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ハリーポッターのプリベット通り四番地の秘話と住所に学ぶ英語

ハリーの従兄弟一家が住んでいる、イギリスのサレー州リトル・ウィンジングのプリベット通り四番地の持ち家。

今日はそんなダーズリー家が住む家の住所について、JKローリングが明かすトリビアのご紹介です。

作家のJ.K.ローリングが小説「ハリー・ポッター」の登場人物であるダーズリー一家が住む街や家について説明しているPottermoreの記事から。


リトル・ウィンジングの由来

幼いハリーを引き取ったダーズリー家。彼らは魔法界とは決して関わろうとはせず、自分たちの世界を守ろうとします。
家の場所は「リトル・ウィンギング」という名前ですが、このウィンギング(whinging)は英国英語で「不平や不満を言う」という意味の俗語です。

"The name of their area is ‘Little Whinging’, which again sounds appropriately parochial and sniffy,‘whinging’ being a colloquial term for ‘complaining or whining’ in British English."

https://www.wizardingworld.com/writing-by-jk-rowling/number-four-privet-drive

whinging

"whinging"とは、「不平を言う、口をこぼす、泣き言を言う、苦情を言う、文句を言う」という意味合いなんですね。 イギリス英語特有の表現です。

parochial

教会区の、教区の、教区経営の、地方的なという意味ですが、そこから、

「視野が狭い、度量の狭い、偏狭な、しゃくし定規な」という意味もあります。
ダズリー家を説明するのにうってつけの形容詞かも…

また、ローリングが撮影現場で再現されたプライベット・ドライブ4番地の家に入った際は、自分が子供の頃に住んでいた家とほぼ同じであることに気づき、不思議な気持ちになったことも述べています:

I first became conscious of this when I entered the number four Privet Drive that had been built at Leavesden Studios, and found myself in an exact replica of my old house, down to the position of the cupboard under the stairs and the precise location of each room. As I had never described my old home to the set designer, director or producer, this was yet another of the unsettling experiences that filming the Potter books has brought me.
リーブスデン・スタジオに建設されたプリベット・ドライブ4番地に入った時に、階段下の食器棚の位置や各部屋の位置まで、昔の家とまったく同じであることに気がついた。セットデザイナーや監督、プロデューサーに自分の家のことを話したことがなかったので、ポッターの撮影がもたらした不思議な体験がまたひとつ増えました。

プリベット通り四番地の由来

最後に、ハリーが住んでいたプリベット通り四番地について。

四番地という数字にも意味があるようです。

ローリングは「4」を硬く、厳しい数字だと感じているため、ダーズリー家のドアにその数字を使ったと述べています。

 I have never been fond of the number four, which has always struck me as a rather hard and unforgiving number…

https://www.wizardingworld.com/writing-by-jk-rowling/number-four-privet-drive

be fond of

「〜が好きだ」という意味でよく使われる表現。

She is fond of dogs. 彼女は犬が好きだ。


strike me as…

strike me as…はAにBのようだと印象付 ける[思わせる・感じさせる]、AにBという印象[感じ]を与えるという意味。

"struck me as a rather hard and unforgiving number"という表現で、「硬く、厳しい数字だと感じていた」という意味になります。

Mark's new girlfriend strikes me as a rich person.
 マークの新しいガールフレンドはお金持ちみたいだ。

ハリーポッターと死の秘宝で、アルバフォース・ダンブルドアが語る台紙でもこの表現は使われていました:

Aberforth Dumbledore:
That's a boy's answer. A boy who goes chasing Horcruxes on the word of a man who wouldn't even tell you where to start. You're lying! Not just to me, it doesn't matter, but to yourself as well. That's what a fool does. You don't strike me as a fool, Harry Potter. So, I'll ask you again, there must be a reason.

ハリーポッターと死の秘宝Part2映画


ハリーの従兄弟一家が住んでいる、イギリスのサレー州リトル・ウィンジングのプリベット通り四番地の秘話とそこから学べる英語についてでした!

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