#4 映画「トゥルーノース」感想

「北朝鮮の収容所で一人の少年とその家族、友人が生きるための選択をする」話である。ジャンルは「社会派」。アニメでこのジャンルを扱うというのは珍しい。良くも悪くも映像の3D表現がぎこちない(ディズニーと比較すると)。しかし、これが作品全体のシリアスさに深みを持たせていると感じた。

【良かった点】①生々しく収容所の実態が表現されている点。②音楽(サウンドトラック)が印象的だった点。③オチというか、最後にちょっとしたどんでん返しがある点。鑑賞者は「あ、そっちか」となったはず。

社会派作品であるが、実はエンタメ性の高い作品なのである。

【悪かった点】父の深堀が欲しい。彼は日本出身とのことだが、彼についてのエピソードがあればもっと面白くなると思った。が、これは不可能なのだろう。なぜなら情報が無いから(子供たちは幼かったから知らない、か覚えていない可能性が高いのである)。良かった点③に関わることだが、作中の物語の語り手は〇〇だからである。

【満足度】90点

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