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語彙力はメンタルケアになる

キレやすいのは

後悔だらけの人生の中で、僕はたくさんの罪を犯しました。
#犯罪ではありません。
これまでの僕は、そんな過去を、ずっと隠してきたものです。こんな自分だったと言えば、今ある築きが壊れてしまうのではないかと感じてきたからです。しかしながら今思うと、そうした過去の自分はたくさんの学びを教えてくれるのです。そうしないと、僕自身が保てなくなるし、前を見ることさえ出来なくなるのもあるのかもしれません。

それくらい自分の過去を振り返るのは、辛く苦しいものです。ですが、今日もひとつ、過去の自分と向き合って見つめ直してみたいと思います。

その隠したい過去の自分のひとつに「キレやすい」自分がいます。うつ病という病気を抱えて、傷が癒えてきたと感じてきたくらいの時のことでした。それは、まるでうつ病の後遺症かと思うようなものでした。

感情コントロールがどうにもこうにも出来なかったのです。そんなことで、キレてはいけないなんて、もちろん理解もしているし、ちゃんと抑えようともしていました。でも、怒りの沸点が、爆発しちゃったように、止められませんでした。

お店に入れば、店員さんの態度が悪いとキレる。電話をすれば、電話対応がなっていないと怒る。そういったことが頻繁になってきた僕は、次第に、僕自身のまわりの人にも及ぶようになってしまったのです。僕のことを心配してくれているのに、なんでそんなことを言うのかと、その人にキレては、噛みついてしまいました。

そうして、何人も僕のそばから離れていきました。結果的に、ひとりになって、孤独を味わうまで、キレることを止めることはできませんでした。

感情コントロール出来なかった原因

孤独になって、初めて自分の愚かさに気づき、どうにかしないといけないと思いました。その時に、様々な本を読んで学んでみたのです。アンガーマネジメントも、心理学も。そんな時に出会ったのが、ある絵本でした。

アンガーマネジメントを軸に、子供の小さなかいじゅうくんが、何でもかんでも怒ってしまうことに、苦しんでいました。ある日、とうとう我慢出来なくなってしまったかいじゅうくんが感情を抑えることが出来なくなったのでした。そんな時にひとりの女の子と出会って、色んなメソッドを教えてもらうという内容の絵本でした。

そのかいじゅうくんと僕自身が重なり、僕自身を客観的にみることができたのです。
それは、自分の気持ちを上手く理解できないことで、怒りが生まれていることが、ひとつの原因だったのではないかということでした。

僕は、うつ病になった僕自身を理解することができずに、そんなはずはない、自分に限ってありえない。僕は病気なんかじゃない。そんな言葉を並べては、自分を否定し、もがいては苦しんでいたのでした。その抑え込んだ自分の気持ちを表現する方法が分からずにいたからこそ、僕はそれを怒りとかイライラでしか表現することが、出来なかったのです。

感情とは、ひとえに悲しいと言っても、色んな悲しいがあります。
「切ない」「もの悲しい」「やるせない」「やりきれない」「憂愁」「傷心」「悲痛」「心悲しい」「哀れ気」「沈痛」等々。
これだけ、表現する方法があるのです。そのどれもが、ただ悲しいだけではなく、微妙にニュアンスや意味がことなります。

それをただ、悲しいとしか表現できないことが、モヤモヤし、イライラしてキレる原因だったのです。

理解してくれると

誰かに相談した時に、自分の気持ちを理解してもらえると、嬉しいものだし、心は安定するものです。たわいのないことでも、モヤモヤしていることや、不安や不満に思っていることを、人に相談したときに、「うんうん。わかるよ。」「それ、私も経験あるよ。」そんな風に話を聞いてくれて、理解してくれる言葉が返ってくると、心が穏やかになります。

逆に、喧嘩するときは、どうして僕のことを理解してくれないのか。もう少し、分ってくれてもいいのにと思うものです。

これと同じことが、自分自身の中でも起こっているのです。自分の気持ちを、思うように言葉にすることが出来ずにいることは、自分のこのモヤモヤした感情を理解してくれないと、自分自身の中でわだかまりが出来てしまうのです。

その結果、感情を爆発させることでしか、自分自身にアピールすることが出来なくなってしまいます。

これが、感情をコントロール出来ないことの原因だと思うのです。その時、その時の自分の気持ちにぴったり合った言葉で感情を言語化できると、自分の内面で起きていることを客観視できるので、自分のことを理解してあげることが出来るのです。そうすると、理解してもらえたことによって、心は安定していくもので、感情に振り回されることはなくるというものです。

だからこそ、語彙力を豊かにすることは、メンタルケアに大きく役立つものになるのです。お互いに育んでいきたいものですね。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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