公務員辞めたら人生詰んだ 転② 東の小学校編③

J子と私との不仲は、職場でも有名だった。
教頭と事務は本来は協同して仕事をやっていかないといけない立場なのだが、もうぐちゃぐちゃだった。
お互いに仕事の押し付け合いをし(どうしても私が負けるが)ストレスが溜まる。
呪いをかけて殺してやろうかと思うところまで追い詰められた。
給食費等の滞納も全部私が悪者にされた。
北の小学校の校長や教頭は一緒に相談に乗ってくれたり、家庭訪問に行ってくれたがJ子は「私はやらない。これは事務の仕事です」と丸投げだった。校長もややこしいことにかかわりたくないのか及び腰だ。
年収は500万少しあったが、昇格しないと600万ぐらいで頭打ちになるのは目に見えていた。
主査への昇進試験も2回受けたが、受からなかった。人数構成的に年配の職員(主査)が多く、ポストの空きがないことや組合に入っていないので後押しをしてくれる人がいないことがおそらくある上、管理職受けまで悪い。
主査になりたかったのは給料面の問題だけではない。
私は後輩の指導がしたかった。
他市から後輩や、臨時主事が入ってきた時には年休を使って教えにいったこともある。教えるのは好きだ。
でも、それもできなかった。

J子が昇進試験に合格し、校長になることが決定した。
もしJ子が勤める学校にでも配属になればパワハラされまくりだろう。そしてきっと市はJ子をかばうのだ。
この市に私の居場所はないと思った。
それに、このまま定年まで勤めあげても、死ぬときに後悔しそうだった。

2019年3月、私は12年間の学校事務職員生活に終わりを告げた。

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