マガジンのカバー画像

#ひとり暮らしのエピソードマガジン

102
『はじめてのひとり暮らし安心ガイド』の発売にあわせて、みなさまんが書いてくださった #ひとり暮らしのエピソード をマガジンにまとめました。 お部屋探しから引っ越し、暮らしのあれこ…
運営しているクリエイター

2022年2月の記事一覧

キャベツを無心で食べた日のこと/#ひとり暮らしのエピソード

先日、出版社・メディアパルさんの「ひとり暮らしのエピソードを教えてください」という企画を目にし、この半月ほど学生時代のことをいろいろ思い返していた。 ひとり暮らしに関する壮大なるエピソードはけっこうある方だが、どういうわけか相当くだらない出来事ばかりが脳裏に浮かぶ。 そのひとつが、友達とふたりでキャベツをむさぼったことである。 私のひとり暮らしデビューは、大学入学と同時にやって来た。とは言え、最初はアパート住まいを許されず、私自身も自炊にちょっと自信がなかったので、大家

一人暮らし初年度を経た息子~親目線で~

 友人と話をしながら、もう一年になるんだな。と振り返った。  昨年の今頃、息子は二番目の志望校を受けに行った。  志望校も全部自分で決めて、申し込みや願書や手続きや、私にはなんにもわからないうちに全部自分で頑張ったんだったね。二度、遠い地に一人で行って、試験当日も自分で下見した会場に、自分で早起きして食事を済ませて行って、ほんとよく頑張ったよ。  それでも帰省してきた息子が、近くの小さなスーパーに向かう背中をしみじみ見ながら、「頼もしくなったなあ」とはちょっと思えない。  

無自覚の渇望

カミュ『異邦人』を読んだ時、自分にとって大きすぎる出来事を前に身動きが取れなくなる感覚と、それゆえに日常の些末な場面をやたら鮮明に記憶している状態には、少なからず心当たりがあると感じたものだった。(実際の内容は全然違うので、何故こんなふうに感じたかを問われると困ってしまうのだけど) 私で言えば祖母が亡くなった翌朝の事と、もうひとつ、初めてのひとり暮らしを開始した夜の事。 実家を出たのは2011年3月10日だった。 涙する母に見送られて乗り込んだ高速バスに揺られること数時間

初めての自活は22歳 in London

厳密に言うと、一人暮らしではない。 自活はしていたけど、一人暮らしと言っていいのかわからない。 フラットシェアは、一人暮らしのくくりに入れてもらえるのだろうか。 私が人生で初めて自活を始めたのは22歳の時。 ロンドンへ行って、最初の3ヵ月はホストマザーのところで過ごし、 その後、英日カップルの住む家へ Lodger として一緒に住むことになった。 Lodger というのは、いわゆる下宿人とか、間借り人という意味だけど、 そう書くと何だか急に『坊ちゃん』風な世界になりそうだっ

独り暮らししていたころ。

今同居している相方とは、かれこれ20年以上の付き合いですが、その前には、一人暮らしでした。 32年前。反対する実家を飛び出し、大学院進学のために、上京しました。高校時代に、修学旅行で東京に初めて来たとき、私は、その人の多さや交通量のすさまじさ、何より、ごみごみした街が一度で、嫌いになりました。 「私は、二度と、東京にはいかん!!!」 修学旅行から帰った時、私は、そう決心していました。 その私が、7年後に上京するなんて、自分自身信じられませんでしたね。人生、予測不可です

ゆうらの妄想ひとり暮らし #ひとり暮らしのエピソード

メディアパルさんのこちらの企画に参加させていただきます。 わたしは残念ながらひとり暮らしをしたことがないのですが、妄想でもOK!とのことだったので、妄想で参加させていただきます。 以下、全部妄想です。 部屋はすっきりとシンプルな方がいいなあ理想の部屋はわたしのいまの部屋とさほど変わりません。 わたしがひとり暮らしをはじめたら、実家のわたしの部屋はすっからかんになりそうです。 ただ、お掃除ロボットが欲しいなあ…。だって毎日クイックルワイパーかけるのめんどくさいもん。

次こそは愛を込めて

深夜3時、失敗したガトーショコラを黙々と食べています。 食べるのが遅い私と同じくゆっくり、ゆっくりとしか進まない期末レポートとともに、とても美味しいとは言えないカロリー爆弾を胃に落とし込んでいく。きっと明日は胃もたれするんだろうなあ、なんて考えながら、無心でフォークを動かし続けています。 バレンタイン当日もまた締切に追われていたので、このガトーショコラを作ったのは翌日のことでした。毎年恒例、計って入れて混ぜるだけのお手軽炊飯器ガトーショコラ。 去年はいい具合のふわふわ感と

