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「ふりかえり」の手法#自分を認めていく

ふりかえりの必要性

自分には価値がない。これを認めることが、どれだけ悲しいのか、どれだけ虚しいものなのかは、どれだけ苦しみを伴うものなのか。それが、どれだけ、自分の行動に影響してしまうのか。想像したことはあるでしょうか。

「自己否定」はしてはいけない。

どの本を読んでも、そう書いてあります。どの成功者も、そうおっしゃっています。だから、僕自身も、それを理解しているつもりです。

それは、分っている。痛いほど分っている。だけど、自己否定してしまう自分を止められなかったし、辞められなかったのです。自分が嫌いで仕方なかったから。

自分という存在の意味をどうしても感じることが出来なかったのです。それは、とても生きている心地がしないものでした。

そうした自己否定する自分から、自分を解放してあげるために。自分を自己否定して、追い込んでしまうようなことにならないために。自分の行動の中から、自分を認められる部分を探すために。自分で確かめながら認めていく、「ふりかえり」をしていくことが大事になってきます。自分自身が意識さえすれば、他人では知り得ることができない、ほんの小さな行動や成果までふりかえることができるのですから。

例えば、人知れず努力していることだって、こっそり落ちていたゴミを拾うといった些細な善意だって、ほんのわずかなやさしさであっても、自分自身であれば取りこぼすことなく、自分を認めていくことができるのですから。

自分に「いいね!」出来ていますか?

ふりかえるという行動に対して、何も難しく考える必要はありません。そして、過去の出来事を洗いざらい思い出し、懺悔する必要もありません。

どのSNSにもついていて、気軽に押すことが出来る機能である「いいね!」ボタンのように、その日の自分の行動を思い出しながら「いいね!」していけばいいのです。もちろん気になったことに対しては、コメントしていけばいいだけのものです。

しかし、こんなにも簡単なことだけど、忘れてしまいがちなものだと思うのです。SNSでも、自分がせっかく投稿しているのにもかかわらず、自分自身が「いいね!」を押していない方がいらっしゃいます。それは、どれだけもったいないことをしているのでしょうか。考えたことや感じたこと。自分のこと。楽しかったこと。好きなこと。それを自らの意志で発信しているのです。自己否定が強かった僕からしてみると、こうして発信することが出来るまでに、とても長い年月がかかったし、凄くエネルギーを消耗してしまうものでした。だから、発信することに対して、そんなにあれこれ感じることはなかったかもしれませんが、それは、とても凄いことであり素晴らしいことでもあるのです。

自分の行動ひとつひとつも同じなのです。ほんの小さな行動でも、自分がこれまで、頑張ってきたこと、耐えてきたこと、迷い、悲しみ、喜び、怒り。そういった、様々な思いや感情を含んでいるのですから。

今日の朝、顔を洗うときだって、ワクワクしながら洗う時もあれば、不安でいっぱいになりながら洗う時もあったはずです。そういったことを経て、今日という日を迎えて、色んな感情を含んで顔を洗うのです。つまり、ドラマがたくさん詰まっているのです。そう思えば、自分のありとあらゆる行動に「いいね!」することは出来ないでしょうか。

3つの視点でふりかえる

自分に「いいね!」するだけでも、大きく変わっていけるのですが、自分をより客観的に見つめながら、未来に向けて進めていくことが出来れば、効果はより望めるものにもなってきます。辛い過去やトラウマになってしまっている過去であっても、向き合って、癒すことができるかもしれません。思い込みだって、自分を解放することが出来るかもしれません。

それは、ふりかえる時に「事象」「感情」「心構え」この3つに分けてあげることです。

昨日一日を振り返った時に、先ずは何をしたのが、どんなことが起きたのか。実際にどんな行動をしたのか。書いてみるのです。その行動に対してどんな気持ちになったのかを書き出してみるのです。ありのままに感じたことを書き出すのです。他人の目線を気にする必要もありません。ただ、モヤモヤするなら、モヤモヤするでいいんです。深く自分を読みとろうとする必要はありません。

そうする目的は、起きた出来事と感情を切り離すことですから。事象と感情を切り離すことで、より鮮明に自分の感情が表せるようになります。

感情は、私たちのパフォーマンスに大きな影響を持ち、結果をも変えることができるのです。同じ物事でも、辛いと感じながらやっていくのか、楽しみながらやるのとでは結果が違ってくるものですから。

そして、ふりかえりをしようとするくらいなんだから、自分を前向きにに変えていきたいという思いが強いものだし、成長意欲のあることは間違いありません。どんな課題であっても、ポジティブに取り組んでいきたいのは間違いないはずです。

そうなっていく為にも、事象と感情を切り離して考えていく中で、自分の心構えもどうだったのか振り返ることは、これからの自分が行動していくことに対して、非常に大切なカギとなっていきます。

どんなに困難だとわかっていても、勇気をだして、失敗を恐れずにチャレンジしようとしていたのかどうか。相手との話し合いの中で、イライラを感じたのは、自分がこうしたいという思いでのぞんだからだとか。

自分自身の心構えまで、ふりかえることができたときに、自分という人間こがよりはっきりとしたものに見えてくるものです。もちろん、やり続けないことには、見えてくるものでもありませんが。

しかし、正直だったのか、真剣だったのか、少し甘くみてはいなかったか。それらを客観的にみることを意識していくうちに、少しずつ見えてくるのではないでしょうか。自分という人間性を。深く知れば知るほど、どうすれば変えていけるのかが、見えてくるのです。

どうして、心構えまで振り返らないといけないのかというと、心構えは意識次第で変えることが出来るからです。感情は、自然と自分の中から湧き出てくるものなので、意識したところで変えることは出来ないものです。しかしながら、心構えは自分の意志によるものです。その心構えこそ、感情に繋がっているのです。心構えが変われば、感情もポジティブなものに変化していきます。その感情が行動を変えていくことが出来るのです。

※ポイント
ふりかえる時は、行動の内容→感情→心構え
自分を変えていくためには、心構え→感情→行動

この3つの視点で、自分を見つめ直してみると、理解しやすいものでもあり、どうしていく必要があるのか見えてくるものだと考えています。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー


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