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私の2019年を支えてくれた2つの言葉

私の2019年を支えてくれた2つの言葉

先日、今年もらって嬉しかった言葉についてつぶやきました。

毎年「一番嬉しかった言葉」について考えているわけではないのだけれど、2019年は、どこかに残しておきたいと思うほど、この言葉が心に強く残っていたのでした。

どうしてこの2つの言葉が、この1年私を支えてくれたのか。今年を振り返ったときに、少し考えてみました。

私の仕事は、医師向けに医療の現場のあれこれを届ける雑誌の記者・編集者です(この

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「かっこ」の使い分け

「かっこ」の使い分け

先日行った、医師向けにライティング講座で、かっこの使い分けについて質問をもらいました。

この講座は、1回目で文章の書き方の基本から、医療ヘルスケア記事を書くときの注意点、医師が書くとき陥りがちなポイントなどをインプット。宿題として書いてもらった文章に私が赤入れをして、2回目でその解説をするという2段階構成にしました。うれしい反応をいただいたので、記念に置いておこう。疲れたときにときどき見返すやつ

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批判する権利

批判する権利

ときどき、「自分はファンだから批判する権利があるんだ」といいながら、野球選手などスポーツ選手やクリエイターに対してとても辛辣な言葉を投げる人を見ます。

その人にとっては、自分と対象の親密さを現す行為なのではないかと思います。「自分はこんなこと言っても許される、なにしろ強烈なファンで、対象も良かれと思って自分が厳しいことを言っていると理解しているはず」という雰囲気を感じます。

でも、言われる対象

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コンテンツの力と共感力

コンテンツの力と共感力

「大きな嘘をつくために、小さな真実を積み上げる」

リアリズムの本質として知られるこの言葉。壮大なフィクションを描くためには、そのフィクションに必要な部分以外は現実を踏まえなければリアリティーが出ない、という意味です。

そんなリアリティーが詰め込まれた結果、多くの共感を得てきた「宇宙兄弟」。先日、この漫画から生まれたこの漫画から筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療法の研究開発費を集める「せりか基金」

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器好きの編集マインド

器好きの編集マインド

「好きなこと」を聞かれたとき、「料理」の次に答えるのが「器」です(料理が好きな話)。

料理はまだしも、器が好きというと「ふぅん…」となってあんまり話が広がらないし、私も無理に粘ったりはしないのですが、今回は器好きも料理同様編集マインドによるものなんじゃないか説を唱えつつ、思いの丈を打ち明けたいと思います。

器が好きといっても、知識が豊富というわけではないんだけど、ただ好きなだけだからね!知識が

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何のために発信するの?

何のために発信するの?

先日、「超初心者のための発信・ライティング講座」でお話しました。対象は、小説やエッセイを書きたい人ではなく(そのスキルは私にはない)、事実的内容を基に記事を執筆したり、コラムにまとめる際の手法を知りたい人です。

実務的にはワークショップ形式でガンガン赤入れしていくのが一番勉強になるのだけど、今回は超初心者向け。ということで、さらに手前の「文章てどこから書き始めたらいいの?」状態の人を対象に、発信

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