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3月の読了本とおすすめ(2/2)

こんにちは、皆見です!
先日3月の読了本12冊を紹介させていただきました!

読んでくださった方には重複になるのですが、3月は「消化祭」だったため、あまり楽しい読書期間ではなかったんです。

しかし、今回はその中で救いになってくれた素晴らしい一冊をご紹介しようと思います!

早速!

『1R1分34秒』 町屋良平

こちらでございます!!!

こちら、第160回(2018年11月)芥川賞受賞作です。

町屋良平さんの作品を読むのはこちらが2作目。
『青が破れる』を1年前ほどに読んでおりました。

こちらも主人公がボクシングをしているんですよね。
大好きな本です。

町屋良平さんの作品で文庫化されているのはこちらと、『しき』の2作だと思います。

さて、話を『1R1分34秒』に戻します。

この先ネタバレはありませんが内容に触れますので、気になる方はお気をつけください。

正直、私の語彙力ではこの作品の魅力を伝えきれません。

スカッと後味爽快!
でも、
胸が締め付けられるような切なさ!
でも、ない。
勿論どんでん返しなわけでもない。

この本を読んだ感想を、一言で言ってしまえば
「苦痛」なんですよね。
読んでいてずーっときつい。
私胸糞映画とかも好きなんですけど、それとはまた別のきつさ。

きっと、この小説の良さは町屋良平さんが書く主人公の良さなんだと思います。
それってつまりどういうこと?と言われると、個人的人間や人間的人間としか私には言えません。
ある意味で閉塞的と言えるのかもしれません。

生きること、なんてスケールの大きさではなく、生活。
生活のなかの苦しさを、直接的な言葉ではなく文章の連なりから滲ませられる。
ひとりの人間の思考が現実的速度で流れていく。苦痛。

どうでしょう?
少しはお伝えできたのでしょうか。

町屋さんの言葉遣いはとても独特で、ことばが好きな方には是非読んでいただきたいです。
因みに言うと、私は町屋さんの作品を読んで、普段の言い回しが少し影響されてしまいました。笑

趣味で文を書いていても、読み直すと一瞬で町屋良平好きがばれる。
元々私の書く文章は酸素が薄いきらいがあるのですが、より息苦しくなった。笑

こんなこと書いて勧めていることになるのでしょうか、、?
私なりにこの作品の良さを全力で言葉にしようとしてみたのですが……

今回は熱がこもってしまい、長くなりました。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
では、また🌼

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