マガジンのカバー画像

紡いでいく、うた。

14
つたないうたを紡いでいます
運営しているクリエイター

記事一覧

分かってるよ

分かってるよ

幾ら喪ったって
自らを押し込めたって

日々を 変わらず
生きていく事しか出来ない

きっと このまま
何も伝えずに伝わらずに
寿命を迎えて 息絶える
果てしない心の闇が
いつだって 私を殺しに来るから

知ってくれなくていいよ
伝わらなくたっていいよ
分からない 私にも分からない
だから
もう このままで善い

分かってるよ 私は倖せね
こんな事 幾ら思い詰めたって
変わらない日々は
とても、慈

もっとみる
落下

落下

今 放とうとしている言葉は
何にもならない 無くなる物だ
必要ない
そう 言われてる 言われてる気がする

自己を保ちつつ
ひとを愛して あいされて
そんな 日常だ しあわせなんだ

けれど ふと 孤独を感じる時

わたしは

高い所から 落下していく
落ちていく 息が 心が 脳さえも
停止していくような 無くなる様な
信じられない速さで 落下していく

必死に縋り付く、その藁には
どれほどの 強

もっとみる

幾つもの傷跡を抱えて

わたしには幾つもの傷跡がある
初めて付けた右腕の十字架
自暴自棄になって付けた両腕の縞縞模様
誰にも見られぬ様にこっそり付けた足の甲の哀色

これら ぜんぶ 自分で付けた傷跡
これからも消えずに 背負っていく鎖
でも 消えないからこそ
今に繋がっている、生きている、在る事が出来ている

そして

下腹部に作られた 大きな縦の慈しむべき傷跡
2度も 同じ所を 同じ様に 切り刻まれ
その腹の中から わ

もっとみる
きっと、もう咲いてくれてたんだ。

きっと、もう咲いてくれてたんだ。

夢を見ようと想ったとき。
夢の中に居ると感じたとき。
夢から離れようと決めたとき。

諦めてばかりだったのは、
自分が弱くて、脆くて
しんどいなぁって
自分を守る事が出来なかったから。

生きることをやめたかった。
けれど、やっぱり生きたかった。

もう枯れてしまったと
決めつけていた花が
太陽の光を向いて
元気よく、咲いているのを

まるで、
あたたかな光に
包まれた君のように感じて。

まだ、

もっとみる

何か歌いたいと想った
けれど何もかも
枯れ果ててしまった
何を歌えば どう歌えば
良かったんだろう
喉元を通り過ぎて
空まで届けば叶うなんて
嘘だ 嘘だらけだ
叶わない もう 言葉なんて
捨てて仕舞えばそのまま
消えてしまえるのかな
枯れ果てた喉から
歌声はもう聴こえない #詩

これでいい

幸せな方だと思う。
結婚して、子どもも授かって。

ただ、自分自身の病気が邪魔して
たまに何もかも見失ってしまうだけで。

未だ、抜け出せないでいるのは
私が弱いせいだとか
そんなもん 置いておいて

外出したら、自分が分からなくなるとか
自分という意識を無くさないと
身体を保っていられないとか

なんなんだろうね

解離症状とか なんやかんや あるみたいだけど
だからなに? って
薬飲んで 無か

もっとみる

いきるこころ

生きることを 諦めていない
そもそも 死ぬ病気になんて
かかったことない
だから
身体が動く限り 心臓が鳴る限り
このいのちを 辞めることは叶わない

それでも 何故でしょう

「生きる事がつらい」と
「死んだ方が楽だ」と

みんなから 笑われるような想いで
わたしは 世界を漂っているのです

生きてるからには
元気でいたいです
痛いとか 苦しいとか
そんなもの 要らないです
ただ 楽しくて 嬉し

もっとみる
さんきゅーと

さんきゅーと

「ありがとう」
その一言を言うのにも
結構力が要るので
省いてしまうことが
多くなってしまいました

すれ違った
てを離して
そっぽ向いて
嫌な気持ち 抱えてました

「だいきらい」
代わりに出てきた言葉
心の傷口の部分
痛くて 苦しいです

気持ちの問題
貴方が優しかったら
きっと
私も優しくなれる
傲慢にも
想っていました

「ありがとう」
言えたら
暖かくなりますか
貴方も
笑ってくれますか

もっとみる

わたしは私を責める
悪いことをしたの
とてもとても
悪いことを
だから わたしは私を嫌う

いくら 痛め付けても 足りないの
泣いたって現状変わらないし
あなたは本当に馬鹿だね

まだ分からないの
わたしはあなたが大嫌い
ずっと昔から 好きになれない
ごめんね #詩 #ポエム

「あれしたいな」と
想ってる時に
やっぱり 悪い事が続いて
何にも出来なくなったり
そういうことが多い
マイナス思考の塊になる
毒薬の海に飲まれて
声も何も 出てこないよ

何にも出来ないまま
歳を取っていく
こんなはずじゃなかったって
泣いても仕方ないみたい #詩 #ポエム

ひとり

哀しみに暮れた
もう 涙は出ない
霞んだ空を
見上げて
唇を噛み締めている

胸が痛くて
身体を抱えた
震えているだけ
失うということが
この胸を切り裂く
僅かな望みさえ
無くなってしまう

こんな事になるならば
私は此処に居なかったのに
日が暮れて
暗闇の中 震えている
捨てられた猫のように
怯えている
今は
誰の手も 取りたくない
誰の温もりも
要らない

ただ ひとりで
こうして蹲って
哀し

もっとみる
初恋

初恋

叶わないと 分かっていて
何度も 口遊んでしまう

きみが 居てくれたら
よかったな
きみが 一緒だったら
よかったな

手を繋ぐことも
抱き締めることも
出来なかった
好きだったのに
何も 伝えられなかった
後悔してから
こんなにも
好きだったのだと
気が付いてしまった

きみが 見えない 世界で
きみが 聴こえない 世界で
わたしは 歌をうたう
叶わないと 分かっていて
何度だって 口遊んでい

もっとみる
こころの在処

こころの在処

 古くなった心は
何処に仕舞えばいいのだろう
新しい心に着替えて もうそれで充分なのに
いらないと想った心が 泣いて訴えてくる

 「何で、見捨てるの?」

 ねえ、何処に隠しておけばいい?
こんな心、もう 古くなっているから
 いらない、いらないんだ
泣いたまま、それを ひた隠しにしてさ
新しい 明るい心で
 生きていきたいんだ

 ねえ、心に優しくするには どうすればいい?
古くても 新しくて

もっとみる
歩んで行こう

歩んで行こう

 何もかも 嫌いに なった

 投げ出してしまいたくなった

 そんな 日々を 漫然と過ごしていた

 生きるって、どんなものだっけ 辛くても泣いてはいけないと、愚痴を溢してはいけないと、そんな生き方でないといけないのだったっけ。

 わたしは たまに 赤子のように 泣いている ひとの居ない、静かな部屋で。声を駄々漏らして。爪で皮膚を引っ掻いてしまいそうになるくらいに、泣いている。

 泣いたあと

もっとみる