IPO前の落とし穴 & CFOになるには?
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世界で6番目の国際的会計事務所、RSM清和監査法人のパートナー、中村さんにインタビューさせていただきました!
中村さんは、現在RSM清和監査法人で主にIPO案件に携わられております。
数々のIPOに携わられてきた中村さんに、
上場を目指しているベンチャー企業や学生起業家に対するアドバイスを伺いました。
【IPOを考えるなら!重要事項9】
1資本政策は早めに!
2相続税対策
3証券会社はどうする?
4意外に見落としがち!管理体制!
5ぶっちゃけ、監査役はどうやって選べばいいの?
6CFOの選び方!
7CFOが辞めてしまう場合はどんな時?
8海外でIPOを考えている企業へ。監査法人はどう選ぶ?
9大手企業出身の経理部長、退職率が高い
①資本政策は早めに!
とにかく、資本政策は早めのに準備しておいた方がいい!
上場する際は、株価がだんだん上がってきますが、上場するときに増資しようとすると、税金面で大変です。
特に相続税を考えると、早めの対策が重要です。
②ベンチャー企業へ!相続税への対策!
できれば資産管理会社をつくっておくと、相続税がかなり減ります。
③証券会社はどうする?
資本政策は、主幹事証券会社がアドバイスをしてくれます。
どこの証券会社を主幹事にするか早めに決めて、資本政策を練る。資本政策はベンチャーの命です。
④上場を目指している企業が見落としていること!それは、管理体制!
上場審査は証券取引所が行います。ズバリ、会社の業績をチェックしております。
ただ、上場を目指している企業が意外と見落としがちことがあります。
それは、管理面の体制です。
上場を目指す会社の経営者は、管理面に関してはあまり気をつけていないことがすっごく多いのです。
管理面に対して、いざ上場!する前ではなく、なるべくはやめにケアをしておくことが大切です。
⑤いい監査役とは?
ぶっちゃけ、あまり年齢が高めではない方がいいです。
40代後半くらいの方が適任の場合が多いです。
実は、あまり年配の方だと監査役を務めている途中で、病気になってしまい監査役を変えなくてはならなくなった場合もあるそうです。
これにより管理面のコストが増えてしまうことも…
それだけではなく、上場まで一年余分に時間をかかってしまうこともあるんだとか・・・
⑥ベンチャーがCFOを選ぶには?
CFOは、銀行との折衝を任される場合が多いです。
外部との交渉はしなくてもいい場合が多いです。しかし、IPOの際にCFOの対外的な交渉能力があるかは重要になります。
ちなみに
【CFOってどうやったらなれるのか?】
上場会社の経理のトップか、会計士か弁護士の有資格者で10年近く経験を積んでいる方がCFOとして活躍している場合が多いですね。
⑦CFOが辞めてしまう場合ってどんな時?
社長と意見がすれ違う場合があり、CFOは会社を辞めてしまう場合も多いです。
ではどんな時に、辞めてしまうのでしょうか?
たとえば、経営者が調達したいと思っている額とCFOが調達可能だと思っている額に落差があると対立してしまいやすいです。
経営者の調達額とCFOの調達可能額、落差がありませんか?
⑧海外でIPOを考えている企業へ
海外でIPOを考えている企業は注意した方がいいことがあります。
それは、どの監査法人を選ぶかです。
監査法人を選ぶとしたら、絶対に海外に強いところでないと危険です。
BIG4であればどこでも大丈夫であると思います。ただ、若干価格は高めになる可能性があります。
海外でIPOをしたいなら、トップランキング7番目くらいに入ってる監査法人でないと少し厳しいと思われます。
⑨大手企業出身の経理部長を採用すると、退職率が高い
経理部長を外部から招く場合があるけれど、年配の方の場合うまくいかないことが多いそうです。
というのも、元々大企業務めであると、企業の規模が大きければ大きいほど・・・
経理部長は現場から離れ、マネジメントだけを行ってきた場合が多いから
なので、ビック企業の経理部長をひっぱってくる際は慎重に判断することが大切です。実際に、入社して二年くらいで辞めてしまう場合が多いのです。
以上、IPOを目指すベンチャー企業が見落としがちな事についてでした。
今回インタビューに応じてくださった、中村さんありがとうございました!
ちなみに、今の会計士事情について伺いました!
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【会計士業界ってどうなの?】
・英語ができる会計士は強い
TOEICでいうと、800後半くらい。会話ができるレベルであると、英語を強みとして活かせる。ちなみに、英語で電話で会議する場合があるとのことです。
・大手監査法人でパートナーになっている人って?
海外駐在経験がある人は社内での評価が高いことが多い。
・IT監査ができる人は強い
大手監査法人にはIT専門の部署があります。その部署に在籍したことがあり、IT監査に精通している方は需要が高いそうです。IT監査が一人でできるレベルであると、かなり強みになります。
ただIT監査は単調なので、好き嫌いが分かれやすい分野だそうです。
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【最後に】
RSM清和監査法人の魅力について伺いました!
・スピードが速い!
大手監査法人では、クライアントの相談に2〜3週間かかってしまうことがあるそうです。
もし間違った回答をしてしまったら、法人全体にリスクが大きくかかってしまいます。
だから仕方がないのですが、、、
RSM清和監査法人では3日ほどで、クライアントへ解決策を提示するようにしているとのことです。
他の魅力もたくさんござますが、第二弾「会計士、CFOを目指す!」で書きます!
〜今回インタビューさせていただいた、IPOのプロ中村直樹さんから
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【RSM監査法人 中村さん】
プロフィール
2002年11月
中央青山監査法人(その後、みすず監査法人へ名称変更)入所
2007年1月
あずさ監査法人入所
2012年8月
RSM清和監査法人入所
2016年7月
RSM清和監査法人 パートナー就任
【RSM清和監査法人HP】
http://www.seiwa-audit.or.jp/
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