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#5 Un Poco Loco


その後、共演を重ねていくうちに、
MCWとはスッカリ仲良くなった。


前後の記憶が全くないが、
朝方のFOGGYで組体操をしたこともある。


これが仲良いというのかわからないが、
プライドとエンターテイメントをぶつけ合った結果なんだと思う。


サボテンという技がある🌵

MCWの膝の上に立ち、天井のプロペラギリギリでマイクをもっていた。
足は産まれたての子鹿のように震えていた。


この間、新宿の"カブキラウンジ"に行った時。
初対面だと思って話していた女性からは
「きみ会ったことあるよ〜組体操してたよね〜」
と言われちまうもんだから
まったく人生はめちゃくちゃだと思った。



公開されたばかりのディズニー映画
"リメンバーミー"に出てくる景気付けの雄叫びを真似して
「クルゥゥゥゥゥゥフワォーー!!」
と叫んだ夜は、メキシコの風が久米川を包み込んだ。





イベントにはたまに、こういうよくわからない奴らがいるものだ。
そして必要だったりする。





もちろん、ふざけているだけではない。


MCWはイベントの様子をみながら、良いタイミングでサイドMCを挟むので
会場は一瞬ピシッと団結する。


そんなタイミングは勉強になる。






俺はMCWのいるDJブースに向かって例の雄叫びをした。

隣にいたDJ AKIちゃんが
「クルゥゥゥゥゥゥフワォーー!!」と合わせてくれた時は

膝をつきながら薔薇を一輪プレゼントしたい思いだった。


いつか見た"野獣"は、もしかしたら今の俺なのかもしれない。



なんて思いながら、フロアを振り返ると
さっきまではいなかったはずの五十嵐さんがニコニコ立っていたり


顔を真っ赤にした将軍が誰かとワイワイやっている


隅々まで最高の光景だ。
ってタイミングで、Pure Pleasure!なDJが次の曲をかけて
またワッとフロアが盛り上がるのだった。


「yo!!  Pure Pleasure! 」

FOGGYを代表するイベントを盛り上げたいという想いが、共鳴していたんだと思う。



ここまで盛り上がってくると
マスクを被ってプロレスなんて
いつ初めてもおかしくない状態だった。


これは2019年。までの話。


もうLaLapaloozasの"La"くらいの結束はできていた。

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