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https://ameblo.jp/takayamamasumi 元地方公務員(学校事務)→社会福祉法人事務職。 東京に憧れるアラフォーの関西人。

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公務員を辞めたら人生詰んだ 結③

ちょうど就職氷河期のニュースが世間を賑わせていた。 宝塚市の公務員試験の異常な倍率の高さ。 面接でも「氷河期ですね」と言われることが増えた。 前述のとおり氷河期だから大学卒業後、非正規の仕事をしていたというわけでもないのだが、あえて否定もしない。 ある日、何気なくパソコンの画面に「氷河期採用」と打ち込んでみた。 続々とヒットする公務員の募集。給料は安くて前職の給与に全く満たないのに倍率だけが異常に高い。 すると、とある募集が引っかかった。 隣県にある外郭系社会福祉法人の募

    • 公務員を辞めたら人生詰んだ 結②

      無職の生活は楽しかった。 いろんなお店でランチしたり、お出かけしたり。 平日なのでどこも空いているし安い。 幸い一人で、どこにでも行けるタイプなので本当に楽しかった。 旅行にもたくさん行った。 沖縄、石垣島、小笠原、釜山、東京から新潟や秋田を経由して宮城まで。 普段行けないよう遠いところや時間が必要なところに行った。 とっても楽しかったが、誤算がいくつか生じた。 1つ目は、転職活動の開始が遅くなったことだ。 10月から働くつもりだったので8月ぐらいから転職活動をしようと思っ

      • 公務員を辞めたら人生詰んだ 結①

        一応、辞める前から転職活動はたまにしていた。 主に大学職員などを受けていたのだが、高倍率で人気職種ということもあり書類もなかなか通らず、筆記は割と受かるのだけれど、面接が受からない。 東の小学校では年休があまり取れず(J子が文句を言うので。パワハラで訴えたい)、大好きな旅行にもあまり行けなかった。 12年勤めたので約300万円の退職金が出ることになり、せっかくなので半年のんびりすることにした。 また、退職前の秋から「編集・ライター養成講座」に通い始めた。 もともと文章を書く

        • 公務員辞めたら人生詰んだ 転② 東の小学校編③

          J子と私との不仲は、職場でも有名だった。 教頭と事務は本来は協同して仕事をやっていかないといけない立場なのだが、もうぐちゃぐちゃだった。 お互いに仕事の押し付け合いをし(どうしても私が負けるが)ストレスが溜まる。 呪いをかけて殺してやろうかと思うところまで追い詰められた。 給食費等の滞納も全部私が悪者にされた。 北の小学校の校長や教頭は一緒に相談に乗ってくれたり、家庭訪問に行ってくれたがJ子は「私はやらない。これは事務の仕事です」と丸投げだった。校長もややこしいことにかかわり

        公務員を辞めたら人生詰んだ 結③

          公務員辞めたら人生詰んだ 転② 東の小学校編②

          ちょうど北の小学校にいた後半、私が勤務する市で大きな動きがあった。 市長交代で改革派の市長になったのだ。 改革派の市長になってからいろいろ学校に影響が出始めた。 例としては「市役所の人間が副校長になる」「文部科学省から教育改革担当がやってくる」「任用が府から地区に変わった」など。 一番私たちに影響があったのは「事務室をなくす」ということだった。 私が勤務する市の学校の約半分に事務室があり(その他は職員室で執務)、私は、たまたま勤務した学校全てに事務室があったのだが、それがな

          公務員辞めたら人生詰んだ 転② 東の小学校編②

          公務員辞めたら人生詰んだ 転① 東の小学校編①

          市内でも東の端にある小学校、仮に「東の小学校」とする。 児童数は約500人。市内では少ない方だが、今までの中では一番人数が多い学校だ。 正式な異動の前、3月末に引継ぎをしたのだが、その時が教頭J子との初めての出会い。 「4月からお世話になりますmasumisurvivorです」 「教頭のJ子です。ところで、あなたはどこの大学出てるの?」 挨拶もそこそこにいきなり学歴?まぁ隠す話でもないので 「〇〇大学です」 「あら、まあまあじゃない。一応、KKDR(関西の有名私大群)ですもの

          公務員辞めたら人生詰んだ 転① 東の小学校編①

          公務員辞めたら人生詰んだ 承⑤ 北の小学校編②

          府の研究会の運営メンバーとして3年、うち1年は役員として他の都道府県に来賓で呼ばれていったり、充実した日々だった。 ただ、学校ではただの事務職員のまま。 研究会をいくら頑張っても給料も上がらなければ、昇格できるわけでもない。 管理職によっては「事務に研究会は必要ない」というような人もいて、活動が認められているとは言い難かった。 また、6年目に入るとさすがに環境に飽きてきた。 私は基本的に飽き性なのだ。 小さい学校だったが、割と問題は多い学校で給食費の支払いをしてくれない家庭が

          公務員辞めたら人生詰んだ 承⑤ 北の小学校編②

          公務員辞めたら人生詰んだ 承④ 北の小学校編①

          私が赴任した小学校、市内の北にあるので「北の小学校」という名前にしておく。 市内でも2、3番目に児童数の少ない学校で(とはいっても約300人)山を切り開いて作った学校だ。学校にもよく虫(トンボ、スズメバチなど)やムカデが入ってきたが、驚くべきはその大きさ。自然たっぷりなせいか都会で見るより数倍大きい。虫は好きなほうではないが、清々しいまでに大きいので嫌いなことを忘れてまじまじと観察してしまうほどだった。ハクビシンが出たこともあったし、私は見たことがないけれどマムシも出たらしい

