MC林太郎

【MC林太郎】 Ganger(ゲンガー)のフロントマン、 LaLapaloozasの…

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【MC林太郎】 Ganger(ゲンガー)のフロントマン、 LaLapaloozasのMC

最近の記事

#7 始動

2MICからソロで作品を作るとなると、 単純に描く量が倍になるわけだけど 描くテーマの観点も、フローも Gangerと全く違う角度からアプローチしたのが功を奏し、リリックはスラスラ描けた。 いいペースで新しい曲を作っていくのが楽しかったので "おかわり"を沢山させてもらって CHIBA-CHIIIBAさんとは頻繁に連絡をとっていた。 「はやくフロアの床で転がり回ってる林太郎くんに会いたいよー!^_^」 的なメッセージもなんせコロナ禍あとだったので、久々の再会が待ち遠しい

    • #6 HIPHOPとマオラ族

      HIPHOPを好きになったのは中学の頃で、映画「天使にラブソングを2」や、深夜につけたMTVで車を跳ねさせるDreやSnoopのPVがキッカケだったと思う。 小学生の時も歌番組ではラップが流れていたし、普通の人にはできないすげーかっこいい音楽だ!みたいな印象はあったが 異国の人達が放つあの風貌ほどの衝撃はなかった。 50CENT、EMINEMが話題沸騰の時期で、ドンキホーテにいくと "洋楽ヒット!オムニバス!"みたいなのが沢山あって面出しされていた。 わかりやすく、キャッ

      • #5 ソウルミュージック

        入院沙汰になる少し前から、 ソロでの楽曲制作を始めていた。 共演をキッカケに知り合った CHIBA-CHIIIBAさんの作るBEATは ソウルミュージックのサンプリングループが際立って ファンキーな選曲とテクニックで踊らせてくれる彼のDJプレイを彷彿とさせる感じが 個人的にツボだった。 ラップを始めたばかりの頃は ビートメイクやサンプリングへの知識や好奇心は薄かったけど MPCの存在を知る頃にはその手法の魅力を充分に感じていた。 ソウルやファンクを聞くようになったのは

        • #4 復活の帰り道

          20代半ばで横浜のイベントで知り合った ANIMAL-Xは同い年で、事故を起こす前からもクラブで、プライベートで遊ぶ仲間で 外見よりもずっとロマンチックな奴だ。 山行を通じて精神的に回復してはいたが いざ!音楽!となると躊躇する弱気な俺に 「何言ってんだよ!いいからスタジオ入ろ!大丈夫だから!戻るから!」 そんな風に、多少強引にスタジオへ連れて行ってくれた。 久しぶりのスピーカー 聞こえる音量、出音の位置関係に 最初は違和感しか感じなかったが フリースタイルから始め

          #3 山岳信仰

          登山は三半規管を整えるトレーニング&心の修行も兼ねていたが 山を歩かないと辿り着けない場所へ行くことがなにより楽しかった。 青梅の山を日の出と共に登った時に 山が起きる。という感覚を捉えてからは 個体、生命、風、空気、から 音楽を感じる事ができた。 と同時に、自然音とは両極にあると思っていた電子音に対しても、今までとは違う魅力が見つけられた。 1人で山に向かう時間は アンビエントやJAZZを聴くことが多くなったも、そういった感覚の影響だと思う。 登山中はちょっとしたマ

          #3 山岳信仰

          #2 エロ本

          片耳が聞こえなくなる=音が無になる。 と俺は想像していたが 実際は、プラスアルファで耳鳴りが伴う。 しかもこの"耳鳴り"ってやつは、気圧や自身のコンディション、メンタルに直結している。 気にすれば強くなる一方で 何かに集中している時は全然気にならない。 勿論こんなことを描いていると、存在を思い出してしまうのでピーピー鳴り始めるから困ったもんだ。 そんな現象は三半規管にも影響が出て 事故から半月はフラフラで歩くことも大変だったが 時間とリハビリで少しずつ歩けるようになっ

          #2 エロ本

          シーズン2 #1 注意力が欠けている!!

          とにかく俺は注意力が欠けている。 たった今もiPhoneの充電器を職場に忘れたことを知ったばかりだ。 小さい頃、生えてる草を母にあげようと思って大事に持って歩いていたのに 気づいたらなくなっていた。 コレはボクのせいなの?夢なの? その時の、不思議だ!という気持ちは 幼いながらになかなか衝撃だった。 小学1年の時、牛乳を一番最初にこぼしたクラスメイトは俺だった。 初の衝撃に凍りついたクラスで、立ち尽くしたまま、「ここはとりあえず、ごめんなさい!なのか!?」と泣きそうにな

          シーズン2 #1 注意力が欠けている!!

