#15 映画「劇場版 アーヤと魔女」感想

人身掌握に長けた少女が魔女とよく分からない男を支配していく物語。ジャンルは「ファミリー」。要素に「魔法」「擬似家族」。
キャッチコピーは「わたしはダレの言いなりにもならない」と「私のどこが、ダメですか?」。前者のほうが圧倒的に良い。
つまらなかった。原作もので原作がつまらないのかどうかは不明。話が単純すぎる。その割にスッキリしない結末。

【ストーリー】
丹羽圭子、郡司絵美の両氏が担当。
致命的につまらない。一つ目に、主人公アーヤの動機がない。アーヤがこの物語の中で何を達成したいのかがよく分からない。「誰にも操られたくない、言いなりにならない」ならそれを踏まえてどうなりたいのか。わかりやすい最終目標を提示すべきだった。私なら「誰の言いなりにもなりたくないから世界征服する」くらいの最終目標を設定する。そうすれば、物語中に挫折や葛藤も描きやすい。二つ目に、葛藤がない。アーヤに葛藤がなく魅力に欠ける。ベラ・ヤーガなら深く葛藤を描けそうだが、回想があっさりしすぎてたため多分無理だろう。三つ目に、オチが落ちていない。アーヤが孤児であることから「出生の秘密」は物語内で言及しなければならない。一応、描写はあったが浅い。しかも予想通りだった。これを踏まえると、あのオチは気持ち悪い。何しにきた?という感じである。

【音楽】
武部聡志氏が担当。
結構凝っていた。劇中歌に存在感があった。これらを踏まえると音楽は良かった。作品の雰囲気ともマッチしていたと思う。

【演出・作画】
ジブリ初の3DCG作品
可もなく不可もなく。ディズニーやイルミネーションスタジオを意識している感はあった。海外でも受け入れられやすいのではないかと思う。
今後もこういう作品は出て来てほしい。

【キャスト】
ベラ・ヤーガ:寺島しのぶ
マンドレーク:豊川悦司
トーマス:濱田岳
アーヤ:平澤宏々路

【総評】
宮崎吾郎監督作品。宮崎駿氏が企画。
繰り返しになるがつまらない。シナリオがお粗末。
映画の口コミやレビューでの評価が高くないのも納得。ただ、完全に子ども向け作品なので、大人ではなく子どもが見るとどういう感想になるかは興味深い。

【満足度】
60点

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