          公務員辞めたら人生詰んだ 承④ 北の小学校編①

          公務員辞めたら人生詰んだ 承③ 中学校編3

          入職から2週間。予算委員会で私は美術教師に怒鳴られていた。 「何や、この予算案、作り直してこい!」 連日残業して作った予算案だ。どうやら美術の予算が少ないのが気に入らなかったらしい(彼はわがままで有名だった)。 悔しさをこらえて 「じゃあ、作り直すので来週もう1度会議を・・・」 「はぁ?そんな暇ないわ。今すぐ何とかしろ」 「ちょっとH先生、言い過ぎちゃいますか」 見かねた教頭が助け舟に入る。 会議が終わったあとトイレで泣いた。悲しくて悔しかった。 「3年で辞めよう」 「石の

          公務員辞めたら人生詰んだ 承③ 中学校編3

          公務員辞めたら人生詰んだ 承② 中学校編2

          配属初日の話に戻る。 私は学校事務の仕事内容を「お茶くみと電話番」と思っていたので、初日は軽いオリエンテーションで定時の16時50分、もしかしたらもっと早く上がれるかなぁと考えていた。 しかし、Oさんの説明は定時を過ぎても続く。 「手当類は15日以内だけどシステムの入力期間があるから7日までに入力して。ショコージョキンの書類は明後日までだからね。あと来週、予算委員会が入ってるから予算案作って。チョークも各クラス少なくなってきたから買って配って。校長が今年変わったから銀行の名

          公務員辞めたら人生詰んだ 承② 中学校編2

          公務員辞めたら人生詰んだ 承① 中学校編1

          私たちが勤務する学校は4月1日に行われる辞令交付式で初めてわかる。 (2007年は1日が日曜日のため2日に行われた) 配属先の市は3月に連絡が来て、当時住んでいた隣の市に決まっていた。隣の市とはいっても、用がないのでほとんど訪れたことがなく地理も一部しかわからない。 都道府県全体では92名の学校事務職員が入職したが(合格者は117名)、その市に配属されたのは私1人だった。 同期は小学校教諭22名、中学校教諭6名、栄養士1名である。 学校数は小学校13校、中学校7校。確率的に

          公務員辞めたら人生詰んだ 承① 中学校編1

          公務員辞めたら人生詰んだ 起③

          働くことになったのは隣の駅にある個別指導塾の教室だった。 担当は小学生から高卒生までの文系科目。 希望は国語だったが、国語を受講している生徒が少なく英語や社会もやることになったのだ。 講師は30名ほどいたが、7割ほどが近くの旧帝大の学生だった。学生じゃないのは私ともう1人、30代の主婦だけだった。 仕事自体は割と楽しかった。そんなに子どもが好きなほうではないと思っていたが、生徒が担当制ということもありやはり愛着が湧く。テストの点が上がったら一緒に喜び、受験の時はまるで親のよ

          公務員辞めたら人生詰んだ 起③

          公務員辞めたら人生詰んだ 起②

          まずは母校の職員に応募。5名採用。 応募者数はなんと1000人超え。嘘やろ。 一応200人ぐらいまで残ったが、そこで落ちた。 他にも9つぐらい受験(すべて関西圏)。 最終面接まで行ったところもあったが、結局不採用に。 2004年1月末、受けていた大学からの不採用通知を受け取る。 これ以降、募集があるとも思えず最後の望みが絶たれてしまった。 実家に住んではいたが、何か働かないといけないのでとりあえずバイトを探すことにした。 ちなみに、私はほとんどバイト経験がなかった。 実家は

          公務員辞めたら人生詰んだ 起②

          公務員辞めたら人生詰んだ 起①

          まずは地方公務員になったきっかけから。 子どもの頃から読書が好きで、国語の成績もトップクラス。 大学は国文科に進学した。 入った当初は「図書館司書か、大学院に進んで研究者にでもなろう」と思っていた。 国文科で志望が多いのは教員とマスコミ。ただし、教員は向いていないと思ったので教職課程を取らなかったし、マスコミは倍率も高いし、当時はメンタルを抱えており東京には行けそうにないのでハナから諦め。 大学では国語漬けの毎日。どんどんと胸の中にもやもや。 「あれ・・・思ったほど面白く

          公務員辞めたら人生詰んだ 起①

          公務員辞めたら人生詰んだ 序章

          私は氷河期世代の人間だ(2004卒)。大学卒業後、正規の就職はできなかった(個人的に精神的な問題もあったし、そもそも文学部なので半分ぐらい就職していなかった気がする)。 アルバイトを3年して、25歳の時に地方公務員試験に合格。そして12年勤めて2019年3月に37歳で退職。 そして現在、無職。 マジでお金なくなったらどうしよう。 死ぬしかないのかなぁ。 でもこのまま死ぬのは悔しい!と思いnoteにいろいろ書いておくことにした。 改めて簡単な自己紹介。 1981年生まれ。

          公務員辞めたら人生詰んだ 序章

          編集・ライター養成講座を修了して

          2018年12月から2019年6月までの約半年、株式会社宣伝会議が主催する編集・ライター養成講座に通っていた。 6月29日に最終講義があり、私の卒業制作は26本の卒業制作の中から優秀賞に選ばれた。最優秀賞が1本、優秀賞が3本。そのうちの1本である。 私以外の3名は既に執筆経験があったが、私は今までに全く執筆経験がない。そんな私でも優秀賞をいただけた。 幼い頃から本を読むことや文章を書くことは好きで、大学も国文科に進学したけれど、国文科で延々と古文の研究をする中で正直楽しさ

          編集・ライター養成講座を修了して