替わるような組織では、ビジョンを活用することで、まあまあ助けられているのです。

実は私たちの組織、もともと育休中の遊びから始まったこともあり、ビジョンなどありませんでした。あるとすれば一つ「自分たちのやりたいことをしよう!」ということ。

それが、毎年ほとんどのメンバーが入れ替わり、バトンタッチしていく中で2〜3年目担った頃「何かビジョンつくってよ。そうしないとみんな何をしたらいいかわからないよ!」という声があがったのです。
そこで、言い出しっぺの私がビジョンの案をつくりました。(ちなみに、当時のビジョンは「学びとつながりで日本を元気に!」おおざっぱ(笑))

ただ、昨年から大きな変化をうけて、今こそビジョンを変えるときだなーと感じ、この7年目にビジョンを刷新しています。

たまたま、同じ人間がつくっているので、大きな思いはかわらないのですが、言葉としては、変えたほうがわかりやすいな、とトレンドと共に変えていっています。
メンバーが入れ替わったら、このビジョンも大きく変わっていくのでしょう。

学んで考えることが大切さ

実はこのnoteを書くことで、自分の経験してきた組織運営を振り返りながら、ティール組織のエッセンスを改めて学んでいます。

なぜならば、10社あれば10通りのやり方があると言われる、ティール組織。
お手本を真似するのではなく、組織ごとにアレンジが必要です。
そのためには、エッセンスを自分の中に落とし込むことが必要だと思ったからです。

ティール組織だけではなく、過去の先人の考えたことをインプットはとても有効。でも、それをうのみにするのではなく、エッセンスを自分のものにして、自分の頭で考えてアレンジしたり活用することって大切だな。
こんなことを、ティール組織を学び直すにあたって、改めて気づかせてもらいました。


ティール組織のエッセンスを活用しながら試行錯誤している子連れMBAはこちらです🔽




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