『阿佐ヶ谷姉妹』は氷河期世代の希望の光であり、理想郷の伝導者である

『阿佐ヶ谷姉妹』を認識するようになったのは、2018年の女芸人No.1決定戦 THE Wの優勝からだ。 それからしばらくは、阿佐ヶ谷姉妹はほんとうの姉妹だと思っていた。 だから、阿佐ヶ谷姉妹に血縁関係がないと知ったときは驚いた。 と同時に、阿佐ヶ谷姉妹の関係性を知れば知るほど、まさに、二人の姿は追い求めていたドンピシャの理想像でもあった。 阿佐ヶ谷姉妹の出会いは、劇団『東京乾電池研究所』在籍中である。同研究所での1年間の養成期間終了後、卒業公演の選

一人暮らしのメリットと、「坂ノ途中」との出会い②

この記事は、メディアパルさんの企画に参加しています↓ そして、こちらの記事の続きです↓ 「野菜を摂取せねば。」 切実な思いを胸に抱えた私は、まず、根本となる原因に迫ることにした。 なぜ、こんなに野菜を食べないんだろう?? 考えた結果、以下の答えにたどり着いた。 ↓ ・野菜をすごく美味しいと思っていない ・たまに食べようと思っても、同じ野菜で、同じ料理しか作らないため、飽きる ということは、美味しく、バリエーション豊富な野菜を食べる必要がある。 いつもスーパ

「お得の宝石箱」のつくり方

メディアパルさん主催の「#ひとり暮らしのエピソード」という企画をご存じだろうか。 この企画を教えてくれたのは、いつももっふもふのうさぎさんの写真をあげているramさんだった。「パーコレーターって何!?響きからして、必殺ビーム!?」と思っていたのだけれど、どうやらオシャレなコーヒーメーカーのことらしい。 「ちょおっと待った~!一人暮らしといえば私じゃ~~!我こそは一人暮らしエッセイ集『春夏秋冬、ビール日和』を書いたつる・るるるであるぞ!!!」とむやみに張り切って過去の一人暮

至高のクリームパンと、ひとり暮らし。

おいしいものを食べた記憶は、いつもだいたい、しあわせな思い出として残っている。旅行先の温泉街で食べた焼きたてのお団子や、初任給を使って家族みんなで食べた、回らないお寿司とか。 でもひとつだけ、しあわせのほかに、ほんの少しの後悔と一緒に思い出に残っているものがある。ひとり暮らしのときに近所のパン屋さんで買って食べた、「至高のクリームパン」のこと。 今日はそんなパン屋さんのはなし。 大学を出て、大阪のホテルに就職した22歳の頃。引っ越してきたマンションのすぐそばに、パン屋さ

自炊の味に飽きてくる、がわかった一人暮らし半年目

一人暮らしをして数年になる友人がみんな言う、「自炊の自分の味に飽きたんだよね」という言葉。 以前はふうんと聞き流していたそれが、今、突然めっちゃ刺さる。 まあ、たしかに実家でも正直テンションの上がらないご飯とかはあったし(文句をいっているわけではないのです)、飽きる日も来るかもしれないとは思っていました。でも、何となく自分が自炊をしているという事実に満足していたし、鍋とか簡単な料理も好きだし、まだまだ行けると思っていました。 それが、急にぽっきり、飽きてしまいました。

ひとりぼっち暮らしを救ってくれた愛知県の皆様に感謝を込めて#ひとり暮らしのエピソード

大学を卒業しがむしゃらに研修を受講し ようやくなんとか1人でもお仕事が出来るかな?と思い始めたころ、辞令をいただきました。 異動先 東海支店〇〇課 入社して半年のことでした。 転居を伴う移動があることもよく分かった上での入社だったので、異議はありません。  ただ、辞令は突然って本当なんだな。 と感じ、その日1日はフワフワした感じがして何度も椅子に座り直していました。 いつもは厳しい隣の先輩が、優しい笑みで、そんな私を見守ってくれていました。 なんとかなるでしょ。

「一本で〜もニンジン♪」の話

タイトルを見て 「二足で〜もサンダル♫」が頭に浮かんで来た人…… おめでとうございます。 つくねと同世代……ですな? さて。 私はメディアパルさんの 楽しげな企画を見つけたのだ。 一人暮らし暦 軽く10年のつくね。 あるよ。 いっぱい。 エピソード。 (オレはまだ思い出してないだけ) その内のひとつを思い出した。 私はあまり、買い買い置き的な事をしない。 ストック的な物を置かない。 (非常食はまた別ね) シャンプー、ボディソ