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エッセイ

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2020年6月の記事一覧

エッセイ 小説を読んで戦慄が走る

エッセイ 小説を読んで戦慄が走る

今日は、人生に影響を与えるのか与えないのかよく分からないイベントが夕方まであり、クタクタであった。

帰りに書店に寄り、もともと読みたかった小説を購入した。

しかし、私はこの小説の恐ろしさを狭いの自室の中で、「ウヒャウヒャヒャ」と気持ち悪い笑い声を挙げながら、感じることとなった。

それは、前野ひろみち氏による短編集「満月と近鉄」である。

特に、私が卒倒してしまったのが、「ランボー怒りの改新」

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エッセイ オンライン授業

エッセイ オンライン授業

吾輩らは「zoom」というオンラインサービスを用いて遠隔授業を受けている。

卒論に関する報告が多く、顔を合わせる必要があるので、このサービスには大変世話になっている。しかし、対面授業の魅力には到底敵わない。空気感がわからないのが、何より我々受講生にとっては辛い。

今日、大学の師と話すことがあったが、どうやら師にとってもオンライン授業は大変らしい。準備の準備やら、学生の反応やら、またその反応に対

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エッセイ 不気味な友人に天誅を下す

エッセイ 不気味な友人に天誅を下す

24日、吾輩氏と親しい友人A氏(イニシャルではない)がこのブログを陰でコソコソ読んでいることが発覚した。県警の発表によると、その友人はブログを読むたびに吾輩氏の耳元で「日曜、喫茶店行ってたんですねぇ」などとわざわざ記事の内容を確認してくる模様。これに対し、吾輩氏は「いい加減にしてほしい。noteのアカウントをとっとと作って、フォローしやがれ」とコメントしている。



今日は特に変わったことはな

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エッセイ 思索にふける

エッセイ 思索にふける

今週の日曜日は優雅に喫茶店でコーヒーを啜った吾輩である。

もともと隣の格安ラーメン店で350円のスー麺を啜る予定であったが、「たまにはお洒落に決めたい」と考え、スー麺の倍近い値段のコーヒーを隣店で嗜むことにした。

言うまでもなく、美味しかった。

そして、昼時だったので、コーヒーの前にカルボナーラを頼んだ。おかげで、財布が野口さん一枚分軽くなった。「安倍氏の10万円をもっと有意義に使いなさい!

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エッセイ エッセイの応募

エッセイ エッセイの応募

吾輩は今年の3月の終わり、1つのエッセイを東京の雑誌編集社に送った。その雑誌が企画していたエッセイ大賞に応募するためである。

昨日、ちょうどその選考状況を伝える便箋が届き、吾輩は胸をドキドキさせながら開けると、そこには「三次選考通過」と書かれてあった。

誠にありがたいことである。
しかし、不思議なのは、このエッセイ大賞を決める選考がこれから先、何回行われるのか、分からないことである。三次選考を

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エッセイ アヤシイ本を読む

エッセイ アヤシイ本を読む

吾輩が本を読むようになったのは、コロナ禍で家に閉じこもる時間が多くなったからである。

と言っても、読んでいるのは、森見登美彦氏の作品ばかりである。

「お前は他の本も読もうとしないのか。1人の作品全てを読んでもお前は森見登美彦氏にはなれぬぞ」
内なる虎が我に呼びかける。

しかし我も反抗して、「分かってるよう!プンプン!」と内なる虎を毎日沈めている。

そんなこんなで、内なる虎を飼い慣らすために

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エッセイ 彼は我が弟子である

エッセイ 彼は我が弟子である

大学に入って4年目。
私にもついに後輩らしい後輩ができたと感じつつある。

勝手ながら其奴を弟子と呼ぶことにしよう。

その弟子はなかなかに優秀で、吾輩がLINEアカウントのひとことに「詩人になるか、でなければ何にもなりたくない」と駄々こねて書いていると、すかさず「ヘルマン・ヘッセですよね、先輩」と即答する男である。
さらに「ヘルマン・ヘッセ、俺も読んでいるんですよね」と彼は続ける。

「コイツ、

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エッセイ 中学校のトイレから見た景色

エッセイ 中学校のトイレから見た景色

好きな作家である森見登美彦氏が「四畳半タイムマシーンブルース」というオモチロイ小説を発表している。

https://kadobun.jp/
より引用

もし、タイムマシーンでどこか未来か過去に行けるなら、私は中学生のある場面に戻りたい。

私は中学生の時、二階にあるトイレの掃除当番をしたことがあったので、そこの窓から見れる景色をよく堪能していた。

景色を見ていて、
特にハッとさせられるのが自転

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エッセイ 虚空に吠える虎

エッセイ 虚空に吠える虎

我の進路はとうとう、コペルニクス的展開を迎えつつある。(この記事を読んだ友人から、コペルニクス的展開とは何ぞやと言われたが、吾輩もそんなことは知らない)

読者諸賢にはそこまで大したことないだろと言われそうだが、まあそれはそうであろう。我の人生における価値なぞ、我にしか分からないからである。

とは言え、就職活動が上手くいかないからって、小説家になると豪語するのは聊か早計ではなかろうか、とも思う。

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