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社長の役割

MCデータプラスの代表、飯田が日々思考していることを公開するnoteです。
 
社内でとても大事なことを決めるべく、みんなで議論をしている場面を想像してみてください。
時間をかけて議論をした結果、A案、B案の2つに絞られたので、みんなで投票をして決めることにしました。
投票結果はA案が51票、B案が49票でした。
このとき、どう思いますか? どうしますか?
 
ある人は「2つの案はほぼ同数で、B案も無視できないのでもう一度じっくり議論してから改めて投票しよう」と言うかもしれません。
またある人は「A案とB案は僅差なので折衷案となるC案を模索しよう」と言うかもしれません。
 
しかし、そういった判断をするのは社長として正しくないと思います。
社長は意思決定することが仕事です。
上記の場面ではA案が2票多いのですから、B案に賛成している49名から反発を受けてもA案で進めることを決断するべきです。
どちらかが100票になるまで議論を続けようなんてことをすると、100年経っても何も決まりません。51票のA案を採用して、間違っていることに気付けば、その時点でA案を止めるか修正すれば良いのです。議論を続けるよりも、この方が圧倒的に早くゴールに辿り着けます。たとえ失敗したとしても、「これをすると失敗する」ということに気付けるわけで、実行せずに議論を続けるより、その方が長い目では良いはずです。
 
社長は、社員と比較して人間として優れているとか、素晴らしい人であると思っている人もいるかもしれません。しかしそんなことはありません。
人としては社長も社員も同じです。「役割」が違うだけなのです。社長は前述の通り意見が割れるようなとても難しい状況であっても「決める」ことが仕事です。
 
社長の主たる役割は「将来の会社をよくすること」であり、そして「何をもってよいのかを決めること」です。要すれば、将来どういう会社にするのかを決めることです。
何がよいことなのかは会社によってさまざまであり正解はありませんが、当社にとっての「よい」を、ミッション、ビジョン、バリューに定義しています。そしてさまざまな決断の軸にしています。

決断の際には、ミッション、ビジョン、バリューに照らし合わせ、
「部分最適よりも、全体最適」を考えます。
なぜなら、部分最適の積み上げが全体最適とは限らない。個々のレベルでは正しい対応をしても、全体で見ると悪い結果をもたらしてしまう。つまり合成の誤謬が起きてしまうからです。そのため、全社を横断的に横串しで見て、全体最適で考えます。
 
また、「短期的成長よりも、長期的成長」を考えます。
当社が仮に林業であったとすれば、短期的には生えている木を全て伐採して利益を出すことが正解です。しかしそれでは次年以降の売り上げが立たなくなります。社長は長期的に会社をどう成長させるかを考えます。
 
誤解してほしくないのですが、部分最適や短期的視点を否定しているわけではありません。現場では部分最適や短期的視点の方が重要であることもたくさんありますし、何が大事になるかは役割によって異なるということです。会社の中にはさまざまな役割があります。

バリューの8番目に「謙虚にコトに向き合う」とありますが、これは「相手の立場からコトを考える」、「特徴の異なるチームメンバーをリスペクトする」ということが主たるメッセージとなります。さまざまな役割・立場からの視点で議論が発散することもあると思いますが、これはとても健全なことだと思っています。最後に会社全体の意思決定を社長が行い、その責任は社長が取ればよいのですから、社員のみんなには自分の役割・立場から自分らしくコトに向き合って意見をしてほしいと願っています。

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