          #13 NIGHT DUB

          制作は変わらずにいいテンポで進んでいった。 レコーディングもスムーズ。 いよいよあと一曲あれば、、という時に 「シバキちゃんに頼んでみよっか!?」 と言われて かなり食い気味にYESと答えた。 DJ Blackoly はPurepleasure!で共演の機会もあったし、とにかくいいアーティストなのは周知の事実で こういったMCWのコネクションは本当に頼もしい。 サンプルで送られてきたビートを聴いて尻尾をバタバタに振った。 「FOGGYのことを歌おうか。」 過去に描

          #13 NIGHT DUB

          #12 LaLapalooza

          このnote上では、野獣やら気持ち悪いだの散々な描かれ方をしてきたが、 今回発表した作品は全てMCWが制作の指揮をとってくれた。 前回描いたようにJUCOさんからサポートを全面に受けながらも 以前Fullmemberと共演があったという"NaBTok"さんもビートを提供してくれることになった。 「 直球だけどLaLapaloozaってタイトルはどーかな?」 『あーですよね!そうしましょう!』 みたいな感じで、またもやすんなり決まった。 曲のテーマを決める時も、着地点

          #12 LaLapalooza

          #11 DJ JUCOとの制作

          【宇宙よりも遠い場所】 【JWR】 のレコーディングが終わる頃。 ビートを担当してくれているDJ JUCOが Bullpen lab.にやってきた。 ラフミックスを聴いてもらうと 「いいじゃないっすか。バッチリです。」 といい表情で言ってくれたので 鼻の下がデレデレに伸びた。 褒められて伸びるタイプなのだ。 当時、出来上がったモノは シンプルなループに声を乗っけただけの段階だったので、 俺たちのラップに合わせてJUCOさんにエディットしてもらう流れになった。 --

          #11 DJ JUCOとの制作

          #10 Bullpen lab.

          以前の記事でも何度か名前もあがった 8ronix のプライベートスタジオ 「Bullpen lab.」 ここで LaLapaloozasの制作が始まる。 Fullmemberの作品が産まれた場所であり ソロアルバムの制作で、俺も頻繁に通い詰めた場所でもあった もちろん「Bajin side kick men」もここでレコーディングしていた。 8ronix はレコーディングエンジニア以外にも、DJ、ビートメーカーとして活躍している。 彼とは以前からイベントでの共演機会も多

          #10 Bullpen lab.

          #9 アスカ、来日

          そうめんを食べ終わったあと MCWが手提げから大きな箱のようなものを取り出した。 「コレ……ヒッコシイワイ」 #6 で紹介した "心優しい大巨人" の、ゆっくりとした口調と共に机に置かれたその箱は エヴァンゲリオンの "惣流・アスカ・ラングレー"のフィギュアだった。 国民的に有名なキャラクターだが、 俺は、もちろん、興味が、無い。 しかし先輩から頂いたプレゼントなので 「あっ、おぉー!アスカだ!おおー!」 と反応するしかなかった。 それを見てMCWは笑い出した。

          #9 アスカ、来日

          #8 結成の瞬間

          featで参加してもらった Bajin Side Kick Men は レコーディングのミックス作業もスムーズに進行した。 確認の為に曲を送る頃の俺には、 既に'MCWの毒'が回り始めていたので 俺は、「ゆるキャン△」というアニメに登場する"志麻リン風"のメッセージと共にファイルを送った。 ちゃんと"なでしこ"という同アニメキャラから返信がきた。 気持ち悪いので詳しい内容は割愛させて頂くが 音源いい感じ👍おれもソロ曲を作るからfeatで参加してくれないか? という

          #8 結成の瞬間

          #7 Bajin Side Kick men

          2021年、俺はソロアルバムを作り始めていた。 2020年〜1年以上もライブ活動を休止している期間に HIPHOP、人生を振り返るキッカケがあった。 Fullmemberを始め多くの方からのサポートを頂き、ここまで帰ってこれた。 皆さん本当にありがとうございました! このnoteで#1 からに書いてきたように、 今の俺のHIPHOPを表現する作品に、MCWは必要な存在だった。 参加の依頼をしたら、アニメ画像と共に二つ返事でOKがきて、ちょっと気持ち悪かったけど嬉しかった

          #7 Bajin Side Kick men

          #6 フリースタイルダンジョン

          ここで少し脱線するが、 俺には"相方"が2人いることになる。 Ganger では 「将軍」 LaLapaloozas では 「MCW」 音楽のスタイルが両極端な2人だが、俺の視点から見た共通点がある。 それは【即興劇】だ。 クラブで遊んでる人は DJプレイやLIVEに夢中になる時間もあれば、 そんな時間を肴に、会話に夢中になる時間もある。 俺たちは前の記事で紹介した遊びや、即興コントを楽しんだ。 とある夜、バーカウンターでドリンクを待つMCWが俺にこう言った。 「

          #6 フリースタイルダンジョン

          #5 Un Poco Loco

          その後、共演を重ねていくうちに、 MCWとはスッカリ仲良くなった。 前後の記憶が全くないが、 朝方のFOGGYで組体操をしたこともある。 これが仲良いというのかわからないが、 プライドとエンターテイメントをぶつけ合った結果なんだと思う。 サボテンという技がある🌵 MCWの膝の上に立ち、天井のプロペラギリギリでマイクをもっていた。 足は産まれたての子鹿のように震えていた。 この間、新宿の"カブキラウンジ"に行った時。 初対面だと思って話していた女性からは 「きみ会った

          #5 Un Poco Loco