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文化、法、社会、ファッションとデザイン、 国際関係

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2023年10月の記事一覧

"法と脳科学の融合研究への挑戦"

"法と脳科学の融合研究への挑戦"

東大法学政治学研究科主催の"法と脳科学の融合研究への挑戦"
面白かった。
事件とその容疑者の法廷陳述等を仮設定して、その陳述を聞いた時に、量刑の判断の程度に感情と認知が相互にどれほど関与するかについて、法律の「専門家」と「素人」の間で比較するもの。
どこの皮質の神経細胞が発火しているのかをMRIで見て、感情が働いているのか認知が働いているのかを探る実験の発表。
実験の成果に関する評価と言うよりも、

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さいたま国際芸術祭のオープニング テリー・ライリー

さいたま国際芸術祭のオープニング テリー・ライリー

さいたま国際芸術祭のオープニングはテリー・ライリー。大分ご御高齢(89歳)なのでここでしっかり聴いておく。
90分ぶっ通しのパフォーマンス。
音楽はフレーズの"連なり"だけど、アンビエントじゃなくて、ミニマルミュージックと言うらしい。
瞑想感たっぷり。
エスニックでもある。
シンセは70年台の音。
嬉しい。
iPadの演奏も圧巻。
弾きたい音を弾けるスタイルで無我に弾け!というメッセージを受け取っ

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美女と野獣コンビ

美女と野獣コンビ

ヴァンサン・カッセルとレオ•セドゥの美女と野獣コンビ。主役のギャスパー•ウリエルは既に他界している。
家族間の心情の描き方が繊細で緻密。
製作者の個の強さ、個のキャラクターを大切にする姿勢が魅力的に個々の人間を描くことに成功しているのだろう。
端役のいない映画。
2016年の作品。
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
鳩時計の鳩がいい。
しかし、今なぜさいたま国際芸術祭に?
その辺の理由が整理される

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セノーテ

セノーテ

ユカタン半島北部に点在する洞窟内の泉、セノーテ。マヤ文明時代の水源で、雨乞いの生け贄が捧げられた場所。
現世と黄泉の世界を結ぶと信じられていたという。
泉の中を潜る映像に、現地の人や祭祀の映像が被り、現地の人が語る精霊の声やマヤ演劇の独台詞が流れる。
ストーリーは無いし、ただの文化の垂れ流し。(^◇^;)
こういった映画の作り方があるんだな。
南米独特の独台詞はやっぱり難しいけれど。 #さいたま国

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難しい

難しい

郊外の住宅地辺りで芸術祭を開催するのってとても難しい。
皆が生活を送っている地域だと、日頃の現実的な世知辛い雰囲気からなかなか気持ちが抜け出せない。気持ちをアートに集中して没することがなかなかできない。
埼玉県南部であろうと東京都の市部辺りでもどこでもそうだ。
住宅地特有の牧歌的?なぼうっとした雰囲気が抽象的な思惟を邪魔する。
#さいたま国際芸術祭 #artsaitama

マンタレイ

マンタレイ

怪我を負った男は、槍で刺されたマンタレイの化身なのか?
懐かしの映画劇場と化した大宮市民会館が素敵だ。^_^
なんだかストーリーが整理れていなくて。
長編作品の中に、まるで違う短編作品が数本押し込まれている感じ。
ロヒンギャ難民のこととか、タイとかフィリピンの情勢とか、知識が無いので映画の意図がつかめているのか不安。^_^
#さいたま国際芸術祭 #artsaitama2023

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獨協

獨協

大学は入学式の季節。
もう何十年も前だけど、大学では良い時を過ごさせてもらった。
サティやフォーレに耳を傾けたフランスの音楽の授業。
部室棟の屋根裏の小劇場で見たシェークスピア研究会の"から騒ぎ"。そしてロンドンシェークスピアカンパニーの公演。
印象派がテーマだったフランスの美術の授業。
フランスの歴史の授業で教授が語るのはジャンヌ・ダルク。
土曜日の静かな朝、一時限の英会話の授業が終わって学食で

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ウクライナ まとめ

ウクライナ まとめ

ウクライナ まとめ

何だかウクライナを見ていると、我々のいる社会と同じだと感じる。いろいろあるハラスメントのようにやられっぱなし。他者からの力が制御できないなら対抗軸を持たないと。それを敵対関係と呼ばれてしまうと辛いけど、社会の中で敵対関係を持てない弱い個人はどんなに辛いことか。自分が住む社会がこんなだから、僕は国際関係においても力が自ずと制御されるとは思えない。同盟(集団的自衛)とは、そういっ

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