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【重要】防衛機制・危機的状況に対する心理メカニズム ①精神病的防衛
こんにちは、Medです!
今回は「防衛機制」を取り上げます。
いきなり言われても、「何だそりゃ?」ですよね?
簡単に言うと「危機的状況に陥った時にそれに適応しようとする心理メカニズム」のことです。
この「防衛機制」には成熟~病的まで4段階の過程が存在しています。
今回は「Vaillantによる分類」のうちの「精神病的防衛」にスポットを当てます。
当ブログ執筆にあたり、参考にさせて頂いた各種参考サイト様、画像サイト様には心より感謝の意を表します。
また、当ブログ閲覧によるいかなるトラブルも一切責任は負いません。
当方は「診察業務」「相談業務」は一切行っておりません。お問い合わせは「法律関連」の場合は「弁護士事務所」など、「精神医学関連」の場合は「心療内科」や「精神科」などお尋ねください。
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①概要
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まず最初には「防衛機制」の意味について解説します。
防衛機制(ぼうえいきせい、defense mechanism)とは、危険や困難に直面した場合、受け入れがたい苦痛・状況にさらされた場合に、それによる不安や体験を減弱させるために無意識に作用する心理的なメカニズムのことである。
出典:看護roo!より引用
つまり「危機的状態」の際に、「どう心で対処するか」という「心の働き」のことです。
この「防衛機制」には「精神の発達段階」に応じて4つに分かれています。今回はそのうちの1つ目である「精神病的防衛」にスポットを当てます。
まず「精神病的防衛」ですが、多く診られる年齢は次の通りです。
病理的防衛機制は、最も原始的な年齢が5歳以前の子どもに多く見られます。
出典:キャリアコンサルタント ドットネットより引用
またこうした病理的機制を成人期前後以降も持ち続けているのが「クラスターB群パーソナリティ障害」です。
特に「自己愛性パーソナリティ障害」と「境界性パーソナリティー障害」で顕著です。
この「精神病的防衛」は次のような種類があります。
・転換 ・否認 ・歪曲
・投影 ・分裂 ・躁的防衛
参考:Wikipedia
今回の内容は、なかなか難しい概念かと思いますが、なるべく皆さんに伝わりやすい文章を目指します。
②「精神病的防衛」の種類
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53068635/picture_pc_5ec6d66570c60016fd14dceff52df42d.jpg?width=800)
◆転換
抑圧された衝動や葛藤が、麻痺や感覚喪失となって表現される。
出典:Wikipediaより引用
「未熟な防衛」における「身体化」にも似ていますね。
ただし、「麻痺」や「感覚喪失」というのは更に「重篤な所見」ですね。
具体的には次のような症状があります。
・手足の痺れ
・失立失歩(立ったり歩けなくなる)
・声が出なくなる失声症
・視野が狭くなる
・嚥下困難
・不食や嘔吐などの症状
参考:Wikipedia
◆否認
不安や苦痛を生み出すようなある出来事から目をそらし、認めないこと[5]。
出典:Wikipediaより引用
苦痛な出来事が全く存在しないかのような言動を取るものです。
しかしながら、例えばストーカーのような「承認欲求の強い」「異常者による一方的な物理的接近」などの場合、むしろ「苦痛」や「不安」を生むものであり、「当人による応対」というよりも「警察に相談」した方がよい「立派な事案」です。
この場合、「目を反らして」正解です。相手にしてはなりません。
こうした例は、当然該当しないでしょう。
◆歪曲
内面ニーズを満たすよう外部の現実を再構成する[5]。
出典:Wikipediaより引用
別記事でも記載しますが、「クラスターB者パーソナリティ障害」に罹患している人物がそうした事実から逃れたり、むしろ自分の欲望を満たすために布教するようなものでしょう。
例えば外観を過度に彩ったり、「主人公を演じたがる」ような「演技性パーソナリティ障害」の場合、「ファッションブーム」と称して、自らの異常性を覆うべく広く宣伝活動を謳ったりするのもこうした「歪曲」によるものかもしれません。
◆投影
自分の内面にある受け入れがたい感情や欲動を、自分のものとして認めず、外部に写し出すこと[5]。これは明らかな妄想(迫害されるという被害妄想)の形を取る(精神病性妄想)[5]。
出典:Wikipediaより引用
表現が難しいですね。
「自分が相手に感じていること」を、逆に「相手が自分に向けている」と感じてしまう機制のことです。
「自分が相手を憎む」という感情が「相手が自分を憎む」というふうに感じられる状態です。
◆分裂
対象や自己に対しての良いイメージ・悪いイメージを別のものとして隔離すること。
出典:Wikipediaより引用
「自己愛性パーソナリティ障害」や「境界性パーソナリティー障害」にて特徴的な機制です。別名「全か無か思考」とも言われます。
人を「良いところ」や「悪いところ」をひっくるめて「一個人」という見方ができません。
したがって、こうした障害を持った人物では「同一人物間」で「離別」と「復縁」を何度も繰り返す特徴を持ち、こうした過程を経るカップルや夫婦はこうした疾患を持っている可能性が極めて高いと言えるでしょう。
◆躁的防衛
自分の大切な対象を失ったり、傷つけたりしてしまったと感じた時に生じる不安や抑うつなどの不快な感情を意識しなくするために行う。
出典:Wikipediaより引用
「優越感(征服感)」「支配感」「軽蔑感」の三つの感情によって特徴づけられおり、自己の万能感、相手への支配感、相手の価値を貶めるなどです。
「自己愛性パーソナリティ障害」で顕著な症状であると言えますね。こうした相手にされた方は全くたまったものではありません。
よく「自己愛性パーソナリティ障害」を持つ人物が、別れた相手の「リベンジポルノ」をしたがる心理は恐らくこの病的機制から来ていることが伺えます。
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③まとめ
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53070186/picture_pc_cddbf07ad9b14f47b13993c7d13e1a28.jpg?width=800)
いずれにしても、人格形成に重要な時期つまり「発達段階」で失敗があると、その後の人生においてもそれを引きずり続けてしまう傾向があるようです。
特に「成人期までに始まり」という「クラスターB者パーソナリティ障害」の場合はこうした心理機制を成人になっても持ち続けてしまう傾向が強く診られますね。
最後まで閲覧して頂き、ありがとうございました。
健全な方が少しでも安心して暮らせるようなブログ執筆を目指してまた頑張ります。
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④参考・引用など
・看護roo!
・キャリアコンサルタント ドットネット
・防衛機制 Wikipedia
・鈴木敏昭(2017)『防衛機制の心理分析:心理分析法中級シリーズ第5巻』相対舎.
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