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※ネタバレあり#22映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」感想その1
スパイダーマンが先輩ダーマンや友人らと難局を乗り越え、ヒーローの精神(責任感)を獲得する物語。
神作品。スパイダーマンシリーズの集大成。今後もスパイダーマンシリーズは続いていくだろうが、一つの終止符を打ってくれた。
鑑賞前の期待値はかなり高かった。あんな予告を見せられたら、そりゃそうなるだろう。が、本作はその期待値を大きく上回るものを我々に見せつけた。おかげで、複数回鑑賞した今も余韻に浸れるし
#18 映画「千年女優」感想
隠遁生活を営むかつての名女優が少女時代からの恋に酔いしれている物語。
『パーフェクトブルー』に続く今敏監督の長編アニメ第二作目。2002年9月14日公開。制作会社はマッドハウスとジェンコ。
作品は現在・過去・未来の入れ子構造になっている。
ジャンル▶︎恋愛
要素▶︎芝居
キャッチコピー▶︎「その愛は狂気にも似ている」
【脚本】
村井さだゆき氏と今敏氏が担当。
▶︎正直、普通だった。どちらかとい
#17 映画「パーフェクトブルー」感想
理想と現実の乖離に悩める2人の女性が過激な手段をとりながら自己を追求していく物語である。
今敏監督の処女作。今監督の作品は『パプリカ』が有名だが、本作もかなり今監督の作家性が発揮されている。気持ち悪いのに惹きつけられる。いや、気持ち悪すぎて見たくなる。昨今の綺麗すぎるアニメでは絶対に感じられない魅力があった。
ジャンル ▶︎ホラー
要素 ▶︎パーソナリティ、アイドル、芝居
キャッチコピー ▶︎「
#15 映画「劇場版 アーヤと魔女」感想
人身掌握に長けた少女が魔女とよく分からない男を支配していく物語。ジャンルは「ファミリー」。要素に「魔法」「擬似家族」。
キャッチコピーは「わたしはダレの言いなりにもならない」と「私のどこが、ダメですか?」。前者のほうが圧倒的に良い。
つまらなかった。原作もので原作がつまらないのかどうかは不明。話が単純すぎる。その割にスッキリしない結末。
【ストーリー】
丹羽圭子、郡司絵美の両氏が担当。
致命的に
#14 映画「スパイダーマン:スパイダーバース」感想
“普通“を希求する少年が、クモに噛まれスパイダーマンの能力を得て、普通ではなくなってしまう物語である。キャッチコピーは「運命を受け入れろ。」
ジャンルは「アクション」「SF」「ヒーロー」。要素に「タイムパラドクス」「超能力」。
スパイダーマンシリーズでは初となるアニメ映画。第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞作。興行収入(日本国内)は9億円。
【脚本】
フィル・ロードとロドニー・ロスマンの2
#11 小説「今夜、すべてのバーで」感想
アルコール中毒の中年男性・小島容(こじまいるる)が入院生活を送る中でアル中とそれによる生死について向き合う物語である。ジャンルは「ヒューマン」。要素に「酒」。著者は中島らも。1994年に講談社より刊行。
とても読みやすくおもしろい。中島らもの体験に基づいているそう。プロットもおもしろいが、コミカルな表現も本書の魅力だと思う。お気に入りはP33,l3~5である。淡々とした語りから繰り出される強烈なた
#10 漫画「BEASTARS(全22巻)」感想
草食系肉食獣であるレゴシが、肉食獣としての本能に抗いながら、草食獣のハルに恋をする物語である。ジャンルは「ヒューマンドラマ」「恋愛」。要素に「擬人化」、「学園物」。
最初はイマイチかと思ったが、徐々に面白くなっていき、読後はかなりの満足感が得られた。作者は板垣巴流先生。調べてみたら女性の先生で、ビックリ。差別とかではなく、父である板垣恵介先生の作品のイメージで勝手に息子さんかと思っていた。
【ス
#9 映画「東京リベンジャーズ」感想
元ヤンのニートが、死んでしまった元彼女を救うために、ヤンキー時代にタイムリープして、現実を変えていく話である。ジャンルは、「SF」「ヒューマンドラマ」。要素に「不良」と「タイムリープ」。漫画原作であり、漫画を読破した上で鑑賞した。
【脚本】高橋泉氏が担当。漫画の巻数で言うと、4巻の第32話までを映画では描いている。正直なところ、可もなく不可もない。良かった点は、冒頭に現代マイキーを描いたところ。
#8 映画「竜とそばかすの姫」感想
田舎に住む目立たない少女が、インターネット世界で有名人となる。そして、インターネット上で嫌われている者を救う、物語である。ジャンルは、「ミュージカル」と「ヒューマン」。現実世界と仮想世界(本作ではUと呼ぶ)の両世界が対比されている。特に、匿名での誹謗中傷に対する細田の見解が脚本に如実に現れていた。
【脚本】
正直イマイチだと思った。前半はテンポが遅く、後半はテンポが早すぎで、調子が狂う。まず、
#7 映画「キャラクター」感想
魅力のある主人公を描けない漫画家が、殺人鬼と出会い、それを主人公とした作品で売れっ子漫画家になる話である。ジャンルは、「サスペンス」と「ホラー」。特筆すべきは、実写映画でオリジナル脚本である点。大手シネコンで上映している作品は、多くがメディアミックス展開の産物かアニメ映画なので、当作品は珍しいと言える。
本作品の良かった点は大きく2点。まず、シナリオが面白かった。正直、漫画家と殺人鬼が出会い、そ
#5 映画「夏への扉-キミのいる未来へ-」感想
「悲劇の研究者が自分で仕組んだ未来を紐解いていく」話である。ジャンルは、SF。予備知識なしで鑑賞。原作ありなのかオリジナルなのかも知らなかった。冒頭に、主人公の不幸が描写されたため、感動系、ラブロマンス系の物語かと思った。結果、ラブ要素もあったがSF要素の方が強い。
【良かった点】①相棒(人型ロボット)がいる点。本作はこのバディとともに謎を紐解いていく、というのが大まかなストーリーである。実は、
#3 映画「きみと、波にのれたら」感想
「最愛の彼氏を海難事故で失った彼女が、彼氏というトラウマから決別する」話である。ジャンルは、「ラブロマンス」と「ファンタジー」のミックスと言える。割と王道的な展開だが、鑑賞中決して飽きることはなく、切なさも味わい、予想以上に楽しめた。
【良かった点】 「愛する人を失う」というショッキングな出来事に対して、丁寧に描写されている点。好き嫌いが分かれ