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「寄り添う」って「鬱陶しくなく」の塩梅が難しいんだ

「わたし、こんなに人に恵まれてるんです!みんなに感謝!」みたいなSNSのポストって若干、ふーんって白けた目で見ちゃうけど(性格悪)

マタニティハイに乗じて少し、書きたい。

リアルに対面したのは1回だけ、なライターさん

その方は大阪に住んでて、私は東京に住んでるので、お会いしたのは帰省タイミングで1回お茶をしただけ。昔、今私が住んでる家の本当に近くに住んでいたというから勝手に親近感を持っていつつ、彼女が書く文章が本当に好きだ。子育て系の記事は共感しすぎて仕事なのに何度も泣いた。

とにかく、エッセイ、書評、体験記、広告PR記事、なんでもOK。筆も早いのに、クライアントやプランナー(私)の要望を汲むのが上手いんだろう、私が原稿を編集することなんてほぼなく、むしろプランナーとして駆け出しの頃から頼りきりで色々教えてもらった、私に一切仕事をさせてくれないライターさん。

彼女は3人の子どもを育てながら、転勤の多い旦那さまを支えつつ、子育て経験を活かして子育てメディアへの寄稿などをしている。私の3人目の妊娠をとても喜んでくれて、なんと自身が3人目の出産前に出会って良かったという、とある本をプレゼントしてくれたのだ。

一度しか会ったことないのに、なんでこんなに優しくしてくれるんだろう。

ライターさんがその本を読んで書いた記事

「仕事でも活用した本をおすすめしたい」って、同じ3人目の出産を機にプレゼントしてくれるなんて、なんだかセンスが良くて、でもちょっと気軽で押し付けがましくなく、ありがたく受け取った。

で、この本が本当にステキで、陣痛室で最後までイメトレとして読みました。遺書まで書いて緊張して迎えた3回目の出産前に、ぴったりでした。出産を控えている人に是非読んでほしい本です!

在宅ワーク同士で、でも立派な「同僚」で「ママ友」

どこか決まった場所にオフィスと自分のデスクがあって、いつも同じメンバーと顔を合わせて、なんだかんだ話しながら仕事を進めるっていうのが一般的な仕事の形だと思うけど、在宅ワーク同士ってたまにテレビ会議をするくらいでほぼ顔あわせて話すことはない。メッセージでのやりとりだけで仕事が進むことが多い。一緒に仕事を進めてるフリーランスのメンバーは大体みんなママってこともあり、今回私が産休に入るっていうので本当に支えてくれて、寄り添ってくれて、ありがたかった・・・。みんなの母性、すごいよ・・・。

愚痴を聞いてガタガタの妊婦メンタルを支えてくれた人
グズグズ仕事を持ち続けているのを見かねて無理やり剥ぎ取ってくれた人
実はやだなあと思ってる会議を勝手に私の代わりに断ってた人
遠方に住んでるのに土壇場での引継ぎを受けてくれた人

それも、会わずにすべてが進むからなのか、全く押し付けがましくも鬱陶しくもない。みんなのコミュ力が高すぎるのか。出産と仕事の両立を経験しているから、気持ちが分かるのか。

みんな、会った回数なんて数えるほどしかないのに、こんなにも仕事面で支えてくれる同僚ができた。在宅ワークなんて、一見閉じこもった世界のように見えるけど、こんなにエモいママ友が実はたくさんできてたのだ。しかも、全国に。在宅ワークの伸びしろ、すごくないですか。

会った回数なんて関係ない

サシで飲みに行ける人が、ほんとの友達。とかうっすら思ってた頃が浅はかで恥ずかしい。フリーランスは確かに孤独だけど、程よい距離で、重くなく支えてくれるなんて、本当にすごい体験だった。素直に頼ろうと思える人がたくさんいて、幸せだと思った。心から、感謝してます。。ありがとう!

自分もそうやって仲間の誰かが何かの事情で仕事に穴をあけてしまいそうになった時、出産をする時、支えたい。いや、支えたいなんて立派なことは、ちょっと鬱陶しいから言わないでおこう。家族も仕事も大事で揺れる思いや、つい「不甲斐ない」と思っちゃう気持ちに、そっと寄り添える自分でありたい。




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