公務員辞めたら人生詰んだ 起①

まずは地方公務員になったきっかけから。

子どもの頃から読書が好きで、国語の成績もトップクラス。
大学は国文科に進学した。
入った当初は「図書館司書か、大学院に進んで研究者にでもなろう」と思っていた。
国文科で志望が多いのは教員とマスコミ。ただし、教員は向いていないと思ったので教職課程を取らなかったし、マスコミは倍率も高いし、当時はメンタルを抱えており東京には行けそうにないのでハナから諦め。

大学では国語漬けの毎日。どんどんと胸の中にもやもや。
「あれ・・・思ったほど面白くない・・・」
教授の話を一方的に書いて論文書いて、国文学の研究なんて大体やりつくされていて、なんだか無理に穴を作って埋めるような卒業論文の制作。とてもじゃないけど大学院に行くモチベーションなし。国文科の院を出てなんのプラスにもならんし。
図書館司書課程は途中まで取っていたのだけれど、公務員司書は非常勤ばかりで、国立国会図書館司書の倍率は激高という将来性のなさと、ずっと図書館にいるという環境が思ったより合わなさそうでドロップアウト。

大学3年、私は就職希望者として消極的ながらも活動を始めた。
当時はインターンシップとかもあまりなくて(ただし私より5歳年上の友人がインターンシップを経験しているので、私が知らなかっただけかもしれない)、リクナビもあったかどうか、まだ大学の求人票を見て応募するのが主流の時代。
営業は絶対向いていないのがわかっていたし、これといって技術もない。
総合職に回されたら、どうせ文系は営業になる。でも男性で一般事務はほぼ不可。
公務員という選択肢も一瞬浮かんだが、経済も法律も素人かつ興味なし。同じゼミの友人が奈良県庁に行ったが、彼はダブルスクールで一生懸命勉強しているような子だった(ちなみにゼミは男子が6人しかいなかったけど、まともに就職したのは県庁の子だけ。笑うでしょ)。

そんな時にある職種を見つけた。

「大学職員」

これや!と思った。教育関係には興味があったし、意気揚々と応募。

まさか、超人気職種なんてこの時は知らなかった。

つづく。



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