見出し画像

仕事を「やりがい」のあるものにするには?ある寓話が教えてくれた

「仕事とはなんだろう?」「モチベーションが湧かない」と悩んでいませんか?
この記事では、「働き方の哲学 360度の視点で仕事を考える」という本を参考に、仕事へのモチベーションはどんな風に見出すのかを考えていきます。
仕事は自分にとって何かや、モチベーションの見つけ方のヒントになると思うので、参考にしてください。

仕事とは自分の人生を「占有」する大きな存在

仕事は自分の人生を「占有」するもので、35年働いたとして62,440時間を仕事に捧げています。仕事以外でも会社に行くための交通手段で移動する時間も含むと、仕事に拘束される時間はもっとです。さらに、生活の中でも仕事のことを考える時間も多いので仕事が上手く進めば気持ちは軽く、上手く進まないなら気持ちが暗くなります。

自分の生活やメンタルが仕事に左右されるほど、仕事と自分は密接に絡み合っているのです。仕事に多くの人生を捧げるなら、やりがいのある仕事を選びたいと思います。

「やりがい」を見つけるために目的と目標を定める

「やりがい」を見つけるためには目的と目標を定めることが大切です。この本の後の章で語られていますが、「目的」「目標」の違いも解説しています。目的は最終的に到達するポイントで、目標はその目的に向かう途中の細分化された到達点です。

例えば、学生の頃から将来の夢を聞かれて、私は学校の先生やゲームのキャラデザを思い描いていました。漠然としたイメージしか持たず、これが自分にとって最初の目的となったのです。キャラデザの専門学校での目標を定めなかった自分は、結果的に挫折して中退してしまいました。目標は自分の道しるべで、成長の度合いとなります。自分を認めることができずに、向かうべき方向を見失ったのです。

その後会社勤務をし、業務をこなす日々を送りました。この本では、日ごろ会社の上司や先輩から、明日までにやってほしいと言われた単発的な仕事があるとします。これは「業務」や「作業」と呼ばれるもので、自分の意欲が伴わないと特別な動機のない作業になってしまうと書かれています。自分にとって会社の上司や先輩に言われたから、仕方なくやる仕事になっていました。

つまり、その会社での業務をどう見るかによって、「仕方なくやる仕事」なのか「やりがいのある仕事」かに分かれるということです。目的と目標を定めることで、業務や作業が自分のプラスになるのかを判断でき、注力するに値する作業かを見極められるのです。

寓話「3人のレンガ積み」からやりがいのある仕事にするための動機を見出す

この本では、寓話の「3人のレンガ積み」の話が紹介されています。

中世の時代、ある建築現場に3人の男がいました。その3人に「何をしているのか」と尋ねました。

1人目は「レンガを積んでいる」と言ったそうです。確かに一目でわかり、「見ればわかるだろ」と言いたいでしょう。

2人目は「金を稼いでいる」と言ったそうです。レンガ積みは肉体労働で辛い仕事かもしれません。お金のために働くというのは、当たり前のことです。賃金が高い低いに左右されて、職を選んでいるでしょう。

3人目の男に聞くと明るい表情をしながら、「後世に残る大聖堂を作っている」と言ったのです。3人目の男は、目的を持ってその作業に励んでいました。自分はすごいものを作っているんだと誇らしげで、1人目と2人目とはモチベーションの差も大きいことがわかりました。

「レンガを積んでいるだけ」の1人目の男は、ただ機械のように作業をしているだけで、体力の消耗で長く続けることは難しいでしょう。「金を稼ぐため」の2人目の男は、他に高賃金の職が見つけられたら、レンガ積みをやめ転職をしてしまいます。しかし、次の転職先でも割に合わなければやめてしまうでしょう。

「大聖堂を作っている」という自分なりの目的を持って行動する3人目の男は、モチベーションが尽きることはありません。大聖堂の次は何を作ろうとか、大聖堂を作れる自分は誇らしいなどで、自分を認め成長していく原動力が備わっているのです。3人の中で一番強く、長く続けることができる人材になっていると言えます。

まとめ

ここまで、仕事とは何かについて、働く上でのモチベーションについてまとめました。

これらのことから言いたいことは、自分にとっての仕事人生をやりがいのあるものにするには、目的と目標を定めることです。日々の仕事は何に繋がり、何のためにやるのかをじっくり考える時間を設けましょう。

よく会社に入りたい時に書く志望動機を考える上で、ヒントになると思います。会社に入っていないのだから、その会社に入る動機なんてわからないと思うかもしれません。志望動機とは、会社に入りどんなモチベーションで仕事をしてくれるのかを聞いていると思います。

あなたのモチベーションの源泉はどこなのかを考えることで、これからの職業選択に役立つのではないかと思われます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?