公務員を辞めたら人生詰んだ 結①

一応、辞める前から転職活動はたまにしていた。
主に大学職員などを受けていたのだが、高倍率で人気職種ということもあり書類もなかなか通らず、筆記は割と受かるのだけれど、面接が受からない。
東の小学校では年休があまり取れず(J子が文句を言うので。パワハラで訴えたい)、大好きな旅行にもあまり行けなかった。
12年勤めたので約300万円の退職金が出ることになり、せっかくなので半年のんびりすることにした。

また、退職前の秋から「編集・ライター養成講座」に通い始めた。
もともと文章を書くことは好きだったが、自分の実力や職業として向いているかどうかがわからなかった。
でも受講しないと後悔する気がしたので、思い切って申し込んだ。
もしかしたら仕事につながるかもしれない、という気持ちもあった。

辞める前に何人かに「しばらく無職で旅行とか満喫するわ~」と言ったら、ことごとく反対されたので(「この年で就職先も決めずにあり得ない!)、出版社に転職します、ということにしておいた。
「北新地で働いていて、広報誌の編集の仕事で、東京に本社がある会社の大阪支社」という設定まで作って歓送迎会で挨拶した。
いや、嘘はつきたくなかったんですけどね・・・今さら嘘ぴょんなんて言えん。
実家から通っていたので、辞める直前の3月に適当な理由をつけて、大阪北部から大阪市内に引っ越して一人暮らしを始めた。
退職は親に内緒だったし、退職して旅行三昧なんて許されるはずもなかった。

貯金と合わせて600万円で私の無職生活が始まった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?