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読書記録

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読んだ本の感想をまとめました。
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2024年6月の記事一覧

実家での生活で『「違うこと」をしないこと』を考える

実家での生活で『「違うこと」をしないこと』を考える

幸せな里帰り生活ではありますが、「違うこと」をしちゃってるな…と思うときがあります。

吉本ばななさんがこちらの本で「小さい頃は家族の調整役だった」と仰っていて、私もそうだなと。

HSP気質なので、意見を通すよりも共感や同調を優先してしまうんですよね。
父、母、妹、それぞれの想いも、長年一緒に生きてきたからこそよく分かるし…

たいていのアドバイスは、私のことを心配して、私のためを思って言ってく

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『発信する勇気』を読んで変化した気持ち

『発信する勇気』を読んで変化した気持ち

末吉宏臣さんの『発信する勇気』、めちゃくちゃ心に響きました…!
発信することに対して気負っていたものが軽くなり、自分の発信が好きになれたような気がします(自分の書いた文章を読み返すのは苦手だったのに、すごい変化!)。
学びや気づきは書ききれないほど。そのなかでもとくに大きく心を動かされたことを3つ紹介させてください。

普段のnoteが書きやすくなった

価値のない発信なんてない。自分ならではのノ

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その土地で生きていくことへの覚悟と安心感

その土地で生きていくことへの覚悟と安心感

下町に根づいて暮らすってどんな感じなのかな。
よしもとばななさんの『ジュージュー』、主人公・美津子の生きざまは地に足がついたもの。追体験して、そういう人生もありだよなあ、と思いました。

おじいちゃんの代から続いているステーキハウス「ジュージュー」でお父さんと一緒に働く美津子。
数年前に亡くなったお母さんのことをいつも思い、お母さんの記憶とともに店で過ごす切ない時間。

その場所に長く居るというこ

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大好きなばななさんの作品の執筆について知る

大好きなばななさんの作品の執筆について知る

吉本ばななさんの『小説家としての生き方 100箇条』を読みました。

『人生の旅をゆく』『どくだみちゃんとふしばな』などのエッセイ集も好きで、シリーズをほとんど持っています。
ばななさんが日常生活を大切にされている話が好きなんですよね。

こちらの著書でも、日常があってこそ執筆ができること、柔軟に生きるために生活を遊びに変えるようにしていること、子育てが人生に与えたことなどを書かれています。
私は

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あたたかい言葉に触れる

あたたかい言葉に触れる

青山美智子さんの『木曜日にはココアを』が好きです。
続編『月曜日の抹茶カフェ』も読んでみたかったことを、いま参加しているメンバーシップのnoterさんのおかげで思い出して買ってみました。

1章ごとに語り手の視点が変わっていくことによって、描かれているシーンが同じなのに違った感動が味わえて…
前章だけでなく前作の『木曜日にはココアを』の伏線も回収されていたりして、読めば読むほど深みが感じられる物語

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臨月に入って、こんなに遠くへ来たんだなと思う

臨月に入って、こんなに遠くへ来たんだなと思う

吉本ばななさんの小説が好きです。
日常でふとしたときに思うことを、透明な、静かな言葉で綴ってくれている感じがします。読んでいると心が澄み渡っていく。

ばななさんが出産を経て執筆された作品『イルカ』を読みました。

読みながら、妊活を始めた頃から臨月に入った現在までの記憶に思いを馳せていました。
いろんな出来事がぎゅっと詰まった期間でした。長いようで短かった。

不安や悲しさや嬉しさなどいろんな